アキュート・アクセント
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グリーンランド語
1973年以前の旧正書法では a i u があり、後続する子音が長子音であることを表していた。現在は子音字を重ねて記す。
声調・高低アクセントを表す
中国語
?音注音で第二声(陽平)を示す声調記号として用いられる。ただし、?音としての本来の表記では、左下から右上へと向かうような記号で、太さが変わらない直線状にデザインされる例が多い。?音としてはa, e, ?, i, ?, ?, o, u, ? の用例がある。
ベトナム語
サックという声調を示す。a, ?, ?, e, ?, i, o, ?, ?, u, ?, y がある。
スロベニア語
a, e, ?́, i, o, ?́, ?, u が上昇調長母音を表すために使われることがあるが、正書法上はアクセントは表記されない。
リトアニア語
正書法上は使用しない。下降調の高低アクセントを持つ長い音節を表すのに用いられる。辞書や学習書・研究書・およびアクセント記号なしではあいまいになる語を区別する目的で使用される。
その他
ポーランド語
akcent ostry (アクツェント・オストルィ)といい、?, ?, ?, d?, ? は s, z, c, dz, n のそれぞれ口蓋化した音(軟音、 シャ行、ジャ行、チャ行、ニャ行のような子音)を表す。また o は u と同音 /u/ で、かつて「音の狭さ」を表していた用法の名残。なお、“暗いL”( /w/ に近い音)を表す ? の斜線も含め、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}総称してクレスカ(kreska、「線」の意)と呼んでいる[要出典]。
ソルブ語
?, ?, ?, d?, ?, ? が使われる。?, ?, ? は下ソルブ語でのみ使用する。
モンテネグロ語
?, ?, ? は、口蓋化子音 /t?/, /?/, /?/ を表す。
セルビア・クロアチア語
? は、口蓋化子音 /t?/ を表す。セルビア語のキリル文字表記では?と書かれる。ほかに a, e, i, o, ?, u が上昇調長母音を表すために使われることがあるが、正書法上はアクセントは表記されない。
キリル・アルファベット
マケドニア語
?, ? は、それぞれ [?], [c] を表す。
モンテネグロ語
з?, с? は、それぞれ [?], [?] を表す。
ギリシャ・アルファベット

ギリシャ語は古典時代には高低アクセントを持ち、伝統的にアキュート(οξε?α オクシア)・グレーブ(βαρε?α ヴァリア)・サーカムフレックス(περισπωμ?νη ペリスポメニ)の3種類のアクセント記号を使って書き分けられてきた。しかし現代ギリシャ語では強勢以外を表す意味がなく、20世紀後半になると、古典語を反映したカサレヴサでは表記されるものの、口語を元にしたディモティキではアキュートアクセントだけを使用するようになった(1982年に公式の正書法として規定される)。

Unicodeでは、はじめ現代ギリシャ語のみに対応していたため、アキュートアクセントつきの母音字のみが定義されていたが、後に他のアクセントのついた字も追加された。しかし、追加した部分にもアキュートアクセントつきの母音字が含まれていたため、まったく同じ字が2つの符号位置を持つことになってしまった。たとえば α にアキュートアクセントのついた ? は、U+03AC (GREEK SMALL LETTER ALPHA WITH TONOS) と U+1F71 (GREEK SMALL LETTER ALPHA WITH OXIA) の2か所に定義されている。いくつかのフォント(例えば Tahoma)では、前者がアキュートアクセントと少し異なる形にデザインされている。
音声記号

国際音声記号でも声調記号として用いられるが、ベトナム語や?音とは異なり、高平板を示す。

アメリカ言語学界では音声記号として、声調だけではなく、第1強勢(最も強い強勢)を示すのにも用いることがある[2]。2011年現在、日本で発行されている英語の辞典や教科書などでも第1強勢を示す場合が多く、音声記号や英語での単語表記と組み合わせて用いられる。なお、国際音声記号では第1強勢を示す記号は[?]である[3]

その他

ローマ帝国時代には、ラテン語の長母音を表すのにアペックス(英語版記事)と呼ばれるアキュート・アクセントによく似た記号が使われることがあった。現在ではアペックスは用いられず、長母音を区別する必要があるときにはかわりにマクロンを使用する。

? は、サンスクリットヘブライ語など、いくつかの言語の翻字に用いられる。
符号位置

記号UnicodeJIS X 0213文字参照名称
´U+00B41-1-13´
´
´アクサンテギュ, アキュートアクセント, プライム記号
ACUTE ACCENT
ˊU+02CA-ˊ
ˊMODIFIER LETTER ACUTE ACCENT
́U+03011-11-58́
́アキュートアクセント(合成可能), 声調高
COMBINING ACUTE ACCENT
̗U+0317-̗
̗COMBINING ACUTE ACCENT BELOW
΄U+0384-΄
΄Ελληνικ?? τ?νο?
GREEK TONOS
΅U+0385-΅
΅Ελληνικ? διαλυτικ? και τ?νο?
GREEK DIALYTIKA TONOS

大文字UnicodeJIS X 0213文字参照小文字UnicodeJIS X 0213文字参照備考
ÁU+00C11-9-24Á
Á
ÁáU+00E11-9-55á
á
áスペイン語ポルトガル語チェコ語スロバキア語アイルランド語ウェールズ語アイスランド語ハンガリー語ベトナム語 Aも参照
ǺU+01FA-Ǻ
ǺǻU+01FB-ǻ
ǻÅ参照
ǼU+01FC-Ǽ
ǼǽU+01FD1-11-37ǽ
ǽA参照
ẤU+1EA4-Ấ
ẤấU+1EA5-ấ
ấベトナム語
ẮU+1EAE-Ắ
ẮắU+1EAF-ắ
ắベトナム語
ĆU+01061-10-28Ć
ĆćU+01071-10-43ć
ćポーランド語セルビア語(ラテン文字表記)、クロアチア語ボスニア語
ḈU+1E08-Ḉ
ḈḉU+1E09-ḉ
ḉ
ÉU+00C91-9-32É
É
ÉéU+00E91-9-63é
é
éスペイン語、ポルトガル語、フランス語カタルーニャ語イタリア語、チェコ語、スロバキア語、アイルランド語、ウェールズ語、アイスランド語、ハンガリー語、ベトナム語 Eも参照
ḖU+1E16-Ḗ
ḖḗU+1E17-ḗ
ḗ
ẾU+1EBE-Ế
ẾếU+1EBF-ế
ếベトナム語
ǴU+01F4-Ǵ
ǴǵU+01F5-ǵ
ǵISO 9マケドニア語 ? の翻字
ÍU+00CD1-9-36Í
Í
ÍíU+00ED1-9-67í
í
íスペイン語、ポルトガル語、カタルーニャ語、チェコ語、スロバキア語、アイルランド語、ウェールズ語、アイスランド語、ハンガリー語、ベトナム語 Iも参照
ḮU+1E2E-Ḯ
ḮḯU+1E2F-ḯ
ḯISO 843
ḰU+1E30-Ḱ
ḰḱU+1E31-ḱ
ḱISO 9、マケドニア語 ? の翻字
ĹU+01391-10-27Ĺ
ĹĺU+013A1-10-42ĺ
ĺスロバキア語
ḾU+1E3E1-8-82Ḿ
ḾḿU+1E3F1-8-83ḿ
ḿ中国語?音
ŃU+01431-10-33Ń
ŃńU+01441-10-49ń
ńポーランド語
ÓU+00D31-9-42Ó
Ó
ÓóU+00F31-9-76ó
ó
óスペイン語、ポルトガル語、カタルーニャ語、イタリア語、ポーランド語、チェコ語、スロバキア語、アイルランド語、ウェールズ語、アイスランド語、ハンガリー語、ベトナム語 Oも参照
ǾU+01FE-Ǿ
ǾǿU+01FF-ǿ
ǿO参照
ỐU+1ED0-Ố
ỐốU+1ED1-ố
ốベトナム語
ỚU+1EDA-Ớ
ỚớU+1EDB-ớ
ớベトナム語
ṌU+1E4C-Ṍ
ṌṍU+1E4D-ṍ
ṍ
ṒU+1E52-Ṓ
ṒṓU+1E53-ṓ
ṓISO 843
ṔU+1E54-Ṕ
ṔṕU+1E55-ṕ
ṕISO 9、アブハズ語旧正書法 ? の翻字


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