若葉は食用にも利用できる[6]。 日当たりを好む性質であるが、夏場は半日陰がよい[6]。繁殖は種蒔きか株分けによって行われ、3 - 4月または、9 - 10月頃が適期である[6]。 ただし、庭などに生え雑草扱いされることから、家庭では一般に栽培させることはない[6]。 日本では上代から赤色の染料として用いられていた。日本茜を使って鮮やかな赤色を染める技術は室町時代に一時途絶えた。染色家の宮崎明子が1997年にかけて、延喜式や正倉院文書などを参考にして、日本茜ともろみを併用する古代の染色技法を再現した[11]。ヨーロッパでも昆虫学者のジャン・アンリ・ファーブルがアカネ染色法の特許を取るなど、近代まで染料として重要視されていた。 和歌でも「茜さす」のように明るさを強調する枕詞に用いられて詠まれ、万葉名では茜、茜草、赤根、安可根のように書かれる[8]。アカネが登場する歌は13首あり[12][13]、そのすべてが「紫」「日」「月」「照る」「昼」にかかる枕詞である[8]。天智天皇の妃であった額田王が、かつての夫大海人皇子(天武天皇)に向けて詠んだ一首[12]が良く知られる[8]。
栽培
アカネの文化
ギャラリー
アカネの実
インドアカネ (Rubia cordifolia)
脚注^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “ ⇒Rubia argyi (H.Lev. et Vaniot) H.Hara ex Lauener et D.K.Ferguson”. ⇒BG Plants 和名?学名インデックス(YList). 2021年5月3日閲覧。
^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “ ⇒Rubia akane Nakai”. ⇒BG Plants 和名?学名インデックス(YList). 2021年5月3日閲覧。
^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “ ⇒Rubia cordifolia L. var. mungista Miq.”. ⇒BG Plants 和名?学名インデックス(YList). 2021年5月3日閲覧。
^ a b c d e f g h i 内藤俊彦 1995.
^ a b c d e f g 貝津好孝 1995, p. 176.
^ a b c d e f g h i 耕作舎 2009, p. 8.
^ a b c d e 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2012, p. 82.
^ a b c d e 山田孝彦 & 山津京子 2013.
^ a b c d e 馬場篤 1996.