毎年各国から1作品だけ出品できる。実写の劇映画だけではなく、アニメーションやドキュメンタリーでも構わない[22][1]。40分を超える長編映画で、台詞の50%以上が英語以外の言語であり、正確な英語字幕も必要とされる[22]。
出品条件は、制作された国で前年の10月からその年の9月の間に初公開され、35ミリフィルム[注釈 6]か70ミリフィルム、もしくはデジタル・シネマ・フォーマットでなくてはならず、少なくとも7日連続で劇場にて商業上映された作品であること[23]。またアメリカ合衆国国内で上映されている必要はない[1][23]。作品の適性など何らかの問題が生じた場合は「映画芸術科学アカデミー」が最終決定をする。
日本からの出品作は、日本映画製作者連盟が選考している[23]。「アカデミー外国語映画賞日本代表作品の一覧」も参照 世界各国から出品された作品は、アカデミー賞を審査する「映画芸術科学アカデミー」によって厳選される。第79回(2006年度)からはノミネート発表一週間前に最終候補9作品が発表され、そのうちの5作品が本選にノミネートされるという形式になった。 第92回(2019年度)からは最終候補のショートリストが9作品から10作品に拡大された。その内7作品は国際長編映画コミッティ会員が、3作品を国際長編映画賞エグゼクティブコミッティ会員が投票で選ぶ[21][1]。 アカデミーによる上映会が行われ、5本すべての本選ノミネート作品を見たアカデミー会員のみによって投票が行われる。そして、最も多くの票を集めた作品に外国語映画賞が授与される。 年度作品名監督選出国
ノミネート選考
受賞選考
受賞・ノミネート作品
1940年代
特別賞
1947年(第20回) 靴みがき (ヴィットリオ・デ・シーカ イタリア代表)
1948年(第21回) 聖バンサン
1949年(第22回) 自転車泥棒 (ヴィットリオ・デ・シーカ イタリア代表)
1950年代
名誉賞
1950年(第23回) 鉄格子の彼方 (ルネ・クレマン フランス イタリア代表)
1951年(第24回) 羅生門 (黒澤明 日本代表)
1952年(第25回) 禁じられた遊び(ルネ・クレマン フランス代表)
1953年(第26回) 受賞なし
1954年(第27回) 地獄門 (衣笠貞之助 日本代表)
1955年(第28回) 宮本武蔵 (稲垣浩 日本代表)
外国語映画賞
1956年
(第29回)
道フェデリコ・フェリーニ イタリア
居酒屋ルネ・クレマン フランス
ビルマの竪琴市川崑 日本
Der Hauptmann von Kopenickヘルムート・コイトナー
Qivitoqエリック・バーリン