アカデミー外国語映画賞
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2006年度の第79回には単独の賞になって50周年を迎え、日本の渡辺謙とフランスのカトリーヌ・ドヌーヴが非英語圏俳優代表として壇上に立ち、これまでの受賞作の歴史を紹介した[17][18]

2019年度の第92回から、「国際的な映画製作環境において、“外国語”という言い方はもう時代遅れではないか」との懸念から、名称をアカデミー国際長編映画賞に変更することが、アカデミーによって発表された[19][20][21]。なお、候補作選定にかかるルール変更は特にない[1]
受賞までの流れ
各国から出品

毎年各国から1作品だけ出品できる。実写の劇映画だけではなく、アニメーションやドキュメンタリーでも構わない[22][1]。40分を超える長編映画で、台詞の50%以上が英語以外の言語であり、正確な英語字幕も必要とされる[22]

出品条件は、制作された国で前年の10月からその年の9月の間に初公開され、35ミリフィルム[注釈 6]70ミリフィルム、もしくはデジタル・シネマ・フォーマットでなくてはならず、少なくとも7日連続で劇場にて商業上映された作品であること[23]。またアメリカ合衆国国内で上映されている必要はない[1][23]。作品の適性など何らかの問題が生じた場合は「映画芸術科学アカデミー」が最終決定をする。

日本からの出品作は、日本映画製作者連盟が選考している[23]。「アカデミー外国語映画賞日本代表作品の一覧」も参照
ノミネート選考

世界各国から出品された作品は、アカデミー賞を審査する「映画芸術科学アカデミー」によって厳選される。第79回(2006年度)からはノミネート発表一週間前に最終候補9作品が発表され、そのうちの5作品が本選にノミネートされるという形式になった。

第92回(2019年度)からは最終候補のショートリストが9作品から10作品に拡大された。その内7作品は国際長編映画コミッティ会員が、3作品を国際長編映画賞エグゼクティブコミッティ会員が投票で選ぶ[21][1]
受賞選考

アカデミーによる上映会が行われ、5本すべての本選ノミネート作品を見たアカデミー会員のみによって投票が行われる。そして、最も多くの票を集めた作品に外国語映画賞が授与される。
受賞・ノミネート作品
1940年代
特別賞

1947年第20回靴みがきヴィットリオ・デ・シーカ イタリア代表)

1948年第21回) 聖バンサン (モーリス・クローシュ フランス代表)

1949年第22回自転車泥棒ヴィットリオ・デ・シーカ イタリア代表)

1950年代
名誉賞

1950年第23回鉄格子の彼方ルネ・クレマン フランス イタリア代表)

1951年第24回羅生門黒澤明 日本代表)

1952年第25回禁じられた遊び(ルネ・クレマン フランス代表)

1953年第26回) 受賞なし

1954年第27回地獄門衣笠貞之助 日本代表)

1955年第28回宮本武蔵稲垣浩 日本代表)

外国語映画賞

年度作品名監督選出国
1956年
(第29回)
フェデリコ・フェリーニ イタリア
居酒屋ルネ・クレマン フランス
ビルマの竪琴市川崑 日本
Der Hauptmann von Kopenickヘルムート・コイトナー 西ドイツ
Qivitoqエリック・バーリン デンマーク
1957年
(第30回)
カビリアの夜フェデリコ・フェリーニ イタリア
脱出地点アルネ・スコーウェン ノルウェー
リラの門ルネ・クレール フランス
Nachts, wenn der Teufel kamロバート・シオドマク 西ドイツ
Mother IndiaMehboob Khan インド
1958年


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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