感染症のアウトブレイクの調査を行う際には、数段階の確認・判定を経て、疫学的宣言が発せられる。
アメリカ合衆国の場合、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は以下のような作業を行う。
アウトブレイクが発生していることの確認。対象の患者群について、平年と比べて時期が異常であるか、発生地域は異常であるか、など。
アウトブレイクにかかる病状の診断の確認。
症例定義(case definition)を作成し、含まれるべき患者・症状を定義する。
疫学特性(descriptive epidemiology)の設定。時期・場所・集団を記録する。
仮説の案出。何が原因となっているのか。
仮説の検討。情報の収集・分析を行う。
仮説を修整し、さらなる研究を行う。
状況を制御・改善するための対策を開発し、実行する。
得られた成果をより広範囲に向けて発表する。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 典拠とした資料のなかには「院内感染におけるアウトブレイク」を定義しているものもあるが、ここでの定義はそれを含意する。
^ 地域が完全に限定されたエンデミックは「風土病」に相当する[10]。
出典^ a b c 北大病院感染対策M6_2016ed.
^ 小学館『プログレッシブ英和中辞典』第4版. “outbreak