アイルランド国教会
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これは過去に1度だけ破られたことがあり、1999年5月18日(この年のキリストの昇天の日)、ポータダウン(英語版)近郊のドラムクリー教会(英語版)において、アーマー主教区と総会の代表者たちが難局を打開しようと試みる中、主教院は「アーマー大主教の努力」[13]を認めるために公開投票において満場一致で可決した。
礼拝と典礼

アイルランド聖公会は主教司祭執事という3つの聖職者階級で構成されている。
聖公会祈祷書「聖公会祈祷書」も参照

祈祷書の最初の翻訳は1606年に出版され、1662年に作られた改訂版は1712年に出版された。
教義と儀式「聖公会」および「en:Anglican doctrine」も参照

アイルランド聖公会の中心教義はイエス・キリストの生死とその復活である。中心的な教義は以下の通り。

イエスは完全に人でありながら完全に神であり、また一度死んだ後に復活した。(Jesus Christ is fully human and fully God in one person. He died and was resurrected from the dead.)

イエスは信じるものに永遠の命を得る方法を与える。(Jesus provides the way of eternal life for those who believe.)

新旧両聖書(神の言葉を記したもの)は人々によって「聖霊感の元で」書かれた。外典については読む物には加えられているが、教義には反映されない。(The Old and New Testaments of the Bible ("God's Word written") were written by people "under the inspiration of the Holy Spirit". The Apocrypha are additional books that are to be read, but not to determine doctrine.)

二つの偉大かつ重要なサクラメント聖奠)は、洗礼聖餐である。(The two great and necessary sacraments are Holy Baptism and The Lord's Supper/Holy Communion/ the Eucharist)

「聖奠的諸式」(通例的に聖奠と呼ばれるが聖書の教義上は聖奠に数えられないもの)としては、堅信叙任(聖職者按手)、聖婚(婚姻)、告解(個人懺悔)、病者の塗油を認める。(Those "Commonly called Sacraments that are not to be counted for Sacraments of the Gospel" are confirmation, ordination, marriage, reconciliation of a penitent, and unction.)

天国地獄、そしてイエスの再臨を信じる。(Belief in heaven, hell, and Jesus's return in glory.)

聖公会の主な3要素は聖書、伝統、理性であり、これら3つは互いに強く擁護し互いに強く批判する関係にある。この3つのバランスは16世紀の神学者リチャード・フッカーの業績に由来している。フッカーの考えにおいて、聖書にはっきりと書いてあるものが教義になりうるものであり、また聖書にはっきりと述べられているものは本当のことであるとする。不確か、不明瞭なものについては伝統に入るものとして、そして以上のものは理性によって監視される[14]
世界との関わり

アイルランド聖公会はほかの聖公会と同様にキリスト教団体のひとつであり世界教会協議会の一員でもある。ほかにアイルランド教会評議会にも参加しており、ポルヴォー・コミュニオンの一員でもある。
脚注^ アイルランドの標準名データベース、Civil parishes項 ⇒アイルランド語版 and ⇒英語版 - "na bparoisti Caitliceacha nua-aimseartha na pharoisti Eaglais na hEireann."
^http://www.ireland.anglican.org/index.php?do=about アイルランド聖公会の公式HP
^http://www.ireland.anglican.org/index.php?do=information&id=23 アイルランド聖公会公式HP、聖公会の範囲について
^キリスト教の教義と歴史、批評ノート1。教義の歴史(英語)
^ 1976年に米国聖公会が同性愛者の権利などを認めて以来、現在にいたるまで女性聖職者や同性愛者聖職者についてこれを認めるか否かで大教区によって、さらにその中の主教区においても意見が分かれている。 ⇒参考:Gay Japan News
^ 世界の旗 ⇒アイルランド聖公会の旗としてのセントパトリック旗(英語)
^ 聖公会のメンバーは2002年から2006年にかけて8.7%上昇したが、その間の人口増加は8.2%にとどまっている(アイルランド中央統計局) ⇒2006年国勢調査、人口統計の結果
^ ダブリン大主教のジョン・ネイルは2007年10月17日に『アイリッシュ・インディペンデント(英語版)』(アイルランドで最も売れている日刊新聞)においてかなりの数のカトリック教徒がアイルランド聖公会に加入していることを述べている。


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