この時代に活動した男性アイドルは、嵐、三代目 J Soul Brothersを筆頭に、GENERATIONS、THE RAMPAGE、FANTASTICS、関ジャニ∞、KAT-TUN、NEWS、Hey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、A.B.C-Z、ジャニーズWEST、King & Prince、超特急やDISH//、BOYS AND MEN、祭nine.などが挙げられる。
1999年にジャニーズ事務所からデビューした嵐はハワイでデビュー会見、1stシングルが約100万枚売り上げるなど、華々しくデビューしたもののその後 数年は人気に恵まれず低迷期を経験した。2006年にはアジアツアーを成功させ、2007年にはメンバーの松本潤が出演したドラマ「花より男子」シリーズが社会現象となり、グループの人気に火をつけた。その後は東京ドームや国立競技場でのライブだけでなく、 天皇の即位を祝う「国民祭典」 にて「天皇陛下御即位奉祝曲組曲」を歌唱するなど、アイドルを超えた活動やSMAPやTOKIOのようにバラエティなどにも力を入れ、メンバーの仲の良さも好感を呼び国民的アイドルとなる。Youtube史上最速(28時間)で登録者100万人達成[40]、好きなアーティストランキング史上最多の通算8度目の首位の獲得[41]、2019年にはJ-POP史上初となる年間アルバム売上ランキング世界一となりギネスに認定される[42]など様々な記録も打ち立てた。人気絶頂だった2019年に2020年を持って活動休止することを発表した。嵐が国民的グループとして活動する中、SMAPの解散や期待の主だったNEWS、KAT-TUNのメンバーの相次ぐ脱退などの内紛を経験したが、Kis-My-Ft2やSexyZone、ジャニーズWESTなど2010年代以降、新たにデビューしたジャニーズアイドルが人気を繋げた。しかし、2019年にはジャニーズ事務所初代社長であるジャニー喜多川が亡くなり、芸能界やアイドル業界に大きな衝撃を与え、ジャニーズ事務所としても大きな転換期を迎えた。
LDHのEXILE系列グループは若年メンバーが数多く登場し、アイドル性が更に強化され、正統派で王子系のジャニーズに比べて男性のセクシーなイメージと大衆の志向に合致する楽曲で、女性層はもちろん若い男性層にも好評を得た。
スターダストプロモーションやフォーチュンエンターテイメントといった他の芸能事務所からもジャニーズとは異なるコンセプトで男性アイドルグループが多数デビューして日本武道館公演を成功させるなどの勢いを見せたが、これらのアイドルたちは事実上「ジャニーズの後追い(フォロワー)」といった印象が強く、女性アイドルと同様に小規模のライブや握手会などをメインに活動するため明確な成果はなかった。ライジングプロダクションの男性アイドルは活動が多く減っていたが、2018年にはDA PUMPが「U.S.A.」のヒットを受けて再ブレイクを果たし、21年ぶりに『ミュージックステーション』へ出演した。
2000年代お笑いブームの影響を受けて、アイドル的人気を持つお笑いタレントも登場した。エグスプロージョン(EDISON)やRADIO FISHの「PERFECT HUMAN」が話題となり、お笑い芸人とダンサーがユニットを組んで人気を集めたが、2010年代に入ると『エンタの神様』や『はねるのトびら』、『オンエアバトル』等といった2000年代のお笑いブームを牽引したお笑いバラエティ番組が軒並み終了し、『めちゃ2イケてるッ!』や『笑っていいとも!』等の長寿番組となっていた番組までもが相次いで終了、テレビでのお笑い系番組の衰退が続き、若者のテレビ離れや少子化等も相まってアイドル的人気の若手芸人が減少していた。
その代替材としてYouTubeで活動しているHIKAKIN・はじめしゃちょーをはじめ、東海オンエアやフィッシャーズといった男性ユーチューバーたちが台頭。「近所のお兄さん」・「男友だち」的な感覚で視聴者と身近に繋がれる存在として男性アイドルと芸人の中間的なポジションとなり、テレビ番組の出演やU-Fes[注 5]などのライブイベントを開催して10代の女子層(中高生)を中心に絶大な人気を獲得した。