アイドル
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日本のアイドル、ビジネス形態は、K-POPなどの他国における「アイドル売り(ドル売り)」のロールモデルとなった[15][16]

稲増龍夫やカネコシュウヘイは「アイドル」を『成長過程をファンと共有し、存在そのものの魅力で活躍する人物』と定義している[17]
概要

キャラクター性を全面に打ち出し、ダンス演技お笑いなど幅広いジャンルで芸能活動を展開しやすいのが特色である[17]。ただし、歌手等のアーティストとは異なり、それらの上手さは必須条件ではなく、どれだけ恋愛感情による多数の購入で売上貢献してくれる「ファン」が発生してくれるかとは関係ないので、各技術が最低限しか無くても問題にはならない[4]

外見が最も重要視されるモデルとは異なり、容姿が圧倒的である必要はなく親しみやすい存在であることが多い[17]
アイドルの起源

欧米では1939年にはジュディ・ガーランドが『オズの魔法使い』で一躍アイドル・スターになり、1940年代にidolと呼ばれたという説もあるフランク・シナトラよりも早かった[18]
日本におけるアイドル

日本においては当初「アイドル」という言葉は、主に日本国外の芸能人を対象にした呼称として用いられた[19][注 1]。「日本で最初のアイドル」として挙げられる一人に、明日待子がいる[20][21]

1960年代には、産業としての映画の衰退、本格的なテレビ時代の到来、グループ・サウンズのブーム[注 2]が巻き起こる過程で、徐々に「スター」と並行して「アイドル」の呼称が用いられるようになった[22]1970年代に至り、未成熟な可愛らしさ・身近な親しみやすさなどに愛着を示す日本的な美意識を取り入れた独自の「アイドル」像が創造された。1968年に設立されたCBSソニー(現・ソニー・ミュージックエンタテインメント)が、それまでレコード会社が楽曲制作を自社の専属作家に任せていたのを、無所属の作家に開放したことが切っ掛けで、「アイドル歌謡」が隆盛するようになった[23]

1980年代後半の昭和から平成の変わり目に状況一変し、「夜のヒットスタジオ」や「ザ・ベストテン」が相次いで終了と共に、アイドル歌手のメディア露出は激減した。ここから1990年代後半にモーニング娘。が登場するまでの間を「アイドル冬の時代」と呼ぶ[24]

その後、2010年代に至るまで女性アイドル産業が特に盛んな背景として、「元来女性は、男性にはない感動しやすい習性、精緻なる感受性をもつがゆえに、巫女的な妹の力(いものちから)を得て、生きる力、幸福への道を伝えることができる」とする、民俗学者・柳田國男の評論が持ち出されることもある[25]

経済学者田中秀臣は、「アイドルの人気には不景気を打破する効果はないのに、多くの人はアイドルで景気が良くなると錯覚してしまう。そのため、不況時には、さまざまなアイドルが誕生し、想定外の奇抜なアイドルを出現させてしまう」と述べる[26]
男性アイドル史

この節には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2018年11月)

1950年代、1960年代ザ・スパイダース

1950年代ロカビリーブームでは平尾昌晃、ミッキー・カーチス、山下敬二郎らが戦後最初期の男性アイドルとなった。歌謡界では、ロカビリーブーム直前の昭和32年12月にデビューした神戸一郎がアイドルの元祖と紹介されることもある。1960年代に「御三家」と呼ばれた西郷輝彦らが人気となり、ほどなく三田明も登場した。


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