アイスホッケー
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しかし、2000年前後に長引く不況により、親会社が業績不振に陥り、アイスホッケー部の廃部[注 6][注 7]や統合[注 8]が相次ぎ[5]国内のチームは減少していった。2003年、韓国のチームと共にアジアリーグを構築し、リーグ戦を実施。現在まで中国やロシア(サハリン)のチームの参加・脱退はあるものの、国内新規チームの創部[注 9]・加入もあり、幾多のリーグの再編を経ながら国内のチームはクラブ化によりプロ競技・チームの存続を維持してきた。2008年にSEIBUプリンスラビッツが廃部となり、2019年に横浜グリッツが発足するまでの間、首都圏を拠点とするトップチームが不在となる期間が続いた。2021年に王子イーグルスがクラブチームに移行[注 10]したことに伴い、実業団チームは消滅した。

北海道苫小牧市釧路市で特にアイスホッケーが盛んであり、氷都と呼ばれる。他にも帯広市札幌市青森県八戸市栃木県日光市なども競技が盛んな地域である。以前は日本のアイスホッケー選手の大多数が苫小牧市や釧路市など北海道の出身であったが、近年では、東京や埼玉出身の選手が北海道の高校に進学して活躍することが増えている。氷上でプレーする競技という特性上、スケートリンクの施設が不可欠であるため、競技人口はスケートリンクの所在に左右される。近年は施設の老朽化などによりスケートリンクが廃止され、競技環境としては悪化傾向にある。その様な厳しい環境ではあるが、2018年の平昌オリンピック、2022年の北京オリンピックにおいてスマイルジャパンが活躍したことやプロリーグの活性化により僅かではあるが、徐々にアイスホッケーの認知度は上昇し、参加人口も増加傾向にある。
冬季オリンピック詳細は「アイスホッケー日本代表」および「アイスホッケー女子日本代表」を参照

本大会出場回数は男子8回、女子4回(2022年北京オリンピックまで)。

開催年冬季オリンピック男子女子
1936年ガルミッシュパルテンキルヘンオリンピック9位タイ-
1960年スコーバレーオリンピック8位
1964年インスブルックオリンピック11位
1968年グルノーブルオリンピック10位
1972年札幌オリンピック9位
1976年インスブルックオリンピック9位
1980年レークプラシッドオリンピック13位
1998年長野オリンピック13位6位
2014年ソチオリンピック-8位
2018年平昌オリンピック6位
2022年北京オリンピック6位

※女子は長野オリンピックから公式競技
トップリーグ

日本のアイスホッケーのトップリーグとして日本アイスホッケーリーグが1966年から2004年まで存在していた。

2003 - 2004年シーズンからは日本リーグとは別に韓国のチームであるハルラ・ウィニアを加えた5チーム(4回総当たり)で「アジアリーグアイスホッケー」が行われた。北米2か国(アメリカとカナダ)をまたぐNHLを範にとり、アジア各国の強豪チームを集結させた大会を目指しており、2004 - 2005年シーズンからアジアリーグに3チームが新規加盟し規模が拡大されたことにより、日本リーグは休止になった。

2009 - 2010年シーズン現在は日本からは王子イーグルス、日本製紙クレインズ(現:ひがし北海道クレインズ)、HC日光アイスバックス東北フリーブレイズが参戦している。

詳しくはアジアリーグアイスホッケーの項目を参照。
下部リーグ

2005 - 2006年シーズンより、日本アイスホッケーリーグは北海道と西日本の地方リーグとして復活した。

日本アイスホッケーリーグ北海道(通称:J-ice North)には札幌アイスホッケークラブ(旧札幌ポラリス)、釧路厚生社タダノアイスホッケークラブ、05-06シーズンのみYONH.COM(ヨンエイチドットコム)06-07シーズンからセトルブレイズの4チームが加盟した。05-06シーズンは1回総当たり、06-07シーズンはホーム&アウェーの2回戦総当りのリーグ戦である。

また、日本アイスホッケーリーグ西日本(通称:J-ice West)には香川アイスフェローズ(旧サーパス穴吹→サーパス香川)、兵庫県選抜、福岡県選抜の3チームが加盟。05-06シーズンは2回戦総当たり、06-07シーズンは主催団体の使途不明金疑惑に伴い縮小され1回戦総当たりで、このリーグ戦の優勝チームは日本のトップディヴィジョンであるアジアリーグで2006-07年までダブルフランチャイズながらも関西圏から参加した日光(神戸)アイスバックスと対戦できた。現在は経費などの都合で行われていない。

2015 - 2016年シーズン現在では、全国を6つのディビジョンに分割したリーグ戦と、ディビジョンの優勝チームで争われるJアイス・プレーオフが行われている。

その他、各都府県における社会人リーグも存在する。
大学アイスホッケー

大学におけるアイスホッケーリーグは各都道府県連盟に加盟する大学チームを地域に編成して行われている。

大学日本一を決定する大会は1926年より開始された日本学生氷上競技選手権大会である。

この大会以外では各地域ごとにリーグ戦やトーナメント戦が行われている。しかし、日本学生氷上競技選手権大会でほぼ毎年関東の大学が優勝していることから関東大学アイスホッケーリーグ戦(1部リーグ)と関東大学アイスホッケー選手権大会(Aグループ)は実質的に大学日本一決定戦となっている。日本学生氷上競技選手権大会・関東大学アイスホッケーリーグ戦(1部リーグ)・関東大学アイスホッケー選手権大会(Aグループ)の3大会で優勝するとスポーツ新聞では「大学三冠」と報道されることが多い。

大学男子アイスホッケーは黎明期から早稲田大学明治大学が中心として動いており、この二強の牙城は高く、他の大学は崩せない状況が続いた。この早明2強体制に対して、1960年代後半から法政大学が頭角を現し、早明法の3強へ移行、1996年から東洋大学が日本学生氷上競技選手権大会6連覇を達成すると4強体制となっている。現在は早明法洋に加え中央大学の5強が群を抜いている。これを追って第二グループに頭一つリードして日大、以下慶應日体大専大大東大などの大学が続き覇権(日本一)を争っている。2015年度の結果は優勝中央大学 準優勝日本体育大学 第3位明治大学 第4位東洋大学だった。

関西の有力校は、同志社大学立命大関西大学関西学院大学京産大龍谷大などがあり、なかでも関西大学は2005年に同志社大学を21年ぶりに破りリーグ制覇し、2006年に大学としては日本初の屋内アイスアリーナを高槻キャンパスに建設するなど、全国の注目を集めている。

長野オリンピックから女子の正式種目として加えられスマイルジャパン(女子日本代表)で注目が集まる女子(大学女子)のアイスホッケーにおいても、2013年から第1回日本学生女子アイスホッケー大会が行われ、初代優勝校は東京女子体育大学、準優勝が日本体育大学だった。


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