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日本のお笑い界では、コンビ名に「ん」が付くと売れるというジンクスがある(「ダウンタウン」「ウッチャンナンチャン」「とんねるず」など)[24][25]

広辞苑の最後の見出し語は初版から第六版まで一貫して「んとす」であったが、2018年発行の第七版で新しく「んぼう」が追加され最後の語となった[26]

「ん」が日本語に現れる時期[ソースを編集]

「ん」という文字が広く使われるようになったのは室町時代頃とされるが、詳しい時期については分かっていない。『古事記』、『日本書紀』、『万葉集』には「ん」音を表記する文字(万葉仮名)は見当たらない。このことから古代日本語には「ん」音はなかったと推定され、中国から経典などが輸入されたときに同時に「ん」相当音も移入されたと考えられる。ただし当初は-nと-mを区別していたと考えられ、-mの影響は「さんみ」(三位)などの連声形に残っている。藤原定家の息子である藤原為家嘉禎2年(1236年)に紀貫之平安時代初期)の直筆本に従って書写した為家筆本『土佐日記』(大阪青山歴史文学博物館蔵、国宝)では、「ん」の字形で「む・う・も・ん」の音を示す単語に共通して用いられている[27]が、一般には平安時代以降、撥音便化した助動詞「む、なむ、けむ、らむ」などについては、「ん」と読む場合も「」がそのまま用いられた。
脚注[ソースを編集][脚注の使い方]^ 坂口安吾『 ⇒新作いろは加留多
^ 日下部重太郎「字音尾?,n,mの沿革如何」『音声の研究3』日本音声学会 昭和5年(1930年) 87頁。
^ 猪塚恵美子、猪塚元「日本語の音声入門 全面改訂版」バベル・プレス『日本語教師トレーニングマニュアル1』2003年 99頁
^ 口蓋垂鼻音とは - コトバンク (kotobank.jp) 2021年8月7日回覧。
^ a b 猪塚恵美子、猪塚元「日本語の音声入門 全面改訂版」バベル・プレス『日本語教師トレーニングマニュアル1』2003年 98,101頁
^ 服部四郎「「ン」に就いて」『音声の研究3』日本音声学会 昭和5年(1930年) 41頁。
^ a b c d e f言語研究の変遷 (tufs.ac.jp) p26 2021年8月7日回覧。
^ a b 猪塚恵美子、猪塚元「日本語の音声入門 全面改訂版」バベル・プレス『日本語教師トレーニングマニュアル1』2003年 101頁
^ 両唇鼻音とは - コトバンク (kotobank.jp) 2021年8月7日回覧。
^ 平田鬼丸「国語の撥音」『音声の研究』4号 日本音声学会 昭和6年(1931年) 38頁。
^ a b c d 猪塚恵美子、猪塚元「日本語の音声入門 全面改訂版」バベル・プレス『日本語教師トレーニングマニュアル1』2003年 98,100頁
^ a b c d e 服部四郎「「ン」に就いて」『音声の研究3』日本音声学会 昭和5年(1930年) 42頁。
^ a b c d e f g h i 猪塚恵美子、猪塚元「日本語の音声入門 全面改訂版」バベル・プレス『日本語教師トレーニングマニュアル1』2003年 100頁
^ 歯茎鼻音とは - コトバンク (kotobank.jp) 2021年8月7日回覧。
^言語研究の変遷 (tufs.ac.jp) p26 2021年8月4日回覧。
^ 硬口蓋鼻音とは - コトバンク (kotobank.jp) 2021年8月7日回覧。
^ 軟口蓋鼻音とは - コトバンク (kotobank.jp) 2021年8月7日回覧。
^ 鼻母音とは - コトバンク (kotobank.jp) 2021年8月7日回覧。
^ Maekawa, Kikuo (2021). “Production of the utterance-final moraic nasal in Japanese: A real-time MRI study”. Journal of the International Phonetic Association 09 June 2021: 1–24. doi:10.1017/S0025100321000050. 
^ 万葉仮名|国史大辞典・日本国語大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典|ジャパンナレッジ (japanknowledge.com) 2021年8月1日閲覧。
^ 菩提点とは「空点」ともいい、梵字の頂部に点を打ち「ん」音を加える(例:ア→アン)。空点の下に「荘厳点」を添えることがあるが(音は変わらない)、この空点と荘厳点を合わせた形が「ン」と同じ形になる。片仮名が経典などの漢籍に読みを付けるため発明されたことを考慮すれば、片仮名「ン」の成立根拠として有力とすべきであろう。
^ 松村明; 今泉忠義; 守随憲治, eds. (1981), “国語・国文法用語解説「撥音」”, 旺文社古語辞典 新版, 東京都新宿区: 旺文社 
^ 外国の地名では撥音でb/m/pの前でmを使用ぜず、nを使用した表記が多く見られる。代表例として国名のデンマーク (Danmark) やミャンマー (Myanmar) 、スコットランド首都エディンバラ (Edinburgh) やオーストラリア首都キャンベラ (Canberra) などが正式な英名表記として採用されている。
^ コンビ名に「ん」、名前に「し」…人気芸人の名前に隠された“秘密”とは
^ 売れる芸人の名前にはジンクスがあった!最強の名前を持つお笑いは誰だ!?
^ 広辞苑、こんなとこも変わってた 校閲記者の視点でチェックしました
^ 石塚秀雄「平安時代における仮名表記の諸問題?『土佐日記』を資料として」(教育総合研究 : 日本教育大学院大学紀要 2, 145-153, 2009-03)

関連項目[ソースを編集]

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