わら半紙
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わら半紙は日本国内に広く普及し、1960年まで消費者物価指数の調査対象品目となっていた[2]。調査対象品目から外れて以降も、主に学校企業官公庁などにおいて、謄写ファックス印刷を含む謄写版印刷用途に長く用いられた。

しかし、1990年代に入り事務作業のOA化が進むと、PPC複写機で紙詰まりを起こしやすいことから、その地位を上質紙に取って代わられ、製紙会社の受注量も減少した[1]。現在ではコスト面における優位性も逆転しており、一般向け商品として取り扱う小売店は少なくなっている。
和紙のわら半紙

洋紙として生産された「わら半紙」とは別に、稲わらを原料とした漉き紙(和紙)を「わら半紙」と呼ぶ場合がある。奈良時代の『正倉院文書』には紙質不明ながら原料別に細かく分類したと推定されている複数の紙名が記されており[3]、そのうち「藁葉紙(わらはがみ)」は、わらの繊維をコウゾなどに混ぜて特徴を出させたものと考えられている[3]。現在でも鳥取県因州和紙協同組合(鳥取市)などが、主に書道用紙としてわらを原料に漉いた製品を生産している。
脚注[脚注の使い方]
注釈・出典^ a b c d e 「ハテナの行方6『わら半紙』消えた?」『佐賀新聞』2006年7月19日付、佐賀新聞社
^ 「時代映す輸入品増加 消費者物価指数の調査対象、切り替え」『北海道新聞』朝刊1996年8月30日付14面、北海道新聞社
^ a b 町田誠之「正倉院の紙」『紙パ技協誌』1972年26巻1号p.5、1972年1月1日、紙パルプ技術協会

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