よくわかる現代魔法
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よくわかる現代魔法
ジャンル
SF[1]アクション[2]
小説
著者桜坂洋
イラスト宮下未紀
出版社集英社

その他の出版社
青文出版集団

レーベルスーパーダッシュ文庫
刊行期間2003年12月25日 -
巻数既刊6巻(2009年3月現在)
漫画
原作・原案など桜坂洋
作画宮下未紀
出版社集英社
掲載誌ジャンプスクエア
レーベルジャンプ・コミックス
(JUMP COMICS SQ.)
発表号2008年9月号 - 2009年10月号
巻数全2巻
話数全15話
その他2008年4月の増刊・SQ.IIにプレビュー編掲載
アニメ
原作桜坂洋
監督黒田やすひろ
シリーズ構成門田祐一、戸塚直樹、黒田やすひろ
脚本門田祐一、戸塚直樹、伊藤美智子
キャラクターデザイン古賀誠
音楽橋本由香利
アニメーション制作ノーマッド
製作「現代魔法」製作委員会
放送局#放送局を参照
放送期間2009年7月 - 9月
話数全12話 + 未放送
ラジオ:ラジオ講座 よくわかる現代魔法 第1
配信期間2009年5月8日 - 12月25日
配信サイト ⇒テレビアニメ公式サイト内にて
配信
配信日隔週金曜日
配信回数全30回
配信形式ストリーミング
ネット局音泉
パーソナリティ野中藍(森下こよみ役)
生天目仁美(姉原美鎖役)
構成作家川瀬浩平
提供よくわかる現代魔法制作委員会
ランティス
テンプレート - ノート
プロジェクトライトノベル漫画アニメ
ポータル文学漫画アニメラジオ

『よくわかる現代魔法』(よくわかるげんだいまほう)は、桜坂洋による日本ライトノベル作品。イラスト宮下未紀が担当している。
概要

第1作は第2回集英社スーパーダッシュ小説新人賞での最終選考作『魔法使いのネット』を改稿・改題したもので、著者・桜坂のデビュー作である。桜坂は当初、翌年に発表した『All You Need Is Kill』のような作品でデビューすることを考えていたが、最初は売れ筋の作品で成果を出してから書きたいものを書くようにと編集長から諭され、新人賞への投稿作であった本作を先に出版することを決めたという[3]。本編は2005年刊行の5巻を以って一旦完結したが、2008年に第1巻の本文を改稿、イラストも新規に描き起こした『よくわかる現代魔法1 new edition』が刊行された後、2009年3月に6巻が刊行され正式にシリーズ続編が発表となった。

雑誌「新潮」に一挙掲載された東浩紀との共著作『キャラクターズ』には本作の登場人物がゲスト出演している。また、「小説新潮」に掲載された短編『10月はSPAMで満ちている』は本作の番外編で単行本『七つの黒い夢』に収録。

この他、2008年の『new edition』刊行に合わせてイラストレーターの宮下自身による漫画化も発表。『ジャンプスクエア』(集英社)増刊「ジャンプSQ.II」vol.001(2008年4月18日発売)掲載のプロローグ編を経て、『ジャンプスクエア』本誌にて2008年9月号から2009年10月号まで連載された。

2008年11月、テレビアニメ化が発表され、2009年7月から9月まで放送された。
ストーリー

プログラム化された現代の魔法が存在する世界。東京の銀座を中心とした舞台でドジな主人公・森下こよみや、最強の現代魔法使い・姉原美鎖らが繰り広げる物語である。
登場人物
主な登場人物
森下 こよみ(もりした こよみ)
- 野中藍[4]ドジっ娘の高校1年生。髪型はショートボブ、身長は146cm・体重39kg。子供体型で、私服を着ていると小学生に間違われることもある。成績も運動能力も良くはなく、誇れる所が何もない自分を変える為に魔法学校のチラシを見て魔法を習おうとする。どんな魔法のコードでも金だらい召喚のコードに変換する特異体質。召喚できるたらいは銅のたらい、鉄のたらい、銀のたらいと次第にランクアップしている。弓子の曽祖父クリストバルドの呪いがかかっている。漫画版で美鎖から「あなたには相当な魔法使いとしての才能がある」と断言されている。
姉原 美鎖(あねはら みさ)
声 - 生天目仁美[4]現代最強の魔法使いの1人。漆黒の瞳と腰までの黒髪、白い肌に恐ろしく整った容姿を持つ、銀縁眼鏡がよく似合う美女だがド近眼である。25歳の大学院生でもあり、プログラムを専攻している。現代魔法の第一人者で、実用化にまでこぎつけた人物。一部業界では「売れるようになるプログラム」「ライバル店の妨害になる」などの魔法のようなプログラムを組めるプログラマーとして有名。彼女の祖父が魔法学校をやっていた頃のチラシをこよみが読んで訪ねてきたことで、彼女に魔法を教えることになる。悪人ではないが、一般常識が欠如している。ネット通販が趣味でバナナハンガーや業務用のカレールウなど、ろくでもないものばかり買ってくる。小さい頃に母を亡くしたために、母代わりに聡史郎を育ててきた。料理の腕は壊滅的だが、味覚調整用コードを料理に絡めて調味しているため、味はおいしい。このコードを絡めた料理が後に大きな意味を持つこととなる。常に首元に美鎖曰く「現代魔法の必須アイテム」であるシリコン基盤をペンダント風にし2048のコードが詰まったアミュレットを下げている。漫画版では好きな曲は「デイジーデイジー」だと語っており、クリスマス・ショッパーが起動したときに流れた曲も「デイジーデイジー」である。
姉原 聡史郎(あねはら そうしろう)
声 - 浅沼晋太郎[4]田村睦心(子供時代)[5]美鎖の弟で高校2年生。魔法の存在を認めようとしない。長身で料理が得意。常識の無い姉の言動にしばしば頭を痛めているが、姉の身に何かが起こると心配する面もある。魔法使い殺しという存在で、幼い頃から美鎖の手料理を食べてきたために魔法に対して鈍感になり、無効化する体質になった。魔法というものを頭から信じていないので、姉やその周辺の事象を「ペテン」だと胡散臭がっている。しかしながら、あまりに不可解なことが続いたジギタリス復活の件では魔法があるという仮定のもとジギタリスの封印における考察をしており、美鎖や弓子とこよみの出会いは偶然ではなく何者かに仕組まれた必然ではないのかという深い考えを生み出したが、あくまでも仮定として誰にいうわけでもなく考えだけにとどめている。口癖は「イカレてやがる」。なお、これは作中で6年前のクリスマスイブに来たこよみが「イカレてやがる」と言ったことにより、それ以降も使い続けている。前述の通り魔法を無効化する体質のため、美鎖が発生させた「異世界に連れ込む現代魔法」に、こよみ・弓子(ジギタリス)と一緒にのまれても3人揃ってそこから抜け出しており、この時のこよみも驚いていたが、本人曰く「俺にイカレたことの説明を求めるな」と言われている。
一ノ瀬・弓子・クリスティーナ(いちのせ ゆみこ クリスティーナ)
声 - 戸松遥[4]古典魔法の使い手でこよみと同い年。曾祖父は天才的な悪魔祓い。美しい容貌と抜群のスタイル、そして曾祖父から隔世遺伝した銀色の髪と紫の瞳でとても人目を引く。正義感が強く、魔法が悪用されることを嫌う。そのために美鎖と対立することもある。物言いが高飛車。小学生だったころに6年後の未来から来たこよみと出会っている。また、後にこよみが言うまでこよみを美鎖だと勘違いしていた。常にケリュケイオンという名の杖を持ち歩いており、「剣のコード」の魔法を最も得意としている。
坂崎 嘉穂(さかざき かほ)
声 - 寿美菜子[4]こよみのクラスメイト。理系が得意な委員長。幼い頃から機械が好きで、プログラムなどに関しても心得がある。魔法や心霊現象は信じていなかったが、こよみと共に行動するうち魔法がらみの事件に関わり、現代魔法のプログラミングを習い始める。口調は「わからないならわからないでいい」「?と思われ」と無機的な印象だが、好奇心は旺盛。そして冷静沈着で思考は論理的。アニメ10話ではこよみの支離滅裂な会話を聞いても、こよみが言いたいことを寸分の狂いもなく理解している。クリスマス・ショッパーが起動したところを見ている。ドクターペッパー等「毒物飲料」と呼ばれる奇抜な飲み物を好む。『このライトノベルがすごい!』女性キャラクター部門では2006年版で9位を獲得している[6]
その他の登場人物
かたまり
声 -
藤村歩[5]姉原家をテリトリーにしている黒猫。


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