もののけ姫
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エミシ一族は自給自足の為、硬貨[注 6]を持たない。監督の話によると、エミシの村に近い東北はの産地なので、彼は砂金の大粒を持っていた[30]
サン
本作のヒロイン。15歳[32]もののけ姫。犬神(山犬)に育てられた人間。モロの君によると「森を侵した人間が、我が牙を逃れる為に投げてよこした赤子」だという。顔に赤い逆三角形の入れ墨[33]、白い山犬の尾付きの毛皮外套、白い袖なしの服と、その下に紺色の袖なしの服、白い袋状の革靴といういでたち。戦う時は赤い土面[26][34]と耳付きの白い山犬の毛皮を被る。山犬ので出来た短剣を持つ[33]。アシタカと会った時、彼女はモロの君が負った石火矢(いしびや)の傷から、を含むを口で吸い取り、吐き出していた[35][36]。自分たちの住処である森を荒らされた恨みから人間を深く憎んでおり、巨大な山犬にまたがり、タタラ場や宿敵であるエボシ御前の命を狙って幾度となく襲撃を繰り返す。自分は山犬だと強く思い込むが、アシタカに会い、荒ぶる神々と人の間で心が揺れ動く[26]。山犬を美しいと思い、自らを醜いと思っているが、アシタカの「美しい」との一言にひどく動揺する。アシタカがシシ神に助けられた後、彼を介抱し、彼に口移しで干し肉を食べさせたりした[37][38]。その後、気絶していた彼が目覚めた時に、彼女が「(ヤックルが)話してくれた。お前の事も古里の森の事も」と言ったが、ヤックルは人語を話す事の出来ないごく普通の動物であるほか、後に彼女が無言の山犬から玉の小刀を受け取る場面や、終盤で彼女が無言の猪神から乙事主の居場所を教えてもらう場面などから、彼女には動物たちとテレパシーで会話できる能力があることを示唆している。また、森の外からの山犬の遠吠えを、彼女が森の中で聞き即座に意味を理解する場面から、彼女には山犬の吠え声を理解する能力もあることを示唆している。名前は、1980年に宮崎駿がアニメ企画案として構想した作品のヒロインが「三の姫」(三番目の姫)であった事に由来する[39]。映画の最後に言った「アシタカは好きだが、人間を許す事は出来ない」は、アシタカのプロポーズに対する答えである[40]。監督いわく「(あの後)二人はしょっちゅう会っている」。その証拠に、アシタカは「それでもいい。サンは森で、私はタタラ場で暮らそう。共に生きよう。会いに行くよ」と返している。アシタカが気絶して、山犬の巣である岩屋で数日間眠り続けている間に、密かにでアシタカの衣服を修繕するなど、山犬の子としてだけでなく人間としての家事能力も高い。
もののけ
シシ神(
ディダラボッチ
生命の授与と奪取を行う森の。イメージボードでは鹿神(ししがみ[41])。夜に命を奪ったり、命を与えたりしている。そのもので、神の中では下級に位置する[8]新月の時に生まれ、月の満ち欠けと共に誕生と死を繰り返す。その不老不死の力があると信じられている[42][43]。昼の姿は枝分かれした、樹木の角[22][44]が無数に頭頂部から生えた、のように赤い人面[22][44]の鹿(人間のようなアーモンド型の目〈の色は赤〉、山羊のような耳、猪のように前身が発達した胴体、カモシカのように長い体毛〈毛色は脚と尾および頭頂部から背面にかけては薄茶色、顔面の下から腹部にかけては白〉、小さな犬のような尾、3つの蹄のある鳥のような脚といった、無数の動物の様態〈角は植物で出来ている〉を持つ)のような生き物で、水面を浮いて歩く。
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