ふしぎの海のナディア
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動物たちと話ができると自称していたが[注 9]、本当はブルーウォーターによる能力だった[2][10]。彼女が冷たい性格だったりワガママだったりするのは、恋して振られた庵野の女性観を元にしたためであり、スタッフの間でもよく嫌われていた。南の島編(南の島編・アフリカ編における作画の外注を参照)での暴走ぶりは「周りから見た庵野監督」の当時の性格をモチーフにしていた。劇場版では17歳に成長、ロンドンで見習い新聞記者(実際は雑用係)として働いている。性格はTVシリーズよりもかなり丸くなりわがままも控えめだが、ファジィに嫉妬してジャンに詰め寄るなど、嫉妬深さは変わっていない。クレジット上は全放送回の登場だが、第38話ではネオ・アトランティスに捕えられていたため台詞はない。キャラクター原案の基になった人物はクレオパトラ7世[11]
ジャン・ロック・ラルティーグ
声 - 日のり子[6]発明好きなフランス人の少年。1875年生まれの14歳、しし座のO型。一人称は「僕」。ル・アーヴルに叔母夫婦と住んでいた。トンボ眼鏡と蝶ネクタイがトレードマーク。海で行方不明になった父(ラウル・ロック・ラルティーグ)を、自分が作った飛行機で探したいと思っている。叔父と万国博覧会に賑わうパリの都に行き、ナディアと出会ったことで物語は始まる。主要人物では唯一全放送回で台詞が存在する。いつかナディアを自作の飛行機に乗せ、彼女の故郷であるアフリカまで連れて行くことを目標にする。自力でプロペラ式航空機を発明し、後にさらにそれを改良。最後は、パルスジェット機の模型まで開発した。性格は純粋で素直で人に好かれ易く、温厚で呑気だが、思い込んだら一直線となる猪突猛進型で、ガーゴイルも賞賛するほど勇敢。女性に対しても積極的で、一目惚れしたナディアに対し積極的にアプローチしている。母親を早くに亡くしたからかマザコンシスコンのようで、エレクトラに懐いている。短所はメカにのめりこみすぎる点や、女心に鈍い点、音痴。ナディアやサンソンほどではないが、運動神経もそれなりに高く、第1話でナディアをグラタンから救うべく自作の飛行機で風向が変わりぶつかりそうになったとき、すぐさま足をつけて走り回避。第5話ではネオアトラン兵から逃れるために重石を持ち上げて川に飛び込んだと思わせるブラフを作ったり、「島編」では怪物から逃れるべくナディアたちと疾走したり、猛スピードで暴走するメカキングに生身の足で追いついている。アフリカ編ではナディアを救うべくハマハマと互角の俊足で駆けつけるなど、健脚である描写が多い。劇場版では、縄で結ばれた両手をギーガーの手下の槍に命中させて縄を切るという離れ業を見せた。父親(商船エリーゼ・ル・アーブル号の船長)はネオ・アトランティスに乗船を襲撃され死亡していた。ジャン自身もガーゴイルによって高所より滑落死させられたが、ナディアとブルーウォーターの力によって蘇生する。1897年にナディアと結婚、眼鏡まで自分に酷似した男児(CDドラマ「A.D.1901」ではナディアは「ジュニア」と呼ぶ。ゲーム版ではジャンJr.と表記されている)を、1907年時点ではさらに第二子ももうけている。料理は作ったことがないらしいが、コメディ色が強い「島編」では百科事典の情報をもとに餃子などを作っている。ゲーム『?Inherit the Bluewater?』では彼の視点で物語が進むため、本編同様に死んだ彼の魂をナディアの母親(の魂)が呼び戻すシーンがあるほか、シナリオの進め方によっては死なず、代わりにゲームオリジナルキャラクターのソフィアを生き返らせることもある。女性視聴者からの人気が高い。ゲームではプレイヤーキャラクターになることが多い。劇場版ではナディアと同じく17歳。相変わらずの発明三昧の日々を送る。性格はあまり変わっていないが、TVシリーズよりも若干ワイルド。ファジイに嫉妬するナディアをからかったりと、TVシリーズに比べれば余裕を見せている。
マリー・エン・カールスバーグ
声 - 水谷優子[6]そばかすが目立つ4歳の少女。1885年4月10日、フランス・マルセイユ生まれ。一人称は「マリー」。登場話は第5-37,最終話。物心つく前に大西洋にあるベルデ諸島マハルに移住してきた。父はネオ・アトランティスに占領されたマハルの火力発電所の技師。ネオ・アトランティスの支配に反抗し脱走を図った両親らが殺害され、1人だけ生き残ったところをナディアたちと出会い、行動を共にする。周りの大人たちのいがみあいから気苦労が絶えない。食事中の行儀は良好だが、おませさんで勉強嫌い。大人の女性を「おばさん」と呼んで当事者を困惑させることもある。ナディアがジャンに言いがかりをつけているところを目撃する度に「夫婦喧嘩してるの?」と問いかけている。無人島でのネオ・アトランティスとの偶発的な戦闘時にカラッパ3号から2人で逃避行をし、サンソンと急速に親しくなり、最終的には16歳にして彼と結婚。CD『Good Luck Nadia ?Bye Bye Blue Water PART2?』収録の「シリーズ恨歌・おさな妻」ならびにミニドラマにおいては15歳にして妊娠、それをサンソンに告げた際に正式なプロポーズを受けている。結婚後の名前は、マリー・エン・レーヴェンブロイ。
キング
声 - 桜井敏治[6]ナディアが連れているオスの白ライオン(実際は白っぽい灰色)の子供。マリーの登場後は彼女と行動することが多い。人語をある程度解し、簡単な算数もできる。コメディパートでは二足歩行を披露し、島編に入ると釣り竿を持って魚釣りもするなど、徐々に動物離れした人間に近い行動を取るようになった。周囲からは頻繁にネコと間違えられており、実際に鳴き声もネコのようである。希少種らしく、ゴンザレスに拉致された。最終話 (A.D.1902) で成長した姿を見せ、立派なたてがみと2匹の子供を披露した[注 10]。なお、監督の樋口によると当初は「実は宇宙人であり、最終回には着ぐるみを脱いで正体を現す予定」だったが、周囲の反対で没になった[12]
グランディス一味

一味のキャラクター造形は、庵野のアイデアで、タイムボカンシリーズにおける三悪パターンの変形版[13]。序盤はナディアとジャンの前に現れ、いつも失敗する三悪と同じような悪人だったが、中盤以降は彼らに協力する仲間になった。

登場話は第1 - 21、25、28 - 最終話(第16話は台詞なし、第25話はワンシーンのみの登場)。
グランディス・グランバァ
声 - 滝沢久美子[6]一味のリーダー。


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