ひょっこりひょうたん島
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この影響でポストリアシリーズは第1074回(1968年7月26日)で放送中断、グッバイジョウシリーズの再放送を急遽実施した後、ポストリアシリーズ後編とガン・マンシリーズ完結編を放送して1968年度末である1969年4月4日で放送を終了した。

リメイク版

元々オリジナル版で使用された人形は損傷が激しく、番組終了後破棄されたが、NHKの倉庫で予備の人形が発見され、リメイクの企画が持ち上がった。人形は何体かあるそうで、ひょうたん島の特番などの背景に写って居たりする。オリジナル版の映像やシナリオは大部分が失われていたが(台本は4分の1が散逸、映像は前述通り8話分のみ現存)、オリジナル版の視聴者である
伊藤悟が書きとめたセリフやセットなどのデータ、ガラクータとパレンチコートを演じた若山弦蔵所蔵の台本を基に復活することができた。伊藤が記録していた「ライオン王国シリーズ」の3週目[注釈 3]からガンマンシリーズ?エンディング(最終回)は、NHKにも映像の保存がほとんどないものばかりであった[注釈 4]

毎日凄まじい人形制作に追われたひとみ座、美術家の片岡昌は木製の「挽物」で作ることを考案。毎日の生放送に間に合うように作った。そのため人形は全て回転体で作られている。後日談で美術家の片岡昌は「回転体デザインは全く本意ではなかったが、毎日の放送に間に合わせるため苦渋の決断だった」と語っている。リメイクでは録画だったため、そっくりですが張り子で作られた。そのため、見分けがつかないものの回転体ではない。

内容が大幅に編集・縮小され1回の放送時間も30分になった。

作曲の宇野誠一郎は「過去をひきずるのはよくないだろう」と、オリジナル終了後に楽譜を全部捨ててしまったが、リメイクのサントラはファンクラブの会員が持っていた楽譜コピーと新たな書き起こしによる(捨ててしまう前に宇野の許諾で手持ちの楽譜のコピーをしていた、1983年にひょうたん島復活を目指し活動していた井上豊の弁[要出典])。

オープニングなどはアニメーターの久里が個人的に保存していたフィルムを利用した。だがリメイク版は一部背景の色や、建物の色、空の色などが変わっており、オープニングに出てくる魚の色も変更されている。ただし1997年におきたポケモンショックの影響により、一部の映像が、修正されている。(人間レコード以外はポケモンショックより前である)

またオープニングの別バージョン(番組製作に先駆けて作られたものときわめて初期に使われたバージョン、歌の歌詞などが異なる)はDVD「ドクターストップ/人間レコードの巻」に収録された。

声優はオリジナル版のキャストが再集結して新たに台詞を録音しているが、製作時すでに故人となっていたり役者のスケジュールの都合などで一部の配役が変更されている。特に最も難航したのはガバチョ役(オリジナル版の声優であった藤村が当時既に亡くなっていたため)で、笑福亭鶴瓶にもオファーがあったという(演出の雪の1993年頃の証言による)。

基礎情報

放送局:
NHK総合テレビジョン

放送期間:1964年4月6日 - 1969年4月4日

放送時間:月曜 - 金曜 17:45-18:00

放送回数:1263回(通常放送1224回、スペシャル2回、特別編10回、再放送27回)[注釈 5]

ストーリー
オープニング

サンデー先生と5人の子供たち(チャッピ、ダンプ、プリン、博士、テケ)がひょうたん島に遠足にやってくる。するとひょうたん火山が噴火し、急いで避難しようとするが、あと少しのところで橋が壊れ、ひょうたん島が漂流を始める。途方に暮れる6人の頭上に囚人護送用飛行機からシカゴギャングの「マシンガン・ダンディ」が落下。ダンディが島の食べ物を独占しようとしてサンデー先生と言い争いになる。そのさなか、ベランダが壊れ落ちかけたサンデー先生をダンディが助け、仲直り。大量の盗品をいかだに積んだ海賊、トラヒゲがひょうたん島に漂着する。トラヒゲは食べ物を調達しようとするが、「島の食べ物は少ないから」とダンディが拒否、トラヒゲとダンディの決闘となりトラヒゲが敗れる。トラヒゲのテレビでどこかの国の大統領「ドン・ガバチョ」の記者会見を見ていると、ドン・ガバチョがテレビから「こぼれ落ちて」ひょうたん島に登場。トラヒゲ倉庫にあった金庫を博士が開けてしまい、その金庫に子供たちが入り、閉じ込められてしまう。サンデー先生は金庫を開けるためダンディに助けを求める。ダンディは正体がばれるのを恐れてためらうが、意を決して金庫を開ける。すると子供5人の他に、5年前から金庫に閉じ込められていた医者、ムマモメムが出てきた。
ライオン王国シリーズ

ひょうたん島最初の敵は、ライオンを国王にした南洋の国。一見、未開の原住民に見えるが、実は非常に物質文明の発達したタムレ族の住む国にひょうたん島が流れ着き、サンデー先生がタムレ族にさらわれて、島民がサンデー先生を助けようとして、島民とタムレ族で裁判をおこす。そのうちに人食い花デンドロパクパクがあらわれ島民と酋長が決死隊をつくりデンドロパクパクにプラモデルを食べさせ一件落着。ライオン王国はタムレ共和国になり、酋長は造花のセールスマン、ライオンはサーカス修行でひょうたん島とともに漂流をする。
ブルドキアシリーズ

トラヒゲがトラヒゲデパートを開店したり、子どもたちがキッドの館を見つけたりしているうちに、ひょうたん島は大昔から自分たちを鎖に繋いで奴隷にしてきた人間たちに復讐するという、文化の進んだ犬たちの住む国ブルドキアに漂着。ひょうたん島の島民は捕まってしまい犬にこき使われているポチや老人から人間だと知られると犬たちに殺されることを知ってしまう。犬への攻撃も失敗し、島民たちは人間だとバレそうなときハカセの提案で自分たちはウマザルだと言い犬たちをだます。そして、プードルにウマザルとしてサーカスに出されているすきにノミをばらまき犬と戦う。最終的にダンディがピッツとの一騎打ちでピッツが負けてしまい、ブルドキアは犬と人間が仲良く暮らす平和な国に。酋長はタムレの大統領になったコンチキのお迎えでタムレに帰る。
海賊シリーズ

キャプテン・キッドの宝を探しに4人の名うての海賊たちがひょうたん島に上陸する。宝の隠し場所を示す暗号の歌をもとに、博士を中心とするひょうたん島住人たちと海賊が宝の発見を巡って丁々発止の戦い。キッドの宝は、実はキッドの一人息子・リトルキッドだった。海賊たちはひょうたん島の住人になる。
魔女リカシリーズ

子どもたちが結成したロケット団。(オリジナル版では海賊シリーズで結成。)リトルキッドはロケット団に入団したくて、子どもたちは入団試験を受けさせる。それは、真夜中に墓地へやってきて[魔女の岩]を3回まわってネコの死体を持ってくるというもの。リトルキッドはみごとにこなす。すると魔女リカが島にやってくる。島民は魔女リカを追い払うが、魔女リカはトラヒゲにこき使われている海賊たちと手をくみ、ひょうたん島を[懐かしい昔]にもどそうとする。島をサマーマシンで熱くしたりウィンターマシンで寒くしてトラヒゲを破産させたりする。しかしリトルキッドがトランプで遊んでいるとトランプのエースが1枚多いことを発見。破り捨てようとすると魔女リカが苦しむ。トランプのエースは魔女リカがトランプに抜き出していたハート(心臓)だった。魔女リカはこりて逃げていく。
マジョリタンシリーズ

魔女リカの出身地でもあったグレート・マジョリタンで、3人の恐るべき魔女がひょうたん島住人たちを待ち受ける。国王と王子はそれぞれワニと怪物に姿を変えられていたがひょうたん島住人の活躍で魔女たちは滅亡、国王たちは元に戻る。


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