2021年3月現在、定期全列車で10両編成のE5系が使用されている。北海道新幹線開業時にはJR北海道がE5系とほぼ同仕様で製造したH5系も導入されたが、4編成のみで運用が限られるため、「はやて」での定期運用は設定されなかった[新聞 2]。ただしJR北海道のホームページではH5系の使用列車として「はやて」も記載されている[1]。
グランクラスおよびグリーン車指定席は各1両を連結する。グリーン車においては、グリーンアテンダントによるおしぼりとウェルカムドリンクサービスがあったが、2016年3月のダイヤ改正で廃止となった。
普通車は全車座席指定席である。満席の場合に限り立席特急券で利用できる(ただし、号車は指定される)ほか、「はやて」と「はやぶさ」のみが運転される盛岡駅 - 新青森駅間の各駅間に限り、空席に着席することができる特定特急券を発売している。かつては仙台駅以北区間で定期運行される列車に自由席も設定されており、仙台駅 - 盛岡駅間のみを利用する場合に限り、自由席特急券で普通車指定席の空席を利用できる特例も設定されていた。全車座席指定制は2003年10月改正までの東海道・山陽新幹線「のぞみ」と同様であったが、「のぞみ」と異なり、「はやて」「こまち」ではフルムーン夫婦グリーンパス(合計年齢が88歳以上の夫婦を対象とした、新幹線を含むJR全線グリーン車を利用可能な特別企画乗車券)やジャパンレールパスなどのJR全線乗り放題の乗車券類が利用可能である。ジパング倶楽部やレール&レンタカーきっぷなどのような運賃や特急料金が割り引かれる制度では「はやて」「こまち」特急料金は割引対象となっていたが、「のぞみ」のような他列車と異なる特急料金は設定されていない(「はやぶさ」では「はやて」や「やまびこ」などと異なる特急料金が設定されている)。
盛岡駅 - 新青森駅間については新幹線定期券「FREX」での利用も可能で、普通車の空席に着席することとなる。
かつてはE2系が用いられており、定期運用からの撤退後も東北新幹線内で完結する臨時列車には使用されることがあった。また盛岡駅以南を運行していた時代は、E2系とE3系を併結した16両編成もしくはE5系とE6系を併結した17両編成での運行もあった。
E3系の「こまち」と併結して16両編成で運転されるE2系の「はやて」
E2系単独の「はやて」
所要時間
東京駅 - 盛岡駅:2時間55分 - 3時間
盛岡駅 - 新函館北斗駅:2時間9分
新青森駅 - 新函館北斗駅:1時間6分
沿革
2002年(平成14年)12月1日:東北新幹線の八戸駅延伸により運転開始[JR東 1]。東京駅 - 八戸駅間15往復・仙台駅 - 八戸駅間1往復の運転で、東京駅・上野駅・大宮駅(2号を除く)・仙台駅・盛岡駅と、一部列車が上野駅・古川駅・一ノ関駅・北上駅・いわて沼宮内駅・二戸駅に停車。
2003年(平成15年):盛岡発八戸行きの「はやて271号」が運転開始。
2005年(平成17年)12月10日:ダイヤ改正により、東京駅 - 盛岡駅間の「はやて」が運転開始(速達「やまびこ」を全車指定席にして編入)。日中は「やまびこ」と「はやて」が仙台で乗り継げるダイヤとした[JR東 4]
2007年(平成19年)
3月18日:全車両禁煙化。
8月15日・16日:仙台発上野行きの臨時「はやて」を運転。上りでの仙台始発の列車は、「はやて」運行開始以来初めて。
12月1日:東京発仙台行きの臨時「はやて」を運転。宮城県沖地震の特例以外では初の運転となった。
2008年(平成20年)3月15日:仙台発東京行きの「はやて」が定期運行開始。盛岡発の上り1本を臨時列車に変更。
2009年(平成21年)3月14日:東京発仙台行きの「はやて」が定期運行開始。また、上り一番列車である2号が大宮駅に停車し、「はやて」は全列車が大宮駅に停車となる。
2010年(平成22年)
3月13日;12月3日:仙台発東京行き「はやて」と盛岡始発東京行き「やまびこ」が接続するダイヤに変更。
12月4日:東北新幹線八戸駅 - 新青森駅間開業に伴い八戸駅発着の「はやて」を新青森駅まで延伸。盛岡駅発着で仙台駅 - 盛岡駅間各駅停車とした「はやて」を増発し、仙台駅発着の「はやて」1往復を廃止[JR東 5][JR北 2]。
2011年(平成23年)
3月5日:「はやぶさ」が運転開始。「はやて」の新青森駅発着列車の時間帯を一部変更[JR東 6]。
11月19日:「はやて」の東京駅 - 新青森駅間2往復、東京駅 - 盛岡駅間2往復をE5系に置き換え。同時にグランクラスの営業やE3系「こまち」との併結運転も開始[JR東 7]。
2012年(平成24年)
3月17日:「はやて」の盛岡駅 - 新青森駅間1往復、仙台駅 - 新青森駅間1往復、東京駅 - 新青森駅間5往復をE5系に置き換え[JR東 8][JR東 9][JR東 10]。
4月27日:「はやて」の東京駅 - 新青森駅間1往復をE5系に置き換え[JR東 8]。
9月29日:「はやて」の東京駅 - 新青森駅間3往復、東京駅 - 盛岡駅間1往復をE5系に置き換え[JR東 11][JR東 12]。
2013年(平成25年)
1月26日:「はやて」の東京駅 - 新青森駅間2往復をE5系に置き換え[JR東 13]。
3月16日:ダイヤ改正に伴い、以下の通り変更[JR東 14][JR東 15][JR東 16]。
新青森駅発着の定期「はやて」をE5系に統一。これにより、E2系の定期列車での青森県乗り入れが終了。
盛岡駅・新青森駅発着の「はやて」4往復を「はやぶさ」に変更。
一部のE5系使用列車で専任アテンダントによる車内サービスが省略され、座席のみの営業となる。これにより、対象列車のグランクラス料金が値下げされた。
9月28日:ダイヤ改正に伴い、以下の通り変更[JR東 17][JR東 18]。
新青森駅発着の「はやて」3往復を「はやぶさ」に変更。
盛岡駅発着の「はやて」1往復でE6系の運用を開始。これにより、17両編成の「はやて」が設定される。
E2系とE3系0番台の併結による定期運用終了。
2014年(平成26年)3月15日:ダイヤ改正に伴い、以下の通り変更[JR東 19][JR東 20][JR東 21][JR東 22]。
新青森駅発着の「はやて」を盛岡駅 - 新青森駅間の1往復のみに削減。
東京駅 - 盛岡駅間(仙台駅 - 盛岡駅間は各駅停車)の「はやて」の一部列車を「はやぶさ」に編入。これにより、盛岡駅発着の「はやて」は3.5往復(下り3本・上り4本)のみとなり、E6系による定期運用終了。
秋田新幹線「こまち」との併結運転を終了。
2015年(平成27年)3月14日:グリーンアテンダントによるサービスを廃止[JR東 23]。
2016年(平成28年)3月26日:ダイヤ改正に伴い、以下の通り変更[JR東 24]。
北海道新幹線新青森駅 - 新函館北斗駅間の開業に伴い、盛岡駅・新青森駅 - 新函館北斗駅間の運転を開始。
盛岡発東京行きの「はやて」2本を「はやぶさ」に編入。盛岡駅発着の「はやて」は2.5往復(下り3本・上り2本)となる。
「はやて」98号・93号に設定されていた自由席を廃止。これにより、全ての列車が全車指定席となる。
2018年(平成30年)3月17日:ダイヤ改正に伴い、東京駅 - 盛岡駅間の「はやて」2往復を「はやぶさ」に編入。