館内には、1階にカフェ、ショップ、2階?3階に食のものづくりスタジオ、4階にものづくりスタジオというテナントが配置されている。ものづくりスタジオ及び食のものづくりスタジオは、インキュベーション施設でもあり、クラフト・デザインやフードのクリエイターのアトリエショップとなっており、廉価で入居できる代わりに、将来的な卒業後に中心市街地の空き店舗での開業を目指す。製販合一
、地産地消をコンセプトとしており、卒業し別店舗で営業している作家も多数生まれている。館の運営全般に関しての戦略検討とアドバイスを受けるため、アドバイザリーボードを設置している。アートマネジメント、クリエイティブプランニング、ベンチャー支援、観光ビジネス、市民参加等の専門家に依頼しており、委員長は設立以来、加藤種男
(元企業メセナ協議会代表理事専務理事)である。2005年に八戸商工会議所
から八戸三社大祭の山車会館整備について八戸市へ要望があった。この動きを受け、中村寿文市長(当時)が同年9月に八戸市議会定例会において、山車会館などの集客施設を「中心市街地の再生、観光振興に必要な施設である」として設置を目指すと表明した。その後中村市長を破り2005年11月に就任した小林眞市長は、中心街の集客施設の構想について、「山車会館という形にこだわらず、交流や観光PR・イベントに対応した複合的な施設を目指す」と述べ、新たな構想で建設が進められることとなった。この頃、複合的文化施設としてせんだいメディアテークが参考にされている[11]。 2006年1月から八戸市庁内の関係部署や関連団体等による意見交換・検討が重ねられた。この中でワーキング会議に参加した市民からは「サークルなどの練習しやすい場が欲しい」「山車は映像のPRで十分」「山車の展示は数台必要」などの意見が出された[12]。 最終的には主に5つの部門で構成される施設とすることが基本構想で決定した。
具体的構想の検討
地域交流部門 - 休憩・喫茶スペース、市民活動スペース、学習室