はぐれ刑事純情派
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その後も15%超を維持していたものの2001年の第14シリーズで14.3%まで低下。同年4月放送開始の日本テレビ系列「ザ!世界仰天ニュース」という強力な裏番組の存在により2002年の第15シリーズで顕著な低下傾向となり、さらに2003年放送の第16シリーズの途中から、裏番組のフジテレビ系列で7月から放送開始したバラエティー番組「トリビアの泉」が20%以上の高視聴率を上げた影響により、視聴率が12%以下に低下したことに伴い、1988年開始の第1シリーズから続いた4月に放送開始し9月に放送終了という形式は第16シリーズまでとなり、ドラマの内容自体のマンネリ化と視聴率が低下したことに伴い2004年の第17シリーズは7月に放送開始し9月に放送終了となった。

タイトル出しは、黒の背景に、振り返る安浦刑事(=藤田まこと)、題字、「はぐれ刑事、純情派!」という藤田自身の読み上げによるタイトルコール。次回予告も藤田の読み上げで行われたが、『特捜最前線』や『さすらい刑事旅情編』のような劇中でのナレーターや出演者によるナレーションの挿入は原則行われなかった。例外としてレギュラー放送の最終回となるファイナル(第18シリーズ)最終話は安浦刑事のモノローグで始まり、エンディングも「ふたりで竜馬をやろうじゃないか」のフルコーラスが流れる中、安浦が夜の渋谷(渋東シネタワー前)で道玄坂の喧噪を見つめながら歴代の部下や若手刑事を回想し、街の平和に思いを馳せるエピローグを語り締めくくった。
レギュラーシリーズの終了
放送開始から18年、毎年新シリーズを放送してきたが、2005年1月の記者会見で制作のテレビ朝日と東映がレギュラーシリーズを終了することを発表し、テレビ朝日の早河洋常務が「18年経ち(ドラマ設定)年齢的に限界を感じた。」と説明し、主演の藤田も「家族構成に限界を感じていた。」と言っていた。2005年4月から6月までのファイナルをもってレギュラーシリーズは終了した。安浦刑事を演じる藤田まことが70歳を超え、現職警察官を演じることへの限界と、娘役松岡由美小川範子が2人共30歳を超えているにもかかわらず、父親と同居中というシチュエーションに限界が来たというのが理由。ファイナルまでの放映はスペシャル版も含めて全440回(通常版400回、スペシャル40回)。なお関東地区ではファイナル最終話放送日(2005年6月29日)の15時から約2時間の特別番組『最終回直前スペシャル』が編成され、最終話のメイキングシーンや藤田まことの進行で第1シリーズ第1話「密告者は美人靴みがき」と歴代最高視聴率を獲得した第5シリーズ第20話「過激なダイエット・盗撮された女子高生」の2本がアンコール放送された。
レギュラー終了後、スペシャルで復活
レギュラーシリーズ終了後は、2005年から2007年まで年末にスペシャル版が放送され、当初は2008年末もスペシャル版の放送を予定していたが藤田の食道がんの手術と2009年1月放送開始の時代劇「必殺仕事人2009」の撮影に専念するために延期され、2009年末の最終回スペシャルをもって完結。このスペシャル4作はレギュラーシリーズでは見送られたハイビジョン撮影が行われ、安浦刑事の長女エリの結婚?妊娠[注 6]、次女ユカの警察官拝命などエポックメイキングなエピソードも盛り込みいずれも15?18%台の視聴率を獲得。有終の美を飾る形で1988年のシリーズ開始から22年の歴史に幕を降ろした(安浦が定年となるエピソードは制作されない)[注 7]
最終回とその後
最終回スペシャル放送の翌々月となる2010年2月17日に主演の藤田まことが大動脈破裂のため76歳で死去。追悼番組として2月20日にテレビ朝日では2007年スペシャル「帰ってきた安浦刑事!命を懸けた大捜査!!」を、BS朝日では2005年年末スペシャル「帰ってきた安浦刑事!そして…さよなら田崎刑事!」を特別放送した。さらに21日には2009年最終回スペシャル「さよなら安浦刑事!命を懸けた最後の大捜査!!」を日曜洋画劇場特別企画として、『交渉人』から差し替えて放送した(交渉人は翌週放送)。視聴率は関東で15.8%、関西で20.5%を記録した。なお、ドラマ内での継母を母と認められない男(佐藤アツヒロ演じる北原)に対する説得は、自らの体験を反映させたアドリブであったことが、最終回の監督、岡屋龍一によって明らかにされた。また2011年2月12日には藤田の一周忌特別企画としてHDリマスターされた劇場版がBS朝日で放送[注 8]。藤田死去の9年後の2019年12月12日には安浦刑事の1番の理解者である横溝重忠署長を演じた梅宮辰夫が慢性腎不全のため81歳で死去し、レギュラーキャスト2名が他界した。2020年10月15日に本作をオマージュしたスペシャルドラマ『はぐれ刑事三世』が放送された。主演は原田泰造[3]。(伝説の刑事に名前が似ているとされるだけで、直接の続編ではない。)2023年1月期の同局系木曜ドラマ枠『警視庁アウトサイダー』では主人公の刑事・架川英児(演 - 西島秀俊)が本作の安浦刑事を尊敬している設定で描かれている[4]。2024年4月16日放送の『警視庁・捜査一課長 スペシャル10』において、渋谷で発生した殺人事件の捜査本部が設置される警察署として「山手中央署[注 9]」が登場し、番組タイトルに本作と類似した毛筆風フォントが用いられるなど、各所に本作を意識した演出が見られた。
登場人物詳細はそれぞれの役名を、他の登場人物は「はぐれ刑事純情派の登場人物」を参照
警視庁山手中央警察署
安浦吉之助
演 - 藤田まこと階級は特任巡査部長。山手中央警察署の名物刑事。試験に拠らず事件解決の功で昇進している万年ヒラである(部長刑事だが主任ポストではない)。横溝、川辺、三波からは「やすさん」と呼ばれている。
川辺精一
演 - 島田順司刑事課長。階級は警部。上司にはへつらい、部下には辛く当たるといった、典型的な中間管理職のイメージそのもののキャラクター。大変な恐妻家でもある。しかし、人情には厚い。横溝署長同様に安浦の良き理解者でもある。
横溝重忠
演 - 梅宮辰夫山手中央警察署長。階級は警視。安浦の一番の理解者。
その他の人々
片桐由美
演 - 眞野あずさ安浦刑事行きつけの高級バー「さくら」のママ。安浦の私生活での一番の理解者であり、安浦にとってかけがえのない女性。安浦の要請でエリやユカの相談相手にもよくなっており、彼女らにも母親候補として認められている。
島崎(結婚改姓前は安浦)エリ


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