のぼうの城
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北条攻めに置いて秀吉から2万の軍を与えられ、忍城攻略軍の総大将に任命されるが、忍城がすでに降伏を決めていることは知らされていなかった。8年前に見た秀吉の備中高松城における水攻めに憧れを抱いており、事前から忍城を水攻めで落とそうと決めていた[注釈 1]
大谷吉継(おおたに よしつぐ)
三成の盟友であり、秀吉からは紀之介と呼ばれる。秀吉から密かに忍城降伏の件を聞かされていたため、戦に転じたことに驚愕する。武将としての才に恵まれていたため、功を焦る三成や暗愚な正家を再三諫める一方、余りにも突飛な策で敵も味方も取り込む長親を将器ありと見抜いた。
長束正家(なつか まさいえ)
丹羽長秀の家臣。算勘(計算)に優れている点を秀吉に買われ、借り受けられる。秀吉の直臣になってから態度が高飛車になった。弱者には高圧的に、強者には弱く応じる。三成から忍城に対する軍使に任ぜられるが、これは戦を望む三成が忍城の者達に対する心根を測るための策略として使われたに過ぎず、結果、降伏するはずの忍城が戦に転じる原因となった。前述のように算術に優れ、三成に匹敵するほどの頭脳をもつ反面、兵や配下の将を無駄死にさせるほど軍才がない。
豊臣秀吉(とよとみ ひでよし)
時の関白。天下統一の総仕上げとして大軍を率いて北条領に攻め入った。普段から武将たちに陰口を叩かれている三成に武功を立てさせようと、既に降伏を伝えてきた忍城攻略軍の総大将に任命する。
山田帯刀(やまだ たてわき)
長束家馬廻役。正家の軍才のなさには心底呆れている。正木丹波守と対決するも首を落とされて討ち死にする。
貝塚隼人(かいづか はやと)
石田家馬廻役。酒巻靱負と対決する。映画版には登場しない。
前野与左衛門(まえの よざえもん)
大谷吉継の直臣。柴崎和泉守と対決するがあっけなく倒される。
書誌情報

和田竜『のぼうの城』
小学館

2007年11月28日発売[2]ISBN 978-4-09-386196-0


同文庫版〈小学館文庫

上巻、2010年10月6日発売[3]ISBN 978-4-09-408551-8

下巻、2010年10月6日発売[4]ISBN 978-4-09-408552-5


オリジナル脚本完全版

2012年9月11日発売[5]ISBN 978-4-09-388269-9


漫画版

和田竜(原作)・花咲アキラ(作画) 『のぼうの城』 小学館〈ビッグスピリッツコミックススペシャル〉、全1巻

2009年5月29日発売[6]ISBN 978-4-09-182559-9



映画

のぼうの城
THE FLOATING CASTLE
監督
犬童一心
樋口真嗣
脚本和田竜
原作和田竜
製作久保田修
製作総指揮信国一朗
濱名一哉
豊島雅郎
ナレーター安住紳一郎
出演者野村萬斎
榮倉奈々
成宮寛貴
山口智充
上地雄輔
山田孝之
平岳大
西村雅彦
平泉成
夏八木勲
中原丈雄
鈴木保奈美
前田吟
中尾明慶
尾野真千子
芦田愛菜
ピエール瀧
和田聰宏
ちすん
米原幸佑
中村靖日
市村正親
佐藤浩市
音楽上野耕路
主題歌エレファントカシマシ
ズレてる方がいい
撮影清久素延
江原祥二
編集上野聡一
制作会社C&Iエンタテインメント
製作会社『のぼうの城』フィルムパートナーズ
配給東宝
アスミック・エース
公開 2012年11月2日
上映時間145分
製作国 日本
言語日本語
興行収入28.4億円[7]
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犬童一心樋口真嗣の共同監督で、2010年夏より製作開始、東宝アスミック・エースの配給で2012年11月2日に公開された。TBS開局60周年記念作品。主演は野村萬斎。累計興行収入28.4億円を記録するヒット作となり[7]第36回日本アカデミー賞で多数の優秀賞を受賞するなどの評価を受けた。


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