にこにこ、ぷん
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ぴっころは、前作『ブンブンたいむ』の"ごじゃえもん"に続き、哺乳類以外の動物(鳥類)のメインキャラクターとして登場し[注釈 6][6]、実在する動物をメインキャラクターに入れている作品の中で、哺乳類以外の動物が選ばれたのは彼女が最後だが、それと同時に今作以降、女の子が必ずメインキャラクターに含まれている[7]。また、『ファンターネ!』までで「男の子のメインキャラクターの声が全員男性声優」の唯一の人形劇になっている。そのため、じゃじゃまるは前々作『ゴロンタ劇場』以来の「男性声優が声を当てた主人公」になり、こちらも『ファンターネ!』までで最後の作品になっている[8][9]

放送中の1988年昭和63年)5月には、当時最も長く放送された第1作『ブーフーウー』(6年7か月)の記録を塗り替え、最終的には10年半に渡り放送され、『おかあさんといっしょ』内の歴代人形劇では最も放送期間が長い(『ドレミファ・どーなっつ!』は7年半、次々作『ぐ?チョコランタン』は9年)。以降、『ぐ?チョコランタン』まで長期間放送の作品が続いた。1989年1月8日より元号が平成に変わったため、本作は昭和最後の人形劇作品であり同時に平成最初の人形劇作品となった。

『おかあさんといっしょ』の放送チャンネルが、今作が放送中だった1985年(昭和60年)4月1日から再放送のみ教育テレビに移行し[10]、『ドレミファ・どーなっつ!』が放送中だった1998年(平成10年)4月6日から本放送も教育テレビに完全移行した[11]。そのため今作は、全話総合テレビで放送された最後の人形劇である[12]と同時に、教育テレビで最終回を放送した最初の人形劇でもある[13]

ビデオパソコンゲームも発売され、アニメーション作品も多数製作された。また、夏休み・冬休み時期に北海道富良野市ロケを行ったこともある。主人公3人がテレビ番組やイベントに度々ゲスト出演したり、グッズが発売されるなど、放送終了から30年以上が経過した現在でも放送当時に本番組を視聴していた世代を中心に非常に人気が高い作品となっている(後述[14][15]

性格については、特技以前にハンデを必ずもっているように設定している。これは井出隆夫の「欠点があるほうが仲良くなりやすいし、それぞれのキャラクターがいきいきするんじゃないか」と言う考えに基づいている。
登場人物
メインキャラクター

メインキャラクター3人は基本的に母親不在という設定であるが、これは脚本家の井出隆夫が母親と一緒にテレビを見られない子供への配慮として意図的に設定したものといわれる[16]
ふくろこうじ・じゃじゃまる
- 肝付兼太[注釈 7][注釈 8][17]うらおもて山猫イリオモテヤマネコと「裏表」とのもじり)の男の子。推定年齢5歳。イメージカラーはえんじ色。3人のリーダー的存在。「オッス、じゃじゃまるさんだぞ」と挨拶する[注釈 9]。一人称は「おいら」。口癖は「ゴロニャーゴ」。まれに関西弁などで喋る。身長は220cm、足の長さは63cm、足のサイズは50cm、尻尾の長さは100cm。赤色とオレンジ色の縞柄のシャツとえんじ色のチョッキとズボンを着用し、首には黄色のバンダナを巻き、シャツからは出べそのお腹がのぞいている。力持ちで敏活。義理人情に厚い親分肌な性格だが、威張りん坊で意地汚いのが玉にキズ。怠け者のちゃらんぽらんの為、仲間はずれにされることがしばしば。いわゆるいじめっ子ではあるが、優しい心と義侠心を発揮する時もある。早朝の牛乳配達など、子供らしからぬ苦労人だったりもする。釣りにサーフィン三味線浪花節、木登り、カエルの通訳、ラーメン作りと、豊富な才能の持ち主。第50回NHK紅白歌合戦(以下、第50回紅白)では、速水けんたろう茂森あゆみが「だんご3兄弟」を歌う中、三味線の特技を活かしてバックでコントラバスを弾いた。とっさの判断とたぐいまれな発想力で、2人をあっといわせることもしばしば。字を書くことも読むこともできず、数字は4までしか数えられない。好きな食べ物は、バナナリンゴなどなんでも好き。子猫の頃に鼻をかじられたため、猫ながらネズミが苦手(ぽろりは例外)。この他風呂と床屋が苦手。母親は生き別れになり、顔を覚えておらず、たまに他の2人に届く母からの品物が来るたびに気持ちが沈んでしまう。拗ねると「かあちゃーん!おいら、○○(例:「字が読めないってバカにされても」「暑中見舞いが来なくても」など)ても、強く生きてくよぉー!」と叫ぶのがお約束。ただ、夢の中で母によく叱られている様子が映されることがある。
キャスティング
声を当てている肝付は、過去に『うごけぼくのえ』でカリ役、『ブンブンたいむ』で、ごじゃえもん役を担当した。2作品連続でメインキャラクターを担当するのは第1作『ブーフーウー』→第2作『ダットくん』の黒柳徹子、第3作『とんちんこぼうず』→第4作『とんでけブッチー』の大山のぶ代に続く3人目で、男性声優では初めて[8]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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