先代より帯広に店を構える菓子屋。喫茶を併設する。十勝産の牛乳やバターを生かした創作菓子を開発・販売する。 東京から開拓団(拓北農兵隊)として移住してきた。1946年(昭和21年)に泰樹や近隣住民らの助力で荒れ地を開墾・整地し、1955年(昭和30年)の時点ではジャガイモ農家として生計を立てつつ、剛男の助言により農協の支援を受けて酪農を始める。
小畑 雪之助(おばた ゆきのすけ)
演 - 安田顕[注 10]「雪月」の店主。戦前の1931年(昭和6年)、17歳の時に上京し、新宿「川村屋」で修業した経験がある。先代の父を継いで店主となる。十勝産のバターを使った「バター煎餅」など、新商品の研究・開発に余念がない。雪次郎が役者になることを当初は強く反対していたが、雪次郎の芝居に対する熱意を理解して受け入れる。なつと雪次郎が高校生の頃には天陽が描いた牧場の絵[85]を譲り受けて店内に飾ったり、物語終盤ではお菓子の包装紙用の絵[86]を天陽に依頼する。
小畑 とよ(おばた とよ)
演 - 高畑淳子雪之助の母。雪次郎の祖母。歯に衣着せぬ毒舌家で、余計なことを言う性格。泰樹の昔馴染み。役者になる夢を持つ雪次郎の背中を押した。
小畑 妙子(おばた たえこ)
演 - 仙道敦子雪之助の妻。雪次郎の母。演劇コンクール十勝地区予選大会の時に配るアイスクリームに最中を使うアイディアを提案し、とよに採用される。
小畑 雪次郎(おばた ゆきじろう)
演 - 山田裕貴(幼少期:吉成翔太郎)雪之助と妙子の一人息子。とよの孫。夕見子に恋する。十勝農業高校に通うなつのクラスメイト。演劇部に入っており、仲がいいなつが演劇部に入るきっかけをつくる。高校卒業後は「雪月」を継ぐため、なつと一緒に上京し、「川村屋」で菓子職人を目指して修行する。劇団「赤い星座」の舞台を観てからは、役者になることを決心してオーディションを受け合格。「川村屋」をやめることを家族から反対されるが、役者になりたいという強い思いを理解してもらう。1959年(昭和34年)、劇団「赤い星座」に所属しながら、咲太郎が設立した声優プロダクションにも所属する。外国映画の吹き替えで方言が出て失敗する。仲間から誘われた新劇団への参加を断り、1963年(昭和38年)10月の舞台『かもめ』でトレープレフを演じた後。舞台の千秋楽後に蘭子の家へ招かれた際、彼女に愛を告白するが厳しく拒絶されると同時に演技を酷評されてしまう。そのことで役者業を辞め、菓子屋に戻るため帯広の実家に帰る。1966年(昭和41年)、新作洋菓子の試食会で夕見子にプロポーズする。1967年(昭和42年)、なつ・坂場夫妻と合同で夕見子との結婚式を挙げる。1968年(昭和43年)、夕見子が妊娠、長男・雪見を儲ける。
小畑 雪見(おばた ゆきみ)
演 - 嶺岸煌桜雪次郎と夕見子の長男。1968年(昭和43年)に誕生。
山田家
山田 正治(やまだ せいじ)
演 - 戸次重幸[注 10]天陽の父。