なつぞら
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木俣冬は、「角筈屋」のモデルは「紀伊國屋書店」ではないかと推測している[14]
藤田 正士(ふじた まさし)
演 - 辻萬長[114]「藤正組」の元親分。「ムーランルージュ新宿座」の元支配人。通称「藤正親分」。咲太郎が「風車プロダクション」を立ち上げる際、強引に島貫健太と松井新平を雇わせた。
東京の住人
演 - 長谷川智樹、福井健吾
東洋動画スタジオ

「東洋映画」が日本初の総天然色・長編漫画映画を製作するために「新東京動画社」を吸収・合併して、1955年(昭和30年)に設立されたアニメ制作会社[90]。社屋は3階建てで、2階に作画課や美術課、3階に仕上課があり、1階には製作課のほか録音スタジオや撮影スタジオなどがある日本初の大規模なアニメーションスタジオ[90]

ドラマでの社屋外観は、豊島区西池袋にある「婦人之友社」の社屋を撮影した映像が使われている[115][116]
作画課
仲 努(なか つとむ)
演 -
井浦新[117]アニメーターのリーダー。原画担当[90]。日本初の長編アニメーションの作画監督。昭和38年夏、山田陽平の誘いで「新東京動画社」を見学に訪れたなつと出会う。彼女の感受性を高く評価し、アニメーターを目指す上で度々手助けをした。時点の役職は作画課長。なつは仲を尊敬し、彼に迷惑がかかる事を心配して退社をためらっていたが、仲はなつの真意を聞いて快く送り出し、なつをはじめかつての同僚達が移籍先で作り上げた『大草原の少女ソラ』も感慨深げに見守りつつ、『ソラ』に登場した馬をもっと愛嬌を持たせて描き出した。仲自身も『ソラ』に加わりたかったのか、それともなつ達に対するライヴァル心の表われかは、ドラマでは語られていない。
大沢 麻子(おおさわ あさこ)
演 - 貫地谷しほり[118][注 17]アニメーター・セカンド。原画・動画担当[90]。美術大学出の敏腕アニメーター。サバサバした性格で、アニメーションに対する思いは人一倍強い。なつが入社した当初は、なつに対しては軽蔑するような言動もあったが、なつの素質をいち早く見い出し、彼女が作画課へ異動する道を拓く。1959年(昭和34年)、なつとともに短編映画『ヘンゼルとグレーテル』の原画を担当。製作が終わった後「東洋動画」を退職し、学生時代から交際していた建築家と結婚してイタリアへ移住した。1968年(昭和43年)、坂場が演出した『神をつかんだ少年クリフ』に感動し、アニメ製作の現場に復帰を決意。日本に帰国し自宅がある吉祥寺の地で、新しいアニメーション製作会社「マコプロダクション」を立ち上げ、数人のアニメーターを雇い下請け業務を行いつつ、「東洋動画」を辞めたり居場所や意欲を失った元同僚たちに入社を促し、迎え入れていく。設立後すぐに下山が移籍し、兼業主夫となっていた坂場をスカウト。昭和47年に桃代も移籍する。1973年(昭和48年)東洋動画より神地が移籍。創業以来温めていたテレビアニメ『三代目カポネ』の企画を数年越しで製作するも、一社単独で請け負う事が出来ず、『大草原の小さな家』アニメ化にあたっては単独製作にこだわり、優れた人材を求めなつに白羽の矢を立てた。なつは翌年陽平とともに移籍した。結婚生活で“子供が出来なかった”心残りから、子育てと仕事の両立に苦心するなつの世話を焼き、子守り募集のチラシ描きを手伝い、保育園からあがった優を会社に連れて来させ、忙殺されているなつに代わり手の空いたスタッフに面倒をみさせた。 『大草原の小さな家』を発展させ北海道に舞台を移した『大草原の少女ソラ』ではプロデューサーとして局やスポンサーとの間に立つだけでなく、動画チェックも手伝い、放送が始まり人手不足が深刻になると、現場から退いて久しい茜も招聘。マコプロダクションで働く夫婦を二組に増やした。『大草原のソラ』放送が佳境に入りアイディアとクオリティを尊重した結果、納期に間に合わないほど製作は遅れたが、放送休止だけは辛うじて免れ、最終回に至った。放送初期に視聴率の悪さをはじめとする局からの厳しい意見を一身に受けたのも、また山ほど届いた熱烈なファンレターを誰より喜んだのも麻子であった。番組スポンサーの「ミルコス」社から次回作での協賛も確約を取り、十勝で休暇を過ごす一久に帰京を急かす麻子の手には、児童文学クオーレ』があった。通称「マコさん」
神地 航也(かみじ こうや)
演 - 染谷将太[119](手元吹き替え:伊奈透光)作画試験トップの成績で入社したなつの後輩。世界で通用するアニメーション作りを志している。坂場が要求する複雑な場面を瞬く間に描き上げる腕前の持ち主で、入社早々に短編映画『ヘンゼルとグレーテル』の絵コンテと原画を担当する。また、数々の奇想天外な提案も脚本に採用された。茜に恋心を抱いていたがかなわず、「マコプロダクション」移籍後も独身を貫いていたが、『大草原の少女ソラ』放送終了後桃代にプロポーズして結婚した。通称「神っち」。
三村 茜(みむら あかね) → 下山 茜(しもやま あかね)[注 18]
演 - 渡辺麻友[120]なつより一足先に合格したアニメーター。なつの同僚で動画担当[90]。1963年(昭和38年)、なつとともにテレビ班に異動する。1964年(昭和39年)、下山のプロポーズを受けて結婚し、仕事もそのまま続ける。1965年(昭和40年)、なつとともに再び映画班に戻る。1967年(昭和42年)、第1子を妊娠。出産後は契約社員になっため東洋動画を退職。出産した女児は下山によって「明子(めいこ)」と名付けられた。優の保育園が決まらなかったため、なつが仕事をしている間は優を預かる。1972年(昭和47年)、第2子を産む。1974年(昭和49年)、大沢麻子の誘いで動画チェッカーとして「マコプロ」に入社。二児を母親に預け、昼間のみ『大草原の少女ソラ』製作に加わった。
下山 克己(しもやま かつみ)
演 - 川島明麒麟[121](手元吹き替え:伊奈透光)アニメーター・セカンド原画・動画担当[90]。元警察官という異色の経歴の持ち主で、話し相手に向かって拳銃を撃つポーズをして「バン!バン!」と叫ぶ癖がある。後輩の面倒見も良く、なつが作画で行き詰まった際、しばしば道標を示して助けた。アクションやユーモラスな動きの作画で独特の持ち味を持つ。『わんぱく牛若丸』で、部署内で下山を中心にした若手の作画班(通称:下山班)が編制される。1964年(昭和39年)、長編映画『神をつかんだ少年クリフ』の作画監督に抜擢される。同年茜と結婚した。1968年(昭和43年)「東洋動画」を退社し「マコプロダクション」に移籍(引き抜き第1号)。1973年(昭和48年)、作画監督を務めた『三代目カポネ』が放送された。なつの服装に関心を持っており、毎日スケッチしている。毎日違う服装で出社していたなつが、ある日以前と同じ服で出社した時には心配して声を掛けた。「雪月」で岸川亜矢美と会った際、彼女は彼を"下山っち"と呼んだ。
井戸原 昇(いどはら のぼる)
演 - 小手伸也[122]アニメーター。原画担当[90]。なつが描いた白蛇の動画を高く評価し、採用した。1963年(昭和38年)夏時点の役職は製作部長。1966年(昭和41年)夏の『神をつかんだ少年クリフ』公開時には映画部長となっていた。同作の興行成績不振の責任を負わされそうになったが、坂場が全責任を被って辞職したことで更迭を免れた。
堀内 幸正(ほりうち ゆきまさ)
演 - 田村健太郎[123]アニメーター。動画担当[90]。退職した茜に代わって『魔法少女アニー』の作画を担当し、その際結婚していたことが明かされた。
西部祐子(にしべ ゆうこ)
演 - 外園ゆう
アニメーター
演 - 宮ア菜々子、尾崎圭志、吉野史桜、武田匠
制作課
坂場 一久(さかば かずひさ)
演 -
中川大志演出家。中学までは神戸で育った。東京大学文学部哲学科卒。父は大学教授考古学の研究者、母は元教師。四兄妹の末っ子で兄は医師弁護士、姉は教師という異色の経歴を持つ。不器用で絵は描けないが、作画家達よりも作画へのこだわりが強い。無理難題を言ってはしばしば現場スタッフを困惑させており、大沢麻子とは犬猿の仲。1959年(昭和34年)の短編映画『ヘンゼルとグレーテル』、1963年(昭和38年)のテレビアニメ『百獣の王子サム』、1965年(昭和40年)の長編映画『神をつかんだ少年クリフ』の演出を担当。長編映画の成功を条件になつと婚約したが、こだわりの強さが災いして製作期間も制作費も倍近くに達し興行成績は長編アニメ史上最低記録という惨憺たる結果に終わり、全責任を負う形で東洋動画を退職した。なつとの婚約を破棄したが反省し、翌日改めてプロポーズした。1967年(昭和42年)、十勝で雪次郎・夕見子夫妻と合同結婚式を挙げた。結婚後は西荻窪借家に住み、翻訳内職をしながら主夫をしていたが、1973年(昭和48年)に麻子の誘いで「株式会社マコプロダクション」に入社。企画立案を助け、『大草原の小さな家』のアニメ化を提起した。通称の「イッキュウさん」はテレビアニメ一休さんに因む。
露木 重彦(つゆき しげひこ)
演 - 木下ほうか[124]一久の上司で第一制作課課長。 『白蛇姫』[90]でアニメーション映画の監督としてデビューし、1963年(昭和38年)夏時には演出部長となっていた。『わんぱく牛若丸』でなつが描いた前足4本の馬に激怒した。 関西出身。
佐藤 利之(さとう としゆき)
演 - 橋本じゅん[125]製作部長。格闘技ファンで、新企画ドラマ『キックジャガー』、『魔界の番長』の作監を立て続けになつに任せた。
仕上課
山根 孝雄(やまね たかお)
演 -
ドロンズ石本[123]課長。


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