独立運動で国を追われて来日し、先代マダムが保護したインド人革命家が伝えた本場のカリーを提供する。先代マダムが絵画が好きだったことから、昔から芸術家が集う。
モデルはベーカリー兼レストラン「新宿中村屋」ではないかと木俣冬は推測している[14]。
前島 光子(まえじま こうこ) → 奥原 光子(おくはら こうこ)
演 - 比嘉愛未[107][注 16]川村屋オーナー。先代マダム(祖母)、父の意志を継いで二代目マダムとなる。咲太郎が育ての親亜矢美の為に「ムーランルージュ新宿座」を買い戻そうと10万円を借金した際の保証人を引受けたが、買い戻しの話は詐欺で、咲太郎は金を騙し取られた上失踪したため借金の肩代わりさせられる。信哉の案内でなつと富士子が上京・来店した際、咲太郎の居場所を突き止める絶好のチャンスだと思い、両人を厚遇する。藤田正士から咲太郎の借金の理由を聞き、彼を許す(肩代わりした金は彼から分割で回収した)。新宿は新しいことに挑戦したい「文化の開拓者」が集う街だと言い、アニメーターを目指して上京したなつを歓迎した。1967年(昭和42年)、咲太郎との結婚を機に「川村屋」の経営を野上に譲り、咲太郎が企業した「風車プロダクション」の経営を手伝うことを決める。川村屋のマダム時代の登場シーンでは常にエキゾチックなドレスに身を包んでおり、その際店内にインド風音楽が流れた。
野上 健也(のがみ けんや)
演 - 近藤芳正[108]川村屋の給仕。先代マダム時代の1912年(大正元年)から「川村屋」に勤務する。小僧からのたたき上げで、「カレー」を「カリー」と呼ぶことにこだわっている。光子に借金を押付けた咲太郎を憎み、なつには常に皮肉な物言いをする。1967年(昭和42年)、咲太郎と結婚を機にマダムから「川村屋」の経営と人材の育成を託された。
杉本 平助(すぎもと へいすけ)