本作は興行的に失敗し、黒澤は大きな借金を抱えることになった[7]。批評面では完全な失敗作とはいえなかったが[12]、ほかの黒澤映画と比べると低調な評価となった。第44回キネマ旬報ベスト・テンでは3位に選ばれ、井川比佐志が男優賞を受賞した[13]。そのほか、第25回毎日映画コンクールで奈良岡朋子が女優助演賞を受賞し[14]、第25回芸術祭で映画部門の劇映画優秀賞を受賞した[15]。2009年にキネマ旬報が発表した「オールタイム・ベスト映画遺産200 日本映画篇」では106位にランクした[16]。
本作は海外での評価が高く[12]、第44回アカデミー賞では外国語映画賞にノミネートされた[17]。また、1971年に第7回モスクワ国際映画祭でソ連映画人同盟特別賞[6]、1978年にベルギー映画批評家協会賞でグランプリを受賞した[18]。ダルデンヌ兄弟は本作をお気に入りの映画の1本に挙げており[19]、2012年にBFIの映画雑誌サイト・アンド・サウンド
が10年毎に発表する史上最高の映画ベストテン(英語版)でも本作に投票している[20]。