つくば市
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農村が広がっていた地域であったが、1960年代から筑波研究学園都市として開発が進み、現在は日本国内最大の学術都市となっている[1]。国や県の政策により、1987年昭和62年)に筑波郡谷田部町大穂町豊里町新治郡桜村の3町1村が新設合併し、つくば市が誕生した[2]。さらに 1988年(昭和63年)に筑波郡筑波町2002年平成14年)に稲敷郡茎崎町を編入し、現在の市域になった。そのため、行政上の地区名として旧町村域に対応する谷田部、大穂、豊里、桜、筑波、茎崎が使用されている。

市域には多数の研究機関が立地している他、市の北端に日本百名山筑波山を擁しており、観光地になっている[3]。また、2005年(平成17年)に首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスが開業し[4]、市中心部のつくば駅から東京都の秋葉原駅まで最短45分で結ばれている[5]

つくば市中心部

つくばセンター

国土地理院

地理
位置

つくば市は、東京都心から約50km成田国際空港から約40kmに位置する。
地形

市を代表する観光地である筑波山は、市北部に位置する。筑波山周辺を除き、関東平野の一部であり筑波台地や稲敷台地と呼ばれる標高20m?標高30mの平坦な地形であり、関東ローム層に覆われている。また、つくば市の9月の標高は4月の標高より2cm低くなるが、市内にある国土地理院の研究によると、5月から8月に水田灌漑用として大量の地下水をくみ上げるためである(台地上のため地下水をくみ上げる必要がある)[6]

筑波山宝篋山(小田山)、城山

河川小貝川桜川東谷田川、西谷田川、小野川花室川、稲荷川など

公園:市民一人当たりの公園面積は約10m2であり、全国平均の約6m2を上回っている。洞峰公園など。

面積:28,400ha(うち研究学園地区が2,700ha)

市内全域から標高877mの筑波山が見える。

気候

平野部である市内長峰(高層気象台)にある観測点(「つくば(館野)」)における1991年(平成3年)から2020年令和2年)の平年値によると、年平均気温は14.3°C、年間降水量は1326.0mmである。太平洋側気候に属するが、内陸性で年間の寒暖の差、一日の内の気温差が大きい。

は、1月から2月には最低気温が-5°Cから-8°Cくらいまで下がることもあり、1952年(昭和27年)2月5日には、最低気温-17.0°Cを観測している。また、当市を含む地方の季節風は「筑波颪」(つくばおろし)との異名があるが当市の地勢とはあまり関係がない。降雪は比較的少なく、20cmを超える積雪の年は1971年(昭和46年)以降わずか4回であり、観測史上最深積雪は27cmで1936年(昭和11年)2月5日まで遡る。

一方、は蒸し暑く、猛暑日になることもある。1996年(平成8年)8月15日には最高気温37.8°Cを観測した。また、山間部でも標高がそれほど高くないため平野部とは数°C程度の差であり、市内最高峰の筑波山(女体山)でもわずか877mなので避暑地にはならない。

市街地ではヒートアイランド現象が発生しており、竹園東新井の気温が最も高く、吾妻二の宮がこれらに次ぐ[7]。冬の早朝の測定結果によれば、竹園・東新井の気温は、郊外部に比べ4°Cも高くなっている[7]


つくば市長峰(館野 高層気象台、標高25m)の気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
最高気温記録 °C (°F)22.2
(72)24.5
(76.1)26.6
(79.9)28.8
(83.8)34.1
(93.4)36.7
(98.1)37.3
(99.1)37.8
(100)36.9
(98.4)32.7
(90.9)25.8
(78.4)24.4
(75.9)37.8
(100)
平均最高気温 °C (°F)9.3
(48.7)10.2
(50.4)13.6
(56.5)18.7
(65.7)22.7
(72.9)25.2
(77.4)29.1
(84.4)30.6
(87.1)26.8
(80.2)21.3
(70.3)16.3
(61.3)11.5
(52.7)19.6
(67.3)
日平均気温 °C (°F)3.1
(37.6)4.2
(39.6)7.7
(45.9)12.8
(55)17.4
(63.3)20.8
(69.4)24.6
(76.3)25.9


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