ちりとてちん_(テレビドラマ)
[Wikipedia|▼Menu]
タイトルの「ちりとてちん」は三味線旋律唱歌(しょうが)または擬音語、また上方落語の演目の一つである (原型は江戸落語の「酢豆腐」)。

ヒロインが「戦後昭和生まれ」と明確になっている作品は、大阪制作としては2022年度後期放送の『舞いあがれ!』まで途絶えることになる[1]

あらすじ

この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2017年6月)(使い方

主人公の和田喜代美は、9歳の年に、福井県小浜市へ引っ越してきた。喜代美は、無口で真面目な出戻り若狭塗り箸職人の父・正典(松重豊)と楽観的な母・糸子(和久井映見)をはじめ、祖父・正太郎(米倉斉加年)と祖母・小梅(江波杏子)、それに弟・正平(橋本淳)や叔父・小次郎(京本政樹)など、大勢の家族に囲まれて育った。

その9年後、喜代美(貫地谷しほり)は高校卒業を間近に控えていた。 同い年で同姓同名の親友・和田清海(佐藤めぐみ)が、才色兼備で誰からも好かれるのに対して、悲観的で将来の夢も展望も全く開けない喜代美は、清海に劣等感を抱いてしまうのであった。

そんな状況を打ち破るため、高校卒業後、喜代美は大阪へ飛び出した。その地で、思いがけず出会ったのは、人を笑わせる仕事、落語家であった。祖父の言葉を胸に、喜代美は落語家・徒然亭草若(渡瀬恒彦)に弟子入りする。
登場人物
福井県小浜の人々
和田家
和田喜代美→青木喜代美(わだ きよみ→あおき きよみ)/徒然亭若狭(つれづれてい わかさ)
演 -
貫地谷しほり[10]/桑島真里乃(少女時代)/上沼恵美子(五十代:声のみ)本作のヒロイン。1973年(昭和48年)12月31日生まれ。福井県北部・鯖江市の出身。9歳の年に家族と福井県南部・小浜市へ引越し、高校を卒業するまでを小浜で過ごす。マイナス志向で、不器用。動作が大げさで何かにつけて「え!」と驚く癖があり、妄想癖がある。また婚姻届を書くまで夫・草々の本名を知らなかったり、買い物では何かを買い忘れることが多いなど、抜けているところもある。そのため、祖父・正太郎や師匠・草若などからは落語の登場人物に似ていると評されている。小浜でのあだ名は「ビーコ」。小学校で同姓同名の和田清海と区別するために、清海の「和田A」に対して「和田B」とあだ名され、転じて「ビーコ」と呼ばれるようになった。学校のアイドルである優等生清海と何をやっても上手くいかない不器用な自分を比較し、主役と脇役、光とその裏側の陰、と捉え、劣等感を拗らせたまま高校生活を終える。そんな脇役人生を変えるため、高校卒業後単身で大阪へ。偶然出会った草若の元に身を寄せるようになり、徒然亭一門と関わる中で落語家になることを決意。紆余曲折を経て徒然亭への入門が認められ、草若の「若」の字を取り、福井県若狭地方の出身であることに由来した「若狭」という芸名を与えられた。徒然亭弟子入り前は草若と草々から「キーコ(喜ィ公)」「喜六」、弟子入り後は徒然亭周囲の人物から「若狭」と呼ばれている(兄弟子・小草若は入門前後数年間、本名で呼んでいる)。初高座は19歳で演目は「ちりとてちん」。落語家として行き詰ったときに草若の指示を受けてから創作落語も演じるようになる。内容は少女時代からの経験に基づいた話が主。兄弟子の草々に片思いを続けていたが、ふとした誤解から草々が破門になりかけ、単身迎えに行ったことがきっかけで両思いに。その後、恋愛禁止期間であった3年間の内弟子修行を終えて草々にプロポーズされ、1996年1月3日に結婚式を挙げた。2006年秋に妊娠が判明。常打ち小屋「ひぐらし亭」のオープン祝いの手伝いをして過ごすうちに、糸子の生き方に感銘を受け、「おかあちゃん」としての道を進む決意をする。祖父・正太郎の命日の日の「ひぐらし亭」の高座(演目は祖父と師匠の縁深い「愛宕山」)で落語家引退を宣言。物語は2007年春の彼女の出産で幕を閉じる。ちなみに清海も喜代美も三丁町の芸者の名前から取られて名付けられたことが後に明らかになるが、これは二人の父親である秀臣と正典の間の秘密である。
和田糸子(わだ いとこ)
演 - 和久井映見[11]喜代美の母。福井県北部・鯖江市の出身。旧姓は木野(きの)。実家は小間物屋。幼い頃に父を亡くし、母一人子一人の家庭で育った。塗箸職人の正典と結婚後、鯖江市に住んでいたが、その後家族と共に小浜市へと移る。他人とは感覚がややずれたところがあり、天然ボケ気味だが楽天的な性格なので失敗しても気にしない。長男・正平曰く「存在自体が突拍子もない」ハチャメチャな人物。一方、困窮した家計を魚屋食堂でのパート勤務で助けるなど、古風なお内助の側面も見せる。家族の世話を焼きたがる向きがあり、特に不器用な喜代美が心配でたまらない。喜代美は母親の世話焼きを鬱陶しく思っていたが、初高座で失敗した際には八つ当たりしながらも、最後には肩にすがって泣くなど、心の奥底ではその包容力に大きく依存している(これは最終週の伏線ともなっている)。なお世話焼きの性格は家族に対してだけではなく、順子や草若などにも向けられた。後述の「へしこ丁稚羊羹」騒動の逸話が喜代美2度目の高座を成功に導くなど、当時はとんでもない事件に過ぎなかった糸子との経験は、後の落語家としての喜代美の成功に生かされる。五木ひろしの大ファンで、十八番は「ふるさと」。その熱狂ぶりは相当な物で、陣痛の中、五木ひろしの出番が来るまで紅白歌合戦を見続けたほど。しかし「ふるさと」のイントロが終わって歌が始まった時に糸子は陣痛を我慢できなくなり、分娩室に運ばれていった。なおも未練を残していた糸子のために正典は分娩室の前で「ふるさと」を熱唱し、喜代美が生まれた。また非常に鼻がきく。スイカが腐ったかどうかと言うことだけではなく、清海のマンションを出て「行方不明」になった喜代美の居場所や喜代美の陣痛もなぜかかぎ当てた。
和田正典(わだ まさのり)
演 - 松重豊喜代美の父。小浜市出身。糸子と同い年。高校卒業後、3年間正太郎の元で塗箸の修行をしていたが、物語が始まる10年前に糸子の母親が病に倒れ、糸子を助けるために修行を投げ出し家を出た。その間、正太郎とは絶縁状態にあったが、塗箸家業が途絶えることを危惧して、鯖江の眼鏡工場を退職。妻子とともに小浜に戻ってきた。出戻った後も正太郎と喧嘩が絶えず反目しあうが、正太郎の死の間際に真意を知る。父の死後は近代的塗箸工場を営む兄弟子・秀臣の下で修行を積み、9年後に独立。塗箸店を再興した。当初は売行きは芳しくなく、そこに付け込まれる形で秀臣に合併を持ち掛けられていた。塗箸をただの宣伝材料としか考えない秀臣のやり方に反発していたが、後に秀臣の本心を知った後は、和解し共に塗箸業界を盛り上げるために尽力した。父に似て生真面目で頑固な性格。いつも眉間にしわを寄せている。家族に冷静に突っ込む一面もあるが、自身がボケていることも多い。喜代美が落語家になることを当初は反対していたが、正太郎が喜代美を落語へと導いたと考えるようになり落語家になることを認め、応援する立場に回った。
和田小梅(わだ こうめ)
演 - 江波杏子喜代美の祖母。正典の母。地元では名の知れた元芸者三味線の名人。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:187 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef