たまゆら?hitotose?
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キャッチコピーは「みんなの笑い声、あたたかな町、なにもかもが大好きだった」(第1部)「わたしたちの高校最後の夏が過ぎていく―」(第2部)「少しづつ少しづつ いつのまにか変わっていく あたりまえだった毎日」(第3部)「いつか想い出になっていく だけど消えたりしないよ ずっとずっとね。」(第4部)「次の春、私たちは卒業する―」(4部作共通)。

随所に瀬戸内や竹原の実在する場所が登場するが、主人公たちの通う学校は「竹原南高校」[注釈 3]という架空の高校となっている。

2015年1月24日の『出没!アド街ック天国』の竹原市の特集で、本作が13位で紹介された(その際、上記にある完結編第1部の一部映像や紹介も放送された)[7][8]
あらすじ
OVA第1作 / テレビアニメ第1作

汐入に住む沢渡楓は、高校進学を機に父を亡くしてから疎遠になっていた竹原への引越を決める。そこで楓はかつてよく竹原に来ていたころに遊んだ塙かおると再会し、岡崎のりえ、桜田麻音とも友達になる。4人は竹原南高校に入学する。そこで楓は憧れている写真家の志保美りほと会ったり、汐入で仲の良かった三次ちひろと再会したり、父の死によって果たされなかった花火大会や憧憬の路での約束を果たしたりする。しかし「自らには他の3人にあるような目立ったとりえがない」と考えたかおるの提案で、「私たち展」を旧笠井邸で開くことになり、またその予行演習として麻音は憧れていた乙女座の舞台に立つことになる。
テレビアニメ第2作

4人は進級し、堂郷和太郎の協力を得て楓は写真部を創部する。そこに声をかけたのは憧憬の路で楓の写真を撮り、賞をとった三谷かなえだった。写真部は楓とかなえ、そして楓を支援する3人が集まる「ぽって部」を合わせた5人で活動する。楓は、父の訪れた場所を訪ね、父の残した足跡を辿る。また5人とかおるの姉の塙さよみは横須賀に行き、ちひろとその友人のともちゃんに会う。しかしかなえは受験のため、私たち展を最後に部活を引退する。その後かなえは大学に合格し、高校を卒業した。
OVA完結編
第1部 芽(きざし)
4人は高校3年生になり、新しく進藤巧美と前川すずねの2人が写真部に入部する。しかし4人はまだ自分たちの進路については想いを膨らませてはいるものの不確定なままだった。そんな中楓は志保美が竹原を去るという話を耳にする。志保美の話を聞いた楓は、「写真に関わる仕事」という夢を固めていく。
第2部 響(ひびき)
一学期後半のある日、のりえは突然スイーツの封印を宣言する。それは兄に自分が本気でスイーツで生きていきたいと思っていないのではないかと指摘され、ショックを受けたからであった。意地を張るのりえに対し、楓たちは「のりえちゃんスイーツ食べ納め会」を開くことを提案する。スイーツを食べたみんなや兄の感想を聞いたのりえは再びスイーツの道を目指すことを決意する。一方、かおるは地域奉仕や和太郎とちもの結婚式の手伝いなどの仕事に追われ、自分の進路について考える時間を持てずにいた。将来は漠然と香りに関わる仕事をしたいと思っていたが、それは趣味の範疇にあることに気づく。結婚式の準備の手伝いをしたり、マエストロが記念写真を撮っていた結婚式を見たりするうち、「人を幸せにする仕事」に就きたいと思うようになり、
ウェディングプランナーになることに決めた。
第3部 憧(あこがれ)
4人は進路も決まり、将来を楽しみにする。しかし三者面談で、麻音の父は麻音に「のどか亭」を継がせないと発言し、麻音と喧嘩になる。父と話し合うために4人が大崎下島ののどか亭を訪れると、父が骨折していた。のどか亭に多額の借金があると思い、将来を心配した麻音は経済学を学びたいと言い出す。しかし麻音の心配は杞憂に終わった。竹原に「憧憬の道」の季節が訪れる。しかし楓のカメラは画像が白くなる現象が続き、カメラが直らないまま点灯時間を迎えてしまう。また、楓は来年からみんなで憧憬の道を見られなくなるのではないか、また写真を撮らなければ思い出にも残らないのではないかと恐れる。そんな楓に対し、かおる達は思い出は消えないということを伝えて励ました。
第4部 朝(あした)
楓のカメラが修理されて戻ってきた。しかし、マエストロは楓に次に壊れたらもう直せないかもしれないと伝える。それを聞いた後、楓は家に帰り、写真について勉強するため東京の大学に進学することを珠恵に伝える。年が明けて受験が近づき、楓は受験のため汐入のちひろの家に向かう。その時、ちひろが「泣き虫を卒業する」と言うと、ちひろが涙もろかったおかげで自分が泣かずに済んだので感謝していると伝えた。学科試験と面接を終え、楓は志保美のフォトスタジオ「遊」へ行く。そこで、大学に進学したら志保美の部屋に住むことを決める。卒業式の日を迎え、4人は卒業証書を受け取る。その後、みんな無事第一志望に合格した。その後ちひろたちが竹原に来て、一緒に朝日山に登った時、再びカメラは壊れてしまう。山を下りてマエストロに修理を依頼するが、マエストロは修理ができないと伝える。その時、マエストロは写真館に楓あての荷物が届いたことを伝える。それは夏目が送った新しいカメラだった。楓は巧美から説明を受け、デジタルカメラで再び写真を撮り始める。楓が竹原を後にする日が近づく。楓は朝早いので見送りの提案は断った。そのため、他のみんなは和馬の桜の木の下に集まり、楓の乗った電車に声をかけて別れを告げた。東京で楓が志保美と新しい生活を始めたところで、物語は幕を閉じる。
登場人物
主要人物
沢渡 楓(さわたり ふう)
- 竹達彩奈[9]本作の主人公。竹原南高校在籍。OVA第1作および『hitotose』では高校一年生、『もあぐれっしぶ』では高校二年生[注釈 4]1995年7月28日生まれ[10]。身長145cm。髪型はショートカット。中学生時にツインテールにしていた時期があったが受験の直前に「心機一転なので」と切っている。中学を卒業するのを機に、亡くなった父親が育った町であり、よく遊びに連れていってもらった竹原の高校に行きたいと決心し、生まれ故郷の神奈川県横須賀市の汐入から家族全員で竹原に引っ越してきた[注釈 5]。父親は5年前に他界しており、父親の形見のカメラ・ローライ35Sで写真を撮るのが趣味。実際に将来は写真家になることを考えている。父親の死後しばらくは父親のことを思い出すと悲しくなるため、父親の形見であるカメラとアルバムを母親に頼み、押し入れの中にある引き出しの奥にしまってもらっていたが、彼女が中学生のある日、帰宅すると弟の香がそれを偶然みつけ、楽しそうに観賞していたのを見て悲しみを克服し、母親からカメラを譲り受けている。彼女の撮影する写真には「たまゆら」と呼ばれる白い光が映り込むことがある。子供の頃に、かおる、さよみの姉妹と初めて会った日[注釈 6]に、さよみが楓の歩く様子に「ぽって、ぽって…」と擬音をあて、そこから「ぽって」というあだ名をつけた。以後、竹原でのほとんどの友人達にはそう呼ばれている。ただし、汐入時代からの親友であるちひろには「ふうにょん」[注釈 7]と呼ばれ、弟の香には「楓ちゃん」、りほからは「沢渡さん」と呼ばれている。ちなみに、楓と言う名前の由来は風に揺れる木漏れ日が大好きだった父親が、木と柔らかい風が描き出す暖かな木漏れ日をイメージして付けた。と『hitotose』5.5話にて明らかになる。性格はほんわかとしているが、初対面の人と接するのが苦手でよく赤面し、あたふたする。また、語尾に「なので」をつける口癖があり[注釈 8]、この口癖(「ので」)は父親譲りであることが『もあぐれっしぶ』第6話で発覚する。『もあぐれっしぶ』では高校に写真部を発足させ、写真部部長となった。アニメの中では 2013年3月1日に卒業式をおこなっている。
塙 かおる(はなわ かおる)
声 - 阿澄佳奈[9]楓の幼馴染み。のりえとは物語当初から友人で、後に麻音とも友達になる。竹原南高校在籍。OVA第1作および『hitotose』では高校一年生、『もあぐれっしぶ』では高校二年生[注釈 4]。1995年10月30日生まれ[10]。髪型はポニーテール。三年生からはボブカットにしている。自称「匂いフェチ」であり、様々なポプリを持っている。また、OVA第1作では匂いだけで楓の母親の入れたお茶の種類までも当てている。幼少の頃の楓が竹原に遊びに来た際に家族ぐるみで知り合った仲で、いつも楓を心配して見守っているが、たまにそんな楓にいたずら心も芽生える。楓が父の死をきっかけに竹原に来なくなった後もずっと心配しており、その死を乗り越えて竹原の高校を受験しに来た楓を最初に出迎えた人物でもある。楓には「かおちゃん」、のりえには「かおたん」と呼ばれているが、本人は「かおたん」と呼ばれるのを気に入っておらず、そう呼ばれると「かおたん言うな」と返す。また、姉のさよみからはかおるちゃんと呼ばれている。物事に関して「合格」「不合格」と判定するのが口癖。『hitotose』第6話で幼少時代の楓と遭遇するシーンがあるが、お互い相手を覚えていない様子。
ラジオドラマでの設定
のりえとも幼馴染み[注釈 9]。甘いものには目がなく、出されると基本的に自制がきかない。小学生の頃、のりえの家で出されるお菓子が原因で「超ヤバめにふくらんでいた」(本人談)ことがある[注釈 10]
岡崎 のりえ(おかざき のりえ)
声 - 井口裕香[9]かおると麻音の友人で、後に楓とも友達になる。竹原南高校在籍。OVA第1作および『hitotose』では高校一年生、『もあぐれっしぶ』では高校二年生[注釈 4]。1995年6月5日生まれ[11]。髪型はツインテール。やせ型で太らない体質。将来はパティシエになることを夢見ている。当初この夢は本人いわく「成り行き次第で」とのことだったが、話が進むにつれて楓の祖母にスイーツ作りを習うなど真剣さが増している。とても明るくて喧しい性格でしばしば暴走することもある。かわいいものが大好きで、そういったものを見るとテンションが上がって貧血を起こすこともある。楓の弟の香がお気に入りで、同じく彼のことを気に入っているこまちをライバル視しており、彼女を「こまっしゃくれ」と呼んでいる。友人を呼ぶ時は名前に「たん」を付けて呼ぶことが多く、楓にはあだ名にプラスして「ぽってたん」などと呼ぶこともある[注釈 11]。口癖は言葉の前置きに使う「ざっくり」。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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