ごくせん_(テレビドラマ)
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興行収入は34億円を突破した[1]
概要

任侠集団・大江戸一家で育った熱血高校教師・山口久美子(通称・ヤンクミ)が不良ぞろいの3年D組で活躍する学園ドラマ。2002年放送の第1シリーズ、2005年放送の第2シリーズ、2008年放送の第3シリーズは全て高視聴率を記録した。

漫画原作だが、第1シリーズがほぼ原作の設定や人物を踏襲していたのに対し、第2シリーズ以降は学校から登場人物に至るまでほぼドラマオリジナルで占められている。それぞれ舞台は、第1シリーズが原作にも登場した白金学院高校、第2シリーズが黒銀学院高校、第3シリーズが赤銅学院高校という、いずれも私立男子校で、ヤンクミは不良の吹き溜まりとされるクラスの担任を任される。ストーリー自体は第1シリーズに似ている部分が多々あり、いずれも原作の極道色は薄められ、学園ドラマとしての色合いが濃い。放送倫理上、仲間が演じるヤンクミの実家も原作ではヤクザのところを任侠集団に変更されている。

仲間にとっては、本作がプライムタイム連続ドラマ初主演作であると同時に仲間の出世作・代表作となった。また、当時経験の浅かった若手俳優が多数起用された。

全シリーズに登場する白金町は架空の地名であり、第1シリーズにてヤンクミが勤務する白金学院高校は白金町にあったためその学校名であった。

不良生徒が多くて有名な荒高は唯一全シリーズに登場するが、登場するのはその学校の生徒たちのみであり、学校自体と正式な学校名は登場しない。荒高の制服は各シリーズごとにデザインが違っている(第1シリーズではネクタイに紺のブレザーにチェックのズボンであったが、第2シリーズでは青い学ラン、第3シリーズでは黒い学ランに変更された)。荒高は生徒がいくら問題を起こしても基本的には退学にならずに済むが、しかし第3シリーズの卒業スペシャルから登場した赤銅学院高校2年D組の高杉怜太は荒高在学中に問題を起こして退学となり、それがきっかけで2学期に赤銅学院へ転校した(3年D組の生徒たちと廊下ですれ違ってこれ以上問題起こさないでくれと言われた際には前の学校は生徒が問題起こせばすぐ退学にして切り捨てだと言った)。

全シリーズ通して3年D組の生徒たちが卒業する所まで描かれており、第1シリーズと第3シリーズは放送期間が4月から6月(第1シリーズの場合は4月から7月上旬となっていた)となっていたため翌年の卒業スペシャルにて3年D組の生徒たちが卒業する所まで描かれるが、第2シリーズのみ放送期間が1月から3月となっていたため最終回にて3年D組の生徒たちが卒業する所まで描かれた。しかし劇場版の場合は3年D組の生徒たちが卒業する所までは描かれなかった。
第1シリーズ(2002年)

2002年4月17日から7月3日まで毎週水曜日22:00 - 22:54に、「水曜ドラマ」枠で放送された。

当初は全11話の予定だったが、高視聴率を受けて第5話放送後に放送回延長が発表され全12話となった。2002年4月クールで視聴率2位を記録した。

放送期間は4月から7月上旬までとなり、そのため物語は1学期開始当初からスタートし、そして1学期終了直前の所で最終回を迎えて一旦終了した。その後2003年3月26日に卒業スペシャルが放送され、その卒業スペシャルにて3年D組の生徒たちが卒業する所まで描かれた。

キャッチコピーは「あの(長髪)先生より人情家。あの(グレート)先生より無鉄砲。」。

今シリーズのみ原作をドラマ化した作品であり、そのため原作にも登場したキャラクターが数多く登場しているが、話の流れは大きく異なる。

松本と脇知弘は『よい子の味方 ?新米保育士物語?』の最終回にそれぞれ沢田慎役、熊井輝夫(通称・クマ)役として友情出演している。この際、ストーリー上では名前こそ出なかったものの、ヤンクミのことを匂わせる発言をしている。

第11話で熊井の父親の熊井和雄が心臓発作で他界した病院の場所は「白百合記念病院」であり、『ナースマン』の舞台になった神奈川県横浜市都筑区にある昭和大学横浜市北部病院である。

使用された白金学院高校のロケ地の学校は1998年のドラマ『GTO』の武蔵野聖林学苑や2006年の『ギャルサー』第8話で戸田恵梨香が演じる広瀬サキ子が通う南都下高校や2007年のドラマ『ライフ?壮絶なイジメと闘う少女の物語?』の西館高校のロケ地として使われた実践女子短期大学であり、小栗旬は『GTO』、生瀬勝久は『ギャルサー』にも出演している。

生徒が喫煙する演出は今シリーズのみである。今シリーズは後の2シリーズと違って挿入歌がないため、主題歌を挿入歌として使っている回もある。

校長が登場するのは今シリーズのみであり、後の第2、第3シリーズには校登場しない(今シリーズの終盤スペシャル終盤にて教頭から校長に昇進した猿渡は第2シリーズには教頭として登場し、その後第3シリーズにも最初は教頭として登場するが、第3シリーズの卒業スペシャル終盤では教頭から校長に昇進し、その後劇場版にも校長として登場した)。

久美子の素性が最終的に世間にバレて大騒ぎとなったのは今シリーズのみであり、後の第2、第3シリーズ、劇場版では彼女の素性が世間にバレることは無かった。

『ごくせん』は当初は今シリーズのみ放送するという段取りになっていたが、今シリーズがあまりにも人気が高くて是非また新作を作って放送して欲しいというリクエストが多く[要出典]、そのため2005年には第2シリーズが放送され、そして2008年には第3シリーズが放送され、それから2009年には映画版が作られ公開された。

2020年6月3日6月10日に、2週連続で「ごくせん2002特別編」が放送。当初2話で終了するつもりだったが、あまりの反響の大きさと視聴者の要望から[要出典]、急きょ同年6月28日7月4日7月5日7月11日7月12日にかけて全話が放送された(6月28日以降の放送分は関東ローカル)。
第2シリーズ(2005年)

2005年1月15日から3月19日まで毎週土曜日21:00 - 21:54に、「土曜ドラマ」枠で放送された。

今シリーズからハイビジョン制作となっている。

第1シリーズとは違って放送期間が1月から3月までとなり、そのため3学期開始当初から物語がスタートし、そして最終回にて3年D組の生徒たちが卒業する所まで描かれた。

DVDが発売される折、第1シリーズと区別するため「ごくせん 2005」と改題され、2005年11月5日に発売された[2]

関東地区での視聴率は全話25%以上を記録、日本テレビ系列のテレビドラマでは初回から3話以上視聴率25%超えを達成したのは「熱中時代」以来25年ぶり。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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