こちら葛飾区亀有公園前派出所
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それから2016年の年末にかけて、連載終了に関連した様々な企画・イベントが催された。詳しくは『こち亀40周年企画』を参照。

なお、一度コミックス第69巻7話「両さんメモリアル」の中でニセ最終回が描かれたことがあった[5][注釈 2]。これに関してコミックス第70巻の「備えあれば憂いなし!?の巻」で、「男の読者は笑っていたが、女の子からは“泣いた”という手紙がいっぱい来てしまった」と両津が語っている。また、コミックス第114巻の「両さんおすすめ!!こち亀コミックスプレビュー」にて「うその連載終了で、たくさんの抗議が来た作品だ」と紹介されている。

連載終了から1年となる2017年42号に新作読切と、秋本が『グランドジャンプ』で不定期連載している『BLACK TIGER』の単行本発売を記念したコラボ漫画が掲載された[6]

また、2018年には腕時計の発売も決定している[7]ほか、週刊少年ジャンプ創刊50周年の記念号となる2018年33号に2度目の新作読切[注釈 3]が掲載された。

2019年には集英社ジャンプリミックスの「平成こち亀 3年1?6月」に平成最後となるVチューバーと新しい元号をテーマにした描き下ろし新作が掲載された。さらに、PHSサービス終了記念でスペシャルコラボ企画も行われ[8][9]、12月16日発売の『週刊少年ジャンプ』において、紫綬褒章受章記念の短編が掲載されたほか、12月27日発売の『平成こち亀 7年1?6月』において新作が掲載された[10]

2020年には、新作が発表されている[11]だけでなく、新型コロナウイルスに立ち向かう人々に向けての書き下ろしイラスト付きポスターも登場している[12]。さらに、WONDAとのコラボも実施されている[13]。また、ビビッドアーミーとのコラボも実施された[14]だけでなく、12月21日発売の週刊少年ジャンプと12月25日発売の「平成こち亀 13年1月?6月」においても新作が掲載されるとの発表もあった[15]

2021年には、日暮熟睡男にスポットを当てたリミックス「こち亀 日暮祭」が東京オリンピック開催を受けて7月16日に発売された[16]。さらに、7月19日発売の週刊少年ジャンプにも新作が掲載されただけでなく、10月4日に、201巻の発売も決定した[17]。なお201巻は2016年の連載終了後に描き下ろされた作品がメインで収録されており、これと同時期に平成こち亀にも3号連続で新作読み切りが5ページ分掲載されるとの発表もあった[18]。さらに連載45周年を記念したビッグプロジェクトも実施されることになった[19]。『週刊少年ジャンプ』2021年43号には新作エピソードが掲載された[20]

2022年には、2024年度を目標に亀有駅南側にこち亀をテーマにした施設を開業させるとの発表もあった[21]。同年8月、『週刊少年ジャンプ』2022年36・37合併号にて、新たな読み切りが発表された[22]。さらに、平成こち亀にも新作が掲載されている[23][24]

2023年、『週刊少年ジャンプ』が創刊55周年を迎えることを記念して、紅月灯が登場する「希望の煙突」シリーズの第3弾で、「希望の煙突『夏』-1963-勘吉たちの夏休み」というタイトルの読み切りを同年32号に掲載[25]。同号では2025年に本作の観光施設が亀有に展開されるという発表も行われた[25]。さらに、新シリーズ記念で3号連続描き下ろしの新作が『秋本治のナイス!なチョイス こち亀』に掲載されることになった[26]
主な登場人物詳細は「こちら葛飾区亀有公園前派出所の登場人物」を参照
両津 勘吉(りょうつ かんきち)
本作の主人公。台東区浅草生まれ。階級は巡査長。角刈りに左右がつながった太い眉が特徴で、服装は常に腕とズボンの裾をまくり、裸足にサンダル下駄を履いている。人間の常識を遥かに超えた身体能力と生命力の持ち主。金儲けとギャンブルが大好きで、金が絡むと手段を選ばず、身の危険も顧みないことがある。手先が器用な無類の趣味人かつ道楽者で、交友関係は非常に広い。飲酒も好み、樽一杯の酒でも一人で飲み干せるほどの強靭な胃袋を持つ。発想力とバイタリティーに溢れ、様々な新商売を始めては成功を収めるが、大抵の場合は欲張ったり調子に乗りやすい面が災いして最後は自滅してしまう。常に底しれぬ野心や強欲さを抱え、あらゆる事において何でも自分の思い通りにならないと気が済まない頑固な一面を持つ。若い頃にはガッツを買われ、刑事課に所属していた時期もある[27]。警察官らしからぬ問題行動を頻繁に起こしては上司の大原に叱責され、謹慎や減給や左遷などの処分を何度も受けている。上記のように問題点や短所が目立つ一方で、義理人情を重んじる性格でもあり同僚や市民が有事の際にはとても頼りになる存在でもあり、人望は厚い。愛称は主に「両さん」あるいは「両ちゃん」「勘ちゃん」。指導係巡査であるため中川と本田からは「先輩」と呼ばれている。
中川 圭一(なかがわ けいいち)
派出所メンバーの一人。両津の後輩で、階級は巡査。世界的大企業「中川コンツェルン」の御曹司であり、自身も系列会社をいくつも経営し、屋敷に住む。かなりの美形のため、女性にファンが多い。大変なカーマニアで、よく首都高速を走っている。射撃の腕はプロ並。日頃は冷静だが、パニックを起こすと言葉遣いが乱暴になることもある。両津の行動に巻き込まれて悲惨な目に遭うこともあるが、先輩として慕っている。
秋本 カトリーヌ 麗子(あきもと・カトリーヌ・れいこ)
本作のヒロイン[28]で、派出所メンバーの一人。階級は巡査。神戸にある世界有数の企業「秋本貿易」の社長令嬢。日本人の父とフランス人の母を持つハーフ。スタイル抜群で包容力もある美女だが、男勝りな面もある。ピアノの演奏と洋菓子作りが上手い。両津のことは常に「両ちゃん」と呼んで対等に接している。
大原 大次郎(おおはら だいじろう)
両津らの上司。階級は巡査部長で、公園前派出所の班長を務める。生真面目で自他共に厳しく、騒動を起こす両津を怒鳴りつけては胃を痛めている。一方で人の上に立つ者としての器量も備え、両津や中川たちはもちろん住民からも信頼されている。妻や孫たちには頭が上がらず流行や機械にも疎いため、両津に助力を求めることもしばしば。将棋、剣道、柔道の有段者。
寺井 洋一(てらい よういち) → 丸井ヤング館(まるい ヤングかん)
両津らの同僚で、階級は巡査。派出所メンバーでは大原と両津に次ぐ古参の警察官。個性の強いメンバーの中では平凡な人物。両津から「人生送りバント」主義と評される。長年にわたり「寺井洋一」という名であったが、170-2で「丸井ヤング館」に改名した。アニメ版では一貫して「寺井洋一」名義(2016年に放送された特別番組では改名後の話であったが、OPシーンのみ登場)で、メインキャラクターの1人として登場機会も多い。
本田 速人(ほんだ はやと)
交通課に所属する警官。階級は巡査。リーゼントヘアーと黄色いスカーフが特徴。警察官になる前は暴走族のリーダーだった。普段は気弱なお人好しで誰に対しても敬語で接するが、バイクに乗ると乱暴な口調・男気溢れる性格に豹変する。中川同様、両津の行動にはよく付き合わされるが、彼の優しさを理解している一人でもある。
名称

「亀有公園前派出所」という題名に関して秋本は「長い題名をつけたら審査員が目を引くかなと思って。でも、いざやってみたらあんまり意味なかったですね」と語っている。また、映画『男はつらいよ』の山田洋次監督との対談の中で「『男はつらいよ』のおかげで葛飾区が全国的に広まっていましたから、亀有は知らなくても葛飾区はみんな知っているだろうと思ったんですね。それで長いタイトルになってしまった」とも述べている。


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