くりぃむしちゅー
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有田のボケは「やや足りないボケ」で、上田のツッコミは「やや過剰なツッコミ」だと言える[4]。デビュー当初はボケとツッコミが逆だった。

冠番組では企画にも参加している。

近年では2人ともコンビ仕事と並行し、それぞれがピン芸人としての活動も行っている(詳しくは上田晋也有田哲平の項目を参照)。
改名の経緯

改名に至った発端となったのは2000年、『新・ウンナンの気分は上々。』(TBSテレビ)におけるさまぁ?ず(当時バカルディ)との改名対決[5]

バカルディとは改名対決の前からライバル関係且つ犬猿の仲という設定で、お互い「もう二度と出てくるな」「一緒に出ると好感度が下がる」などと散々言い合っていた。そこで内村光良ウッチャンナンチャン)により、「それならいっそのこと勝負をつけよう、負けた方には罰を」との提案がなされ、「対決をして負けた方は改名」という対決企画が組まれる運びになった。最初はバカルディが敗北し『さまぁ?ず』に改名させられる。しかし改名後さまぁ?ずは徐々にブレイクし、期間限定改名だったはずがさまぁ?ずとして定着。再びコンビ名改名を懸けたビーチバレー対決が行われるが今度は海砂利水魚が敗北し、『くりぃむしちゅー』にこちらも期間限定で改名する運びとなった[注 2]

名前の由来は有田の好物であるクリームシチューから。当初は2人が共通で好きなものを取る選択肢も出たが、字面で一番面白かったためこれを採用した。

さまぁ?ずほど改名は徹底されず、改名後も2つのコンビ名が併用されていた。その半年後に上田がコンビ名をあまり気に入っていなかったことや、コンビ名を変える責任の重さを感じ始めて本人たちも元の名前へ戻すかどうかを迷い始める。ファンを集めた討論会が同番組で行われたものの結局結論は出ず、最終的には内村がビリヤードで落とした球の数字が偶数だったら現状維持、奇数だったら『海砂利水魚』に戻すというゲームを行い、結果14番が落ちてそのまま『くりぃむしちゅー』を名乗ることとなり現在に至っている。

なお、お笑い芸人の看板とも言うべきコンビ名を安易に変えさせてしまった内村はその責任を感じ、その後は両コンビ(特にさまぁ?ず)を自身のレギュラー番組などで積極的に起用していった。これが不遇の時期を過ごしていた両コンビに世間の目に触れる機会を与え、後のブレイクを後押しする形となった。なお、「改名でブレイクした」という世間の認識に対して本人たちは『日経エンタテインメント』(日経BP)のインタビューなどにおいて「改名前から売れ始めていた」と強調。実際、有田のキャラ変によるブレイクは2000年7月の東八郎十三回忌追悼公演『86の13』がきっかけである。上田も『虎の門』のうんちくでブレイクしたため、改名がブレイクには直接つながってはおらず、上田は「さまぁ?ずはすぐ改名してからブレイクはしてたけども、自分たちのコンビは改名してから仕事は増えず、1年程?いていた時期はあって周囲から『君らが改名したとしても二番煎じだからどうせ売れないよ』と言われてたけど、『虎の門』辺りで仕事が増え始めた」と述懐している(2021年5月、『太田上田飯尾和樹出演回より)。また、さまぁ?ずは逆に「俺たちは改名してから仕事が増えたけど、くりぃむしちゅーは改名してから仕事が増えるまで1年くらいかかったから苦労したと思う」と指摘している。

さまぁ?ずとは改名対決終了後はほどなく和解したという設定。敵対関係というのはあくまでも番組上での演出またはネタであり、2組は実際に仲が悪いわけでなく『内村プロデュース』『ミドル3』(テレビ朝日)など他の番組では仲良く絡んでいる。2005年4月10日にはTBSで両コンビをメインとした冠特番『世界最強ありえねェ?奇跡の映像バトル!!』(TBSテレビ)で共演。両コンビが改名に揺れていた2001年8月23日には、『ナインティナインのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)にさまぁ?ずと海砂利水魚が揃ってゲスト出演し、お互いのトークで盛り上がっていた。
エピソード

2人の出会いは、番長になることに憧れていた有田が高校へ進学して体育館で隣にいた生徒に意味もなく裏拳を食らわせ、その食らった生徒が上田だったというもの。直後、有田はすぐさま上田のパシリにさせられてしまった。上田はこのエピソードを「あくまでも『説』だ」としている
[6]

以前のコンビ名である海砂利水魚は、コント山口君と竹田君によって名付けられたもので、当時伊豆にあったカレー屋さん「海砂利水魚」から。店名の由来は落語であるが、コンビ名の由来に落語は直接関係ない[7]

1991年12月デビューであるため、他の芸人(特に4月にデビューすることが多い吉本所属の芸人ら)との芸歴が曖昧である。そのため、デビューした年でいえばナインティナイン宮川大輔NSC大阪校9期生や、日村勇紀バナナマン)らと同期になるが、比較的芸歴が近いのは1992年デビューのNSC10期生(ジャリズムメッセンジャーなど)、ココリコオアシズなどである。

デビュー当時に体験した営業の中には、生物展示会でのウーパールーパーの前座があった。

元気がない2人に元気な名前をということで、最初は『島原火砕流土石流』というコンビ名を付けられていた。しかし流石にテレビには出られないため、海砂利水魚となった[8]

上田がボケで有田がツッコミを担当していた時代の漫才の映像が流れることがあるが、大抵は1992年に放送された『笑売繁盛!』(日本テレビ)のもの。ネタのツカミは上田が『ムーミン』の主題歌のパロディを歌う内容。

海砂利水魚時代、デビューして2?3か月の営業で楽屋のドアの張り紙に「海砂利水魚 先生」と書かれていた。

以前、有田は上田のピン活動を「こそピン(こっそりピン活動の略)」と称してネタにしていたが、有田もピン活動をやるようになってからは以前ほどこのフレーズを使わなくなった。

大変コンビ仲が良いコンビとしても知られる。カメラの回っていない楽屋でも2人で会話を交わしたり、コンビ結成以来互いの誕生日にプレゼント交換を行っていたりする[9]

テレビ番組での衣装はほとんどの場合スーツ。「普通の服だと華がないから」という理由で制作スタッフやスタイリストから義務付けられているらしい。単発番組や深夜番組などではスーツでない場合もある。

2人ともものまねを得意とする。上田は松田優作大木こだま・ひびき内田裕也など。有田は長州力アントニオ猪木アニマル浜口などプロレス関係の人物が多い。

かつて『ズバリ言うわよ!』(TBSテレビ)で共演していた細木数子から『グリーン&ピンク』への改名を勧められており、細木はすでに日常においてニックネームとして利用していたとされる。当人たちに変える意思は全くなく、上田が「番組を降りてやる」と激怒しているという記事が一部週刊誌に掲載された。

『くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)において上田の長女の名前を募集するも、結局リスナーから送られたもの(千都里(「ちづり」と読ませるがせんずりとも読める)、素股デリヘルなど)は採用しなかった。

1994年から1995年頃、地元熊本の情報誌(月刊タウン情報クマモト、通称タンクマ)に2ページにわたり連載していた時期がある。

2003年7月から『痛快!明石家電視台』(毎日放送)の準レギュラーを務めているが、2010年3月8日放送分までほぼ1年間出演がなかった時期もある。その理由は新番組『SUPER SURPRISE』(日本テレビ)が収録日と重なって番組を降板していたため。新番組が1年で終了したことで再び準レギュラーとして復帰している。ちなみに『SUPER SURPRISE』については、「1年しかもたない」と明石家さんまから予言されていた[10]

2004年7月21日に発売された餓鬼レンジャーのアルバム『ラッキー・ボーイズ』の1曲目「THE INTRO」でfeat.くりぃむしちゅーとして参加していて、餓鬼レンジャーをネタに漫才のようなものを披露している。8曲目「Call (skit)」では有田が高田延彦のものまねを披露している。

2007年秋に地元の焼酎メーカーである高橋酒造のCMに出演。「地元・熊本県知事選立候補を打ち明けた上田は有田に諭されてお笑いに専念すると約束するが、翌日のテレビ番組で有田が県知事選立候補を発表した」という内容。上田本人は「絶対に出ないし、出ても落ちる」と苦笑している。2008年3月に熊本で県知事選が行われるため、不謹慎との理由から九州地区内での放映が自粛されることになった。3月から選挙と無関係な新バージョンが開始された。

2011年3月11日に発生した東日本大震災の義捐金を寄付した[11]

2012年夏、熊本大会で優勝した済々黌野球部に甲子園への金300万円を寄付した。

2016年4月14日に発生した熊本地震への義援金を寄付する為に熊本復興支援チャリティトークライブを不定期開催している[12]

冠番組やMCの番組を数多く持ってからは明石家さんまや島田紳助[注 3]といった関西お笑い界の名司会者との共演は少なからずあったものの、ダウンタウンとの共演は遠ざかっている。なお『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ)のコーナーの1つである七変化に有田が挑戦したことはある。2021年10月2日放送の『お笑いの日』(TBSテレビ)では有田がダウンタウンと16年振りに共演を果たした[13]


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