かまいたちの夜
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このことに関し我孫子は後に「画面下にテロップで『音楽「かまいたちの夜」より』って入れてくれないかと、何度思ったことか」と語っている[4]。効果音の数も多く、要所で効果的に使われて雰囲気を盛り上げている。
効果音
約250種類に及ぶ効果音が用意されている。鳩時計、電話、ドアのベルなど所々に心地よい雰囲気を出す時や恐ろしい効果音などの他に物語のヒントとなる場合もある[5]。様々な音をサンプリングして作った音ではなく、本物の効果音が使われている[6]
ストーリー

この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2021年6月)(使い方

主人公である平凡な大学生の透は、ガールフレンドの真理にスキー旅行に誘われ、彼女の叔父である小林夫妻が長野県で経営しているペンション「シュプール」に滞在することになる。友達以上・恋人未満のまま進展しない真理との仲を縮めるべく、今回の旅行に意気込む透。

吹雪が止まぬ中、シュプールにはアルバイトの久保田俊夫・篠崎みどりのほかに、OL3人組の可奈子・亜希・啓子、関西人の社長一家である香山夫妻、フリーカメラマンの美樹本洋介などといった個性的な面々が宿泊し、和気あいあいと自己紹介をして打ち解けていく。

そんな中、その場に似つかわしくないサングラスをかけて人目を避けているヤクザ風の田中一郎が宿泊客として訪れており、宿泊後すぐに部屋に引きこもって以降、食事なども取らずに誰とも顔を合わそうとはしなかった。

夕食後、OL3人組の部屋で「こんや、12じ、だれかがしぬ」と書かれた手紙が発見され、その場では誰かのイタズラだと一蹴される。しかし夜9時を過ぎた頃、2階からガラスの割れる音がしたため、一同は2階の部屋を調べていくと、田中の部屋でバラバラになった惨殺死体を発見する。部屋の窓は割れたまま開け放たれており、犯人の姿はなかった。

猛吹雪によって外に出ることもできず、全員が完全に閉じ込められた形になった。しかも電話線も切断され、携帯電話も圏外のために警察を呼べないクローズド・サークルとなってしまう。はたして、この殺人はこの地方に伝わる妖怪「かまいたち」によるものなのか?

見えない犯人の影に脅える宿泊客たちは、お互いに疑心暗鬼に駆られていき、停電による暗闇に乗じて、彼らをあざ笑うかのように第2・第3の殺人が起きていく……。愛する真理を守るべく、透は事件解決のために真犯人探しに乗り出す。
シナリオ一覧

この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2021年6月)(使い方

複数のエンディングが用意されており、最初から遊べるメインシナリオは「ミステリー編」であるが、その中でクレジットの流れるエンディングを一回以上見ることで、その後アナザーストーリーとしてオカルトタッチな「悪霊編」、サスペンスタッチの「スパイ編」などの新たなシナリオへの分岐が現れる。

それらのエンディングをトゥルーエンディング、バッドエンディング含め全て読み終わるとセーブデータ(栞という形になっている)がピンク色に変わり、さらにセルフパロディである「Oの喜劇編」、「暗号編」が追加される。

さらに、あるシナリオに隠された「チュンソフ党の陰謀編」をクリアすると、同社の『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』のパロディである「不思議のペンション編」が加わる。

その他、移植機種によりおまけシナリオが用意されていることがある。

※携帯電話アプリおよび初期のAndroid版の場合は、各シナリオごとに個別購入する必要がある。
ミステリー編[注 1]
ペンション・シュプールでの夕食後、「こんや12じだれかがしぬ」と書きなぐってあるメモが見つかる。その場は趣味の悪い冗談と受け取られたが、ガラスが割れる音でとある客室に行ってみると本当に死体が発見される。助けを求めようにも電話が通じない状況になっており、主人公たちは犯人を見つけ出そうとしたり自分たちの身を守ろうとしたりするが、犯人が分からないままストーリーが進むとさらに犠牲者が出てきてしまう。ゲーム開始直後にプレーできる本作のメインシナリオであり、事件を解決できないまま話が進むと徐々に惨劇ホラーの様相を呈してくる。
スパイ編
夕食後に「こんやかまいたちがあらわれる」と書かれた謎のメモがきっかけとなり、透は伝説のスパイ「かまいたち」を巡る各国スパイ間の熾烈な争いに巻き込まれるストーリー。主人公が就寝時間に自室で寝ようとしていると、OL3人組のひとりである可奈子が部屋に来て誘惑してくる。ところが、いつの間にか眠ってしまっていて真理に起こされて目を覚ますと可奈子が喉を切られて死んでいた。真理は、彼女たちがスパイであり、重要な情報を握る”かまいたち”を確保するためにこのペンションで待ち伏せしていたのだと言う[7]。盗聴・暗殺・銃撃戦などアクション&サスペンス色の強いシナリオ。
悪霊編[注 2]
ペンションの宿泊客や主人公たちが、窓の外から不気味な目がのぞきこんでいるのを各自の部屋で目撃する。その正体がわからない中、フリーのルポライター・美樹本が探り始める。何かを知っている美樹本と何かを隠そうとしている小林が言い争う中で他にも目撃者があらわれ、ついに殺人事件まで起きてしまう。ペンションがある場所で20年前に起きた、ある人物の凄惨な過去に主観を置いたオカルトホラー。
鎌井達の夜編[注 3]
シュプールで『かまいたちの夜』のゲームを始めた透と真理だが、ゲーム開始時に「透」と「真理」と名付けたキャラクターも、奇妙なことにゲーム内でその日の2人と同じ行動を取り始める。シナリオ自体は短いが、全体を締めるメタフィクションになっている。
雪の迷路編[注 4]
ゲレンデとペンションの間の雪道で自動車事故を起こし、車が動かなくなって自らの足で歩いてペンションへ帰らざるを得ない状況に置かれた透と真理。猛吹雪の中、果たして2人は入り組んだ山道を歩いてペンションまで帰れるのか?2人が迷っている間に、ペンションでミステリー編に近い事件が進行していたという構成。
O(オー)の喜劇編[注 5]
夕食の席についた透と真理の2人は、見るからに奇妙な出で立ちをした人物を目にする。食後に談話室でくつろいでいると、停電が起こって奇妙な叫び声がペンションに響き渡る。ロウソクの灯りを頼りにみんなでその人物の部屋に行くと、『彼女』は血のついた板を握ってベッドに倒れていた。ピンクのしおり出現後のギャグ・セルフパロディシナリオ。多くのBGMを駆使して構成されている。
暗号編
ガラスが割れる音で田中一郎の客室に駆けつけた一同。しかし部屋の中には誰もおらず、「宝はシュプールの中にある」で始まるメモが落ちていた。宝を見つけようと、みんなでメモの暗号を解くために知恵をめぐらしたりペンション内を探し回ったりする。果たして、宝はどこに隠されているのか?ピンクのしおり出現後の謎解きシナリオ。
チュンソフ党の陰謀編
特定のシナリオに隠された暗号を解き、ある行為をすると現れるシナリオ(と言うよりは隠しメッセージ)。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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