1980年代頃から、お笑い芸人の司会業への進出が目覚しい。これをフジテレビジョン編成制作局バラエティ制作センター部長の吉田正樹は「お笑いブーム以降、テレビ局にお笑いのテイストが欲しいと考えられた」と語っており、加えて「90年代に吉本興業が本格的に東京進出してから、芸人がMCを務めるという関西の文化が輸入されたのではないか」と吉本興業の存在が深く関っていると述べている。一方、芸人はより上を狙うという意味で番組を仕切る司会者を目指す人が多い。制作者側と芸人本人のニーズが合致した結果、芸人が司会を務める事が多くなってきた[5]。 多数のお笑いタレントを抱える事務所としては、吉本興業や松竹芸能、ワタナベエンターテインメントや浅井企画、太田プロダクション、TAP(旧:オフィス北野)、プロダクション人力舎、ホリプロコム、マセキ芸能社などが挙げられる。また、サンミュージックプロダクション、ソニー・ミュージックアーティスツ、オスカープロモーションなどの異業種からの参入も目立つ。
事務所
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 吉本や松竹においても、稀に例外が存在する。例えば今田耕司は、年下だが芸歴が2年先輩の吉田ヒロに対して呼び捨てし、タメ口で接しているほか、オセロの松嶋尚美は芸歴無視で完全に年齢順で上下関係を判断して接しているため、先輩のよゐこやTKOに対して「君」付けをしている。しかし、このような例は、当事者同士がよほど親しくてお互い理解を示しているか、本人のキャラクター性が極めて強くない限り許されることがないのが通常である。
出典^ 牧野 高吉『なぜ日本人は英語を間違うのか?読むだけで英語力が身につく!「英語と日本語コトバくらべの面白さ」』SMART GATE Inc.。
^ テレビ局スタッフに聞いた、「一緒に仕事をしたくない」嫌われ者タレントは?
^ 『ブラマヨとゆかいな仲間たち アツアツっ!』2011年10月22日放送より。
^ 2010年10月14日放送回『おぎやはぎのメガネびいき』(TBSラジオ)でのおぎやはぎの発言より。
^ 「エンタ業界の大疑問100 Q2「大物芸人が司会者になる理由は?」」『日経エンタテインメント!』第10巻第15号、日経BP、2006年10月、pp.28。
参考文献
江戸前で笑いたい 志ん生からビートたけしへ 高田文夫編纂。中公文庫。
毎日が大衆芸能 娯楽・極楽・お道楽 高田文夫。中公文庫。
日本の喜劇人 小林信彦。新潮文庫。
お笑い研究サイト-笑安