おかあさんといっしょ
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その後、朝の本放送は総合テレビで月 - 土曜日の朝9:30 - 9:55枠で放送され、夕方の再放送は教育テレビで(1984年度までは総合テレビでの放送)放送されていたが、1997年4月からは土曜日のみ本放送も教育テレビに移動され、1998年4月より平日の本放送も教育テレビに移動された。1995年9月収録、同年10月放送分よりハイビジョン制作開始。これはNHKを含め、子供番組で初めての事だった。2011年度までは有効走査線数の少ないアナログハイビジョンになっていた[2]が、2012年度以降は過去のクリップを含めデジタルハイビジョン映像になった[注釈 2][注釈 3][注釈 4]

2002年4月1日から2010年3月18日まで衛星第2テレビにて『BSおかあさんといっしょ』が放送されていた。2010年度から2015年度まで土曜日の放送のみ『おかあさんといっしょ あつまれ!土曜日』のタイトルで放送されていた。番組出演者は通常放送と同じだが、進行をたいそうのおにいさんとたいそうのおねえさんが担当して、体を動かす事がメインとなった構成になっている。また、年に約10回前後地方での収録が行われていて、これには体操のお兄さん、体操(身体表現)のお姉さんのみが収録に参加する。また、海外向けのNHKワールド・プレミアムでも放送されている。また、国会中継や高校野球、大相撲放送等が延長された時のフィラー番組として「おかあさんといっしょmini」(放送時間5分もしくは10分)が不定期に放送されていた。

現在の主な番組内容は、歌のコーナー・着ぐるみ人形劇・短編アニメーション・生活習慣コーナー・体操のコーナーなどがある。歌のコーナーからは、「だんご3兄弟」や「ドンスカパンパンおうえんだん」などといったヒット曲も登場している。

現在の主な番組出演者は進行役となるうたのおにいさんうたのおねえさんたいそうのおにいさんたいそうのおねえさん、および人形劇のメインキャラクターとなっている。

現在使用されている番組ロゴは、古くは1970年代から使用されている。「おかあさん(改行)と(改行)いっしょ」のものと「おかあさんと(改行)いっしょ」のものが存在し、前者はオープニングでは1992年10月3日まで使用され、エンディング(文字のみ)では2009年3月28日まで使用された。後者は雲の形をしており、基本的に赤地に白文字のものがよく使用される。オープニングでは1992年10月5日より使用されており[注釈 5]、エンディングでは2009年3月30日より使用されている。BS版のロゴは後者のロゴの左上に「BS」のロゴ(1995年度から2010年度までNHKで使用された先代のロゴ)が付けられたものである[注釈 6]

スタジオ収録には公募抽選によって選ばれた一般の子供が参加し、番組進行そのままの形でノーカットで行われている。1998年度を以て地方収録は一旦終了したが、2010年度から2015年度の「あつまれ!土曜日」では、体操のおにいさん・身体表現のお姉さんのみが地方に行って収録が行われるようになった。2016年度からの土曜版はタイトルから「あつまれ!土曜日」がなくなり、地方での収録が大幅に削減されている。なお、BS版では開始から一貫して地方収録スタイルで全国47都道府県を巡回していた。地方発のときは土曜日にスタジオ以外のホールなどからの公開収録が放映されたこともあった。NHKが2006年に公開した「ジャンル別番組制作費」によると、同番組の制作費は1本につき約320万円。

スタジオ収録の公募は開始から長らく往復はがきでの申し込みによる抽選だったが、2010年3月26日以降の応募からは対象が保護者がNHKネットクラブプレミアム会員である場合に限られ、インターネット上で申し込む形式になった(1ヶ月間で応募できるのは1回だけ[注釈 7]。また当選した場合、収録に参加する日や時間を選ぶ事はできない)。応募可能なのは、参加する子供が3歳の誕生月から4歳の誕生月までの計13回となっており(例えば、2019年4月に応募できるのは、2015年4月?2016年4月生まれの子)、身体・知的等の障碍を持っている子でも番組収録に参加する事は可能。ただし、服装などで特定のブランド名や固有名詞などが前面に出ている服や、反射素材を含んだ物を出演する子供が着用する事は禁止されている[3]

2011年4月4日から4月30日の間は東日本大震災の影響により、スタジオでの子供の参加が一時的に見合わせとなった[注釈 8]

2020年4月6日以降、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、スタジオでの子供の参加が一時的に見合わせとなった[注釈 9]。感染拡大を受けて、6月には「今月の歌」の披露が休止され、この時期としては異例の特別編成で「やぎさんゆうびんスペシャル」が放送された。8月1日放送の「ファミリーコンサートスペシャル」では、冒頭のトークで新型コロナウイルス感染拡大の現状について言及し、最後は視聴者に向けて感染予防を呼びかけ、コンサート再開を楽しみに待つ旨のメッセージで締めくくった[注釈 10]。2021年度以降は、土曜日(地方収録がある週は金曜日)のみ少人数制・保護者同伴・ソーシャルディスタンス確保の条件付きでスタジオでの子供の参加が再開(緊急事態宣言発出時など見合わせた時期もあった)。地方収録も2022年1月から同様の形式で再開された。なお、新型コロナウイルスの感染法上の分類が2023年5月8日から5類に引き下がったことを受け、同年6月の収録募集分より放送センター回は親子参加から子供のみでの収録募集に戻り、同年11月10日よりそれまでの親子収録と同じ曜日に限定する形で従来の収録形式での放送が再開され、新型コロナウイルスが収束した2024年4月1日からは全曜日で子供入りのスタジオ収録回に戻った。
歴史
放送開始?1960年代
概要

番組開始当時の子供向けに作られたテレビ番組は、学校放送など教育や教養を扱うものやアメリカン・コミックスなどを題材にしたテレビ映画漫画映画が主で娯楽性のある子供向け番組は少なかった。『おかあさんといっしょ』が開始以降の1960年代?1970年代に、日本テレビの『おはよう!こどもショー』やフジテレビの『ママとあそぼう!ピンポンパン』など、日替わりで10 - 20分程度のコーナーを1 - 2本放送する番組が多く制作された。
年表

1959年10月5日 NHK総合テレビジョンで放送開始。当時の放送時間は毎週月曜日13:40 - 14:00で、週1回の放送。当時は今のような純粋な幼児番組ではなく、「母と子が一緒に楽しむエンターテイメント番組」だった[4]。レギュラーとして旗照夫宮崎恭子島田妙子の3名が交代で出演しており、ゲスト枠には長岡輝子中村メイコなどが出演していた。

1960年9月 放送開始1年を機に月曜日から土曜日までの週6日の帯番組に変更。放送時間が午前に移り10:05 - 10:30に変更される。この時は以下の通りのコーナーで構成されていた。

月曜日・火曜日:ブーフーウー(初代人形劇)

水曜日・木曜日:うたってあそんで

金曜日:いいものつくろ

土曜日:なかよしおばさん


1961年4月 現在の歌のコーナーの前身となる『うたのえほん』が月曜?土曜の8:30 - 8:40の10分間の独立番組として始まる。この時点ではうたのおねえさんたいそうのおにいさんのみの登場で、おねえさんは隔週交替で出演していた(真理ヨシコ中野慶子が初代のおねえさんとなる。初代たいそうのおにいさんは砂川啓介)。

1963年10月 たいそうのおにいさんが砂川と佐久間俊直の2人体制となる。

1964年10月 放送5周年。

1966年4月 独立して放送されていた『うたのえほん』が番組内の1コーナーとして番組に内包される(以後1976年3月まで放送される)。

1969年 『うたのえほん』でシンセサイザー伴奏が用いられる(以後1995年度まで26年間、スタジオでの歌で用いられ続けた)。

1969年10月 放送10周年。カラー放送を開始。

1970年代
概要

放送開始から10年を超え、『うたのえほん』開始からは10年たった1971年、新たにうたのおにいさんが設けられるなど、従来からの形を大きく変えることが多々あった時代である。特に1976年度の大幅リニューアルは、現在の番組スタイルの元となった。その一方、金・土は従来の形を維持した編成を取るなど、試行錯誤の跡が数多く見受けられる。また、視聴者の年齢が低年齢化し、番組の内容が現在の3歳児向けへとシフトチェンジしていった時代でもある。
年表

1971年11月 うたのえほん開始から10年のこの年、8代目うたのおねえさんだった森晴美の後任に男性を起用する形でうたのおにいさんが登場し、同じく8代目うたのおねえさんだった斉藤昌子と交互に出演した。初代うたのおにいさんは田中星児

1974年4月 うたのおねえさん11代目として斉藤伸子松熊由紀が同時に登場し、田中星児を含めた3人で交代で出演する。


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