えびすを事代主神だとする神社の代表格は今宮戎神社である。
事代主神は託宣の神といわれ、記紀神話においても直接に水との関連はない。しかし、記紀神話の国譲りの項で、大国主神の使者が事代主に天津神からの国譲りの要請を受諾するかを尋ねるために訪れたとき、事代主が釣りをしていたとされることとえびすが海の神であることが結びつき、江戸時代になってから両者を同一視する説が出てきた。七福神の絵図でえびすが釣竿を持ち鯛を釣り上げた姿で描かれるのは、この事代主神の伝承に基づくものともいわれる。また、事代主の父である大国主命が大黒天と習合したことにより、えびすと大黒は親子ともされる。
なお、えびす信仰が生まれる以前から事代主神を祀っていた神社で、後にえびすを祀ったものも多数ある。その最も典型的な神社は島根県松江市の美保神社で、事代主神を祭る神社の総本宮でもある。逆に、江戸時代から明治にかけて、えびす=事代主神説に基づいて祭神名をえびすから事代主神に改めた神社も存在する。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 詳しくは神無月を参照。
^ ジンベイザメの別名はエビスザメとも呼ばれる、ジンベイザメの項も参照。
^ ニタリクジラにカツオが付いたり、イルカにキハダマグロが付くように、鯨類に同じ餌(イワシなどの群集性小魚類)を食べる魚が付く生態があることから、水産庁の加藤秀弘
表
話
編
歴
神道
基礎
神道(歴史)
日本神話
神
日本の神の一覧
資料
古事記
日本書紀
風土記
古語拾遺
神社
神社
神社一覧
式内社
一宮
近代社格制度
別表神社
神社本庁
単立神社
祭祀と祭礼
祭祀
神楽
祝詞
大祓詞
関連用語
神道用語一覧
神仏習合
山岳信仰
民俗学
国学
国家神道
教派神道
神職
ポータル
ウィキプロジェクト
コモンズ
カテゴリ