うる星やつら
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高橋は「『うる星』はやろうと思えば、いつまでも連載を続けられる安全パイなんだけど(いわばこれは20代の漫画であり)、勢いがあるうちに終わらせたかった」と、少年サンデーグラフィック誌[4]でのインタビューで語っている。また、自身がお気に入りの作品は原作第3話の「石油が町に降る話」(原題「悲しき雨音」)と、水乃小路飛麿が最初に出てきた話(原題「白球に賭けた青春」)と、あたるが幽霊少女・望の願いに応える「最後のデート」。一番気に入っているコマは、「最後のデート」で、あたると幽霊の望がデート中に花火を見上げているシーンだという。

中盤あたりで、マンネリになってきたため「もう終わらせよう」という意識もあったらしいが、「藤波竜之介と父」というキャラが登場して、女らしくなりたい竜之介とそれを邪魔する父親という両者の行動原理が明確だった彼らが、かなり動かしやすかったため、その後藤波親子が絡んだエピソードが数多く作られた。高橋本人も「竜之介親子にはかなり助けられた。あの二人がいなかったら『うる星』はもっと早く終わっていたかもしれない」と語っている(詳細は藤波竜之介のリンクを参照)。従って、二人は高橋がもっとも気に入っている部類のキャラクターであり(なお、一番好きなキャラクターは「サクラ」)、次作主役の「らんま1/2」の乱馬と父のモチーフにもなった。

この物話の主役については、「私はあたるが主役であると思っています」と語っている。
登場人物「うる星やつらの登場人物」を参照
あらすじ

宇宙人である鬼族が、地球侵略を仕掛ける。鬼族は圧倒的な技術力と軍事力を保有しており、武力で容易に地球を手に入れるのでは簡単過ぎて面白くない。そこで、鬼族代表と地球代表とが一騎討ちで戦い、地球代表が勝った場合、おとなしく帰り、地球代表が敗れた場合、地球を占領すると宣言した。その一騎討ちは、鬼族の伝統に従い『鬼ごっこ』で行われ、期限内に地球代表が鬼族代表の角を掴むと地球の勝ち、鬼族代表が逃げ切ると鬼族の勝ちというものである。

地球の命運を賭けた「鬼ごっこ」の地球代表に選ばれてしまった高校生の諸星あたるは、当初やる気がなかったものの、恋人で幼なじみである三宅しのぶの色恋仕掛け(勝ったら、結婚してあげる)により、彼女と結ばれたいがために鬼族代表のラムを追いかけ始める。あたるがラムを追いかけつつ発した「勝って結婚じゃぁ?」の一言は、あたるが恋人で幼なじみのしのぶを想っての発言であったが、ラムは自分に求婚しているのだと勘違いし、それを受け入れてしまう。そのため、鬼ごっこには勝利、地球は侵略を免れるが、ラムは諸星家に住み着いてしまう[注釈 1]

こうして、恋多き男・あたると宇宙から来た押しかけ女房・ラムの果てしなき鬼ごっこが始まる。そして、友引町はさまざまな災いや奇妙な出来事に巻き込まれていく。
舞台
友引高校 
正式名称は「区立友引高校」。主人公のあたるやしのぶが通い、ラムや面堂、ランが転校してきた高校である。高校名はあたるの「類希なる凶相の持ち主」という設定から派生したものである。この校名の初出は原作では第13話「系図」。あたるらのせいで騒動が起こり最悪校舎が破壊されたり、宇宙人などが来訪したりする。少なくとも2年は7クラスあり、あたるのクラスである2年4組は生徒数は面堂の転校時点で46人である。なお、2年4組は生徒指導部にとっては要注意クラスである。その中でも特にあたるとその友人の白井コースケは危険人物とされている。なお直接劇中の舞台になっていないが、となりに別の女子高がある。あたるらがしばしば問題を起こし、時には校舎が半壊する事態になっても退学させることはなかったが、友引高校の6組の生徒がとなりの女子高の生徒を妊娠させた時にはその生徒を退学処分としている
[注釈 2]浜茶屋「海が好き」の崩壊以降、購買部には竜之介の父が勤務している。
友引町 
舞台となる友引町は原作では東京練馬区にある設定となっている。これは原作第5話の「絶体絶命」において、ラムによるあたるとしのぶの逢引電話妨害を起因とした2度に渡る自衛隊機消滅事件のニュースにおいて判明する。また、1981年版アニメでは武蔵小金井にあるとされ、劇中[注釈 3]でメガネが叫んだセリフから判明している。これは当時、アニメを製作していたスタジオぴえろが小金井市にあったことによる。なお、友引町の名は友引高校より後になって登場する。一方、2022年版アニメでは東京にあるとされているが、具体的な場所については一切触れられていない。
書誌情報

この節の加筆が望まれています。

単行本

高橋留美子 『うる星やつら』 小学館〈少年サンデーコミックス〉、全34巻
[5]
1980年4月15日初版第1刷発行、.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 4-09-120441-4

1980年7月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-120442-2

1980年10月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-120443-0

1981年1月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-120444-9

1981年3月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-120445-7

1981年6月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-120446-5

1981年9月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-120447-3

1981年11月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-120448-1

1982年1月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-120449-X

1982年3月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-120450-3

1982年6月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-120741-3

1982年9月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-120742-1

1982年10月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-120743-X

1982年12月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-120744-8

1983年4月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-120745-6

1983年6月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-120746-4

1983年10月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-120747-2

1984年1月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-120748-0

1984年4月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-120749-9

1984年6月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-120750-2

1984年9月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-121171-2

1984年11月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-121172-0

1985年1月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-121173-9

1985年2月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-121174-7

1985年4月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-121175-5

1985年7月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-121176-3

1985年10月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-121177-1

1986年1月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-121178-X

1986年4月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-121179-8

1986年7月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-121180-1

1986年9月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-121501-7

1986年11月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-121502-5


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