また、タニグチリウイチは近年相次いでいる「アニメ作品のリメイク」という視点から、「懐かしさをアピールしては多くに届かず、新しさをアピールすると反発を食らう。アニメのリメイクの難しいところで、その中間を巧みに進んだのが『うる星やつら』だろう。」と評している[54]。加えて、押井守がチーフディレクターを担当した1981年版テレビアニメの印象の強さから、古手のファンには本作品が物足りなく思えたかもしれないとしながらも、「(原作漫画の)連載中に絵柄が変化し旧作のアニメ(1981年版アニメ)でも作画が変わった『うる星やつら』で、最高に可愛いラムちゃんを選び抜くようにして設定したところがある新版(2022年版アニメ)は、観ていてまったく隙がない。声についても、上坂すみれに神谷浩史に宮野真守に内田真礼に沢城みゆきと、旧作(1981年版アニメ)を踏襲しながらもモノマネではない声優陣を並べ、誰にも異論を起こさせない。そうした丁寧さがかえって印象を薄めてしまっている感じもあるが、原作とともに長く愛される作品にはなりそうだ。」と評している[54]。
エピソード(2022年版)
2023年2月10日(9日深夜)初放送の第17話「あこがれを胸に!! / 星に願いを」にて、放送後に既存デザインの無断転用が発覚した。同年2月27日に本作品の公式サイトに掲載された声明文では、「第17話において、背景の一部に無断で既存のデザインを転用していたことが分かりました」としたうえでこれを謝罪し[55]、該当箇所の修正・差し替えを行うことを明らかにした[56]。同じ日に、本作のアニメーション制作を担当しているdavid productionも声明を発表。今回の無断転用が発生した原因を「弊社の制作管理不徹底によるものです」として謝罪し、再発防止に万全を期すとしたが[57]、両声明文の中で、実際に転用があった部分などといった詳細については言及されなかった。
キャスト(2022年版)主要人物はそれぞれの項、それ以外は「うる星やつらの登場人物」を参照
諸星あたる - 神谷浩史[38]
ラム - 上坂すみれ[38]
三宅しのぶ - 内田真礼[58]
面堂終太郎 - 宮野真守[58]
錯乱坊(チェリー) - 高木渉[39]
サクラ - 沢城みゆき[39]
ラン - 花澤香菜[40]
レイ - 小西克幸[59]
おユキ - 早見沙織[60]
弁天 - 石上静香[61]
クラマ姫 - 水樹奈々[62]
温泉先生 - 三宅健太[63]
面堂了子 - 井上麻里奈[63]
尾津乃つばめ - 櫻井孝宏[63]
あたるの父 - 古川登志夫[48]
あたるの母 - 戸田恵子[48]
ラムの父 - 小山力也[48]
ラムの母 - 平野文[48]
テン - 悠木碧[64]
藤波竜之介 - 高垣彩陽[64]
竜之介の父 - 千葉繁[64]
水乃小路飛麿 - 梶裕貴[65]
しゅがあ - 久野美咲[66]
じんじゃあ - 森永千才[66]
ぺっぱあ - 高橋李依[66]
水乃小路飛鳥 - M・A・O[67]
飛麿・飛鳥の父 - 桜井敏治[67]
飛麿・飛鳥の母 - 三石琴乃[67]
真吾 - 島ア信長[68]
諸星こける - くまいもとこ[68]
望 - 石見舞菜香[68]
潮渡渚 - 村瀬歩[69]
渚の父 - 坂口候一[69]
因幡 - 入野自由[70]
ルパ - 中村悠一[71]
カルラ - 水瀬いのり[71]
ウパ - チョー[71]