いすゞ自動車
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これは乗用車用ディーゼルエンジンやSUV[注釈 4]、ミニバン[注釈 5]についてはホンダと相互協力関係にあったためで、2002年(平成14年)に自社生産していたビッグホーンウィザードなどのSUVを含む乗用車の販売から撤退するまで、ホンダからのOEM供給を受けていた(ただし、撤退後も販売していた初代コモワゴンは8人/10人乗りの乗用車として販売された)。

また、関連企業との合併による拠点の集約などを行う一方、1万人規模となる極めて大規模な人員削減などを行った。株価が一時、自動車メーカーとしては最低の31円まで落ち込むなど事態は極めて深刻であったが、みずほ銀行ゼネラルモーターズ(GM)の大掛かりな支援があり[12]、加えてディーゼル自動車排気ガス規制強化(いわゆるNOx規制など)を発端とする商用車トラックバスなど)の買い換え特需もあり、再建に成功することができた。

米国ではGMからSUVとピックアップトラックのOEM供給を受けて販売を続けていたが、2009年(平成21年)1月31日をもって販売を終了した。その結果、販売ディーラーは既存ユーザーのためのアフターケア・サポート事業のみ存続していくことになった。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}現在[いつ?]、主に個人向けとして販売が行われている車種には、東南アジア南アフリカなど向けのピックアップトラックとSUVに加え、東南アジアとインド専売のMPVがある。

1971年(昭和46年)から2006年(平成18年)まで米国・ゼネラルモーターズ(GM)が一部のいすゞ株を保有しており、GMの関連会社であったが、同年4月にGMとの資本関係を解消した。

GMとの資本提携解消後は、同年11月7日にトヨタ自動車と資本・業務提携を行うことを発表した。すでにトヨタグループ入りしていた日野自動車とはバス事業を統合してジェイ・バス株式会社の発足を行っており、今後については乗用車用ディーゼルエンジンの開発や環境技術での連携(景気後退により一時凍結[13])、トラック部門での連携強化の可能性が考えられていたが、2018年(平成30年)8月にトヨタとの資本・業務提携を解消した[注釈 6]。しかし今後のトラックの電動化を視野に入れて、2021年令和3年)3月24日に、トヨタ自動車と再度資本・業務提携することが発表された[14]

2019年(令和元年)12月、ボルボ・グループ(以下、ボルボ)と商用車分野での戦略的提携に向けて覚書を締結し、ボルボ子会社UDトラックスの全株と、UDブランドで展開する海外事業を取得すると発表した[15]2020年(令和2年)10月30日には戦略的提携に関する基本契約を正式に締結し、UDトラックスを2,430億円で買収することを発表[16]。2021年(令和3年)4月1日までに取得手続きを完了し[17]、UDトラックスはいすゞグループ企業となった。

2022年(令和4年)5月9日には、東京都品川区南大井大森ベルポートA館から、神奈川県横浜市西区高島にある横濱ゲートタワーに本社や関連会社などを移転した[18][19][20][21][22][23]。なお、近隣にはUDトラックスの元親会社だった日産自動車日産グローバル本社)、および有力取引先の京浜急行電鉄京浜急行バス京急グループ本社)が本社を構えている。「京急グループ本社#当ビルに本社を置く企業」および「日産自動車グローバル本社#概要」も参照

みずほ銀行をメインバンクとする大企業のうち、旧第一勧業銀行の融資系列に属する企業で構成する三金会に参加する[24]。なお、UDトラックスの元親会社だった日産は、旧富士銀行の融資系列である芙蓉会に参加している。


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