【推しの子】
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マンガ大賞20215位[18]
みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞 20213位[19]
次にくるマンガ大賞 2021コミックス部門1位[20]
第67回小学館漫画賞一般向け部門ノミネート[21]
2022年第26回手塚治虫文化賞ノミネート[22]
第46回講談社漫画賞総合部門ノミネート[23]
第5回アニメ化してほしいマンガランキング総合部門5位[24]
このマンガがすごい!2022オトコ編7位[25]
マンガ大賞20228位[26]

芸能界の華やかな部分とシビアな部分の双方を描いた本作は、斬新な設定や先の読めない展開も相まって大きな反響を呼んでいる[27]。個性的な作風の作家がタッグを組んだものの、その個性が反発することなく、「彼らだからこそ織りなせる独自の世界観をうまく創り上げている」と評される[5]

売り上げにおいては、2020年7月1日から9月30日まで発売された単行本第1巻は、同期間に日本でもっとも売れた作品となった[28]。2024年4月時点で、累計部数は1650万部を突破している[29]

2021年6月に「第5回みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」にて3位受賞[30]、同年8月には「次にくるマンガ大賞 2021」にてコミックス部門1位を受賞した[20][31]
現実の自殺事件と似た展開への遺族からの抗議と報道、それらに対する反発

本作は2020年4月に連載を開始したが、それから間もない2020年5月、日本の恋愛リアリティ番組テラスハウス』に出演していた、女子プロレスラーの木村花の自殺が起こった。そして同年10月、第3章「恋愛リアリティショー編」で、主要登場人物のひとりが番組収録中のハプニングを発端として過度の誹謗中傷を受け、自殺を試みて未遂に終わるという展開が描かれた。

ネット炎上によって心理的に追いつめられる登場人物の様子はショッキングに描かれ、読者の間で話題となった[12]。このシナリオが木村花の自殺をモチーフにしていると言われることがあるが[32][33]、原作者の赤坂は、「恋愛リアリティーショー編は連載前から準備していた初期プロットの段階で既に構想されていたもので[12][34]、当初から予定していた内容と類似した事件が連載中に起きてしまったことはアクシデントである」としており[34]、木村花の自殺事件を下敷きにストーリーを展開したことは否定している。なお、「YouTubeは非常に人気があり、動画は字幕付きで視聴され、脚本はますますアニメやマンガに基づいており、リアリティショーが原因で自殺する例も出ている。これらすべての事実を考慮した」と、それより前からエンターテインメント界で取り沙汰されていた事象を総合的に取り上げたことは肯定している[35]。劇中においても、世界各国で人気の恋愛リアリティショー番組が、過去に50人近い自殺者を出しているという実情を登場人物に指摘させている[36][37]。原作の赤坂はエピソードの意図について、誰もがいつ、誹謗中傷をする側にも受ける側にもなり得る「みんなのお話」であると訴えることを意図したとし、作画の横槍も、普段から感じていることを心を込めて描いたとしている[12]

しかし、原作者の赤坂が木村花とストーリーの関連性を否定した後も、両者は引き続き関連付けて論じられ[32][33]、2023年5月に本作のテレビアニメ版で該当エピソードが映像化されたことで議論が再燃した[38]

木村花の母親であり元プロレスラーの木村響子は「友人が木村さんの事件がモチーフになっていると知らずにその話を見てしまい、フラッシュバックが原因で息ができなくなるくらい苦しくなった」「実際にあった話をそのまま使うことで花を大切に想う人たちが深く傷つくことは想像できないのかな」「まして、命日が近いタイミングでアニメ配信?」と語り、制作者に対して「売るため話題になるためなら手段を選ばない」「心から軽蔑します」などと、強い言葉で非難した[39][40]。しかし上記のとおり、「木村花の事件がモチーフになっている」「実際にあった話をそのまま使った」という木村の主張は2021年の時点で既に否定されたことである[34]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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