『このミステリーがすごい!』大賞
国 日本
主催宝島社(第1回 - 現在)
NEC(第1回 - 第4回)
三菱商事(第1回 - 第3回)
メモリーテック(第4回 - 第9回)
NECビッグローブ(第5回 - 第9回)
報酬1200万円(大賞)
200万円(文庫グランプリ)
初回2002年
最新回2022年(第21回)
公式サイト ⇒http://konomys.jp/
『このミステリーがすごい!』大賞(このミステリーがすごい たいしょう)は、2002年に宝島社、NEC、メモリーテックの3社が創設したミステリー小説の賞である。1988年に刊行が始まった『このミステリーがすごい!』(『このミス』)の知名度が高まったことを受けて創設され[1]、略称は『このミス』大賞[2]。『このライトノベルがすごい!』大賞、日本ラブストーリー大賞、『このマンガがすごい!』大賞に並ぶ宝島社4大大賞の1つ[3]。
ミステリー要素があればSF小説や時代小説なども対象とする間口の広さで新人作家を発掘することを目指し、ベストセラーや映像化された受賞作も多い[1]。選考委員の大森望によると、減点方式でなく設定やキャラクター造形などでの個性に注目して受賞作を決めているという[1]。 特記がなければ、初刊は宝島社、文庫は宝島社文庫刊。 回(発表年)応募数賞受賞・最終候補作著者初刊文庫化
概要
賞金として大賞作品には1200万円が、文庫グランプリ(優秀賞)作品には200万円が贈呈される。
1次選考に進んだ作品や最終選考に残り受賞を逃した落選作の中に、編集部が「賞をとれなくても作品にしたい」という原稿を発見した時に与えられる「隠し玉」という宝島社賞(編集部推薦賞)を設けており、中には映画化された作品もある。
受賞作と「隠し玉」は全て宝島社から出版される。出版時期は大賞作品は翌年の1月、優秀賞は2月から5月頃、「隠し玉」は5月以降である。「隠し玉」以外でも最終候補作が出版されることがあり、宝島社以外からの出版もある。
2017年は15周年記念企画としてこれまでに落選した応募作の中から選ばれた3作品を「超隠し玉」として刊行した。
募集対象として「エンターテイメントを第一義の目的とした広義のミステリー」を掲げている。1次選考は紙で行われるが、2次選考からはフロッピーディスクやCD-Rなどの記憶媒体が必要となる[4]。
第18回より、最終選考作品の中から大賞・優秀賞とは別に動画配信及びテレビ放送でのドラマ化を前提とした作品を選ぶ『U-NEXT・カンテレ賞』を新設。しかし、第17回の最終選考作品の中に、ぜひ映像化したい作品があったことにより、17回よりサプライズ受賞という形での受賞となった。
第19回から「優秀賞」を「文庫グランプリ」に名称を変更した。
選考委員
最終選考
大森望(第1回 - )
香山二三郎(第1回 - )
瀧井朝世(第19回 - )
茶木則雄(第1回 -第15回)
吉野仁(第1回 - 第18回)
2次選考
千街晶之(第1回 - )
村上貴史(第1回 - )
大森望(第16回 - )
茶木則雄(第1回 -第15回)
1次選考
杉江松恋(第1回 - )
膳所善造(第1回 - )
古山裕樹(第1回 - )
村上貴史(第1回 - )
北原尚彦(第5回 - )
宇田川拓也(第8回 - )
福井健太(第8回 - )
土屋文平(第11回 - )
受賞・最終候補作一覧
第1回
(2002年)163編金賞『四日間の奇蹟』浅倉卓弥2003年1月2004年1月
銀賞
読者賞『逃亡作法 TURD ON THE RUN』[注 1]東山彰良[注 2]2003年4月2004年3月
優秀賞『沈むさかな』式田ティエン2003年3月2004年6月
隠し玉『そのケータイはXX(エクスクロス)で』上甲宣之2003年5月2004年5月
最終候補『熱砂に死す』島村ジョージ
『俄探偵の憂鬱な日々』香住泰
第2回