株式会社龍角散
Ryukakusan Company, Limited
龍角散本社(龍角散ビル)
種類株式会社
市場情報非上場
本社所在地 日本
〒101-0031
東京都千代田区東神田二丁目5番12号
設立1928年(創業は1871年)
業種医薬品
法人番号2010001031982
龍角散(りゅうかくさん)は、日本の製薬会社の株式会社龍角散であり、また同社が製造・販売する薬のブランド名であり登録商標である。 株式会社龍角散は東京都千代田区にある製薬会社であり、「龍角散」は同社が製造・販売するのど薬(鎮咳去痰薬)のブランド名であり、「龍角散」は同社の登録商標である(登録商標第795587号ほか)。 千葉県香取郡多古町に千葉工場があり「龍角散」というブランド名で、粉末状のものだけでなく、のど飴、トローチ、タブレット、ゼリーなど、鎮咳去痰薬を中心に製造している。 社長は、初代藤井得三郎、2代目得三郎(米次郎)、3代目得三郎(勝之助)、4代目康男と続き、現社長の隆太は株式会社の5代目である[2](秋田の玄淵から数えると8代目[3])。 龍角散の創業家である藤井家は、秋田に転封された佐竹義宣に従い水戸から大曲に移り、代々久保田藩(秋田藩)の御典医を務めた。 龍角散の原型は秋田初代の藤井玄淵が考案した[4]。秋田二代目の玄信は、蘭学を学び西洋の生薬を取り入れ改良した。正亭治は幕末の藩主・佐竹義堯に仕え、御典医となり[5]、義堯の持病である喘息を治すためにこの薬を改良した。「龍角散」と命名されたのもこの頃とされている。「龍角散」の名は龍骨・龍脳・鹿角霜といった生薬に由来するが、これらの生薬は後の処方見直しの際に外された。 明治維新によって藩薬であった龍角散は藤井家に下賜された。1871年、正亭治は秋田藩の江戸屋敷に近い神田豊島町で藤井薬種店[6]を営み始め、龍角散は一般に発売されることとなった[2][注釈 1] 1893年、得三郎が龍角散の微粉末状の処方を完成させ、藤井得三郎商店を開業[4]。8月に正亭治が死去し、10月には得三郎が家督を継ぎ[5]、「龍角散」の名前で一般向け薬として売り出した[8]。関東大震災後に大阪へ工場を移し、事業を復興するにあたり、遠縁の森垣亀一郎が船会社との交渉などで協力して、製品や救援物資の輸送が可能になったという[9]。 株式会社としては1928年に設立。第二次世界大戦後の1964年には社名を主力商品名の「龍角散」と改称し[4]、錠剤や散剤、トローチなど龍角散を冠した数多くの商品を開発した。 医療用分野では1990年からジェネリック医薬品分野にも進出している。1990年代には、売上高に匹敵する40億円の負債を抱え経営危機に陥るも、知名度のある「龍角散」ブランドを生かしたのど飴や水なしで飲める新製品を軸とした市場展開(マーケティング)が奏功し、立て直しに成功した。その後に服薬補助ゼリーがヒットした。 株式会社龍角散が製造販売する鎮咳去痰薬(パッケージ上の表記は鎮咳去痰剤)。痰(たん)を切って、咳を抑えるための薬である。散剤だけでなくトローチや錠剤、のど飴なども販売され、「ゴホン!といえば龍角散」のキャッチコピーが使われている。 大気汚染が深刻な中華人民共和国では「神薬」と呼ばれる[4][10]。 2017年に他人の楽天ポイントを不正使用し、購入した中国人の男が逮捕された[11]。中国国内では模造品が密造されており、商品名が「龍の散のどすっきり飴」となっていたり、家紋が「下がり藤」以外のものが使用されていたりしており[10]、龍角散の公式ホームページで注意喚起がなされている[12]。 昭和20年代から台湾や大韓民国への輸出を開始した[13]。2019年現在は台湾、大韓民国、香港、アメリカ合衆国、タイで展開している[13]。 また、2017年から越境ECを開始し、中華人民共和国向けに自社サイトでネット通販を行っている[13]。2019年には華潤三九
概説
沿革
事業所千葉工場
本社
東京都千代田区東神田二丁目5番12号
千葉工場
千葉県香取郡多古町水戸1460-3
1991年、多古工業団地の一角に完成。
製品
龍角散(鎮咳去痰薬)
龍角散シリーズ
龍角散【第3類医薬品】
龍角散胃健錠【第2類医薬品】
龍角散ダイレクトトローチ マンゴー【第3類医薬品】- 「龍角散」の処方にニンジン末を加えた5種類の生薬を微粉末にしたトローチタイプの鎮咳去痰薬。マンゴーの香りとメントールにより清涼感と芳香が持続する爽やかな味。2012年4月に従来の「龍角散トローチFL」の後継製品として発売。
龍角散ダイレクトスティック【第3類医薬品】- 「龍角散」の処方にニンジン末とアセンヤク末を加えた6種類の生薬を配合した水なしで服用できるスティック顆粒タイプ。スティック1包で大人1回服用分で携帯にも便利。服用量を調節することで3歳から服用できる。ミント味とピーチ味がある。「クララN」「クララCOOL」のリニューアル商品として、2008年10月から販売開始[15][16]。
龍角散せき止め錠【指定第2類医薬品】- 製造販売元:小林薬品工業。
龍角散のせき止め液【指定第2類医薬品】
龍角散鼻炎朝夕カプセル【第2類医薬品】(鼻炎用内服薬)
龍角散ののどすっきりタブレット
龍角散ののどすっきり飴[注釈 2]- 「龍角散」のハーブパウダー及び厳選素材のハーブエキス配合。10粒入りのスティックタイプ及び、88g入りのパッケージタイプが販売。
おくすり飲めたね(嚥下補助製品)