鼠、江戸を疾る
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『鼠、江戸を疾る』(ねずみ、えどをはしる)は、赤川次郎による日本時代ミステリー小説シリーズ。著者にとって初となる時代小説である。『小説野性時代』(角川書店)にて2003年12月号から不定期掲載されている。本項ではシリーズ全体についても述べる。

江戸時代に実在した窃盗犯・鼠小僧に、赤川が新解釈を加えた痛快娯楽作品。裏では江戸で噂の盗賊「鼠小僧」という顔を持つ、甘酒屋と呼ばれる遊び人・次郎吉が、妹の小袖と江戸の数々の難解な事件を解決すべく奮闘する姿を描く。

2014年NHK総合テレビドラマ化され[1]2016年には、続編が放送された[2]
シリーズ一覧

#タイトル書誌情報収録作品(初出)
1鼠、江戸を疾る2004年12月22日発売、角川書店、
ISBN 4-04-873582-9
2009年12月25日発売、角川文庫、ISBN 978-4-04-387015-8初出は全て『野性時代』

鼠、起つ(2003年12月号)

鼠、泳ぐ(2004年1月号・2月号)

鼠、化ける(2004年3月号・4月号)

鼠、討つ(2004年5月号・6月号)

鼠、騒ぐ(2004年7月号・8月号)

鼠、落ちる(2004年9月号・10月号)

2鼠、闇に跳ぶ2010年3月26日発売、角川書店、ISBN 978-4-04-874045-6
2012年6月22日発売、角川文庫、ISBN 978-4-04-100242-1初出は全て『野性時代』

鼠、八幡祭に断つ(2009年2月号・3月号)

鼠、成敗し損なう(2009年4月号・5月号)

鼠、美女に会う(2009年6月号・7月号)

鼠、猫に追われる(2009年8月号・9月号)

鼠、夜にさまよう(2009年10月号・11月号)

鼠、とちる(2009年12月号)

鼠、傘をさす(2010年2月号・3月号)

3鼠、影を断つ2011年3月25日発売、角川書店、ISBN 978-4-04-874184-2
2012年8月25日発売、角川文庫、ISBN 978-4-04-100336-7初出は『野性時代』および『Web野性時代』

鼠、火の粉をかぶる(2010年5月号・6月号)

鼠、くじを引く(2010年7月号・8月号)

鼠、面子をかける(『Web野性時代』配信)

鼠、つきまとわれる(『Web野性時代』配信)

鼠、幻をみる(2010年9月号・10月号)

鼠、妖刀の影を断つ(2010年11月号・2011年1月号)

4鼠、夜に賭ける2011年09月22日発売、角川書店、ISBN 978-4-04-874259-7
2012年10月25日発売、角川文庫、ISBN 978-4-04-100526-2

鼠、夜道を行く(『小説野性時代』2011年4月号・5月号)

鼠、夜に賭ける(『デジタル野性時代』3号・4号)

鼠、弓をひく(『小説野性時代』2011年2月号・3月号)

鼠、分れ道に立つ(『デジタル野性時代』1号・2号)

鼠、うたた寝する(『小説野性時代』2011年6月号・7月号)

鼠、猫に訊く(『デジタル野性時代』5号・6号)

5鼠、剣を磨く2012年03月23日発売、角川書店、ISBN 978-4-04-110144-5
2012年12月25日発売、角川文庫、ISBN 978-4-04-100624-5

鼠、迷子の手を引く(『デジタル野性時代』2011年7月号・8月号)

鼠、〈神隠し〉と会う(『デジタル野性時代』2011年9月号・10月号)

鼠、天狗と坊主と因縁を結ぶ(『小説野性時代』2012年1月号・2月号)

鼠、剣を磨く(『小説野性時代』2011年8月号・9月号)

鼠、芸道を覗く(『デジタル野性時代』2012年1月号・2月号)

鼠、大水に走る[3](『小説野性時代』2011年10月号・11月号)

6鼠、危地に立つ2013年12月25日発売、角川文庫、ISBN 978-4-04-101143-0

鼠、穴を掘る(『デジタル野性時代』2013年3月号・4月号)

鼠、待ち伏せする(『デジタル野性時代』2013年7月号・8月号)

鼠、危地に立つ[4](『小説野性時代』2013年9月号・10月号)

鼠、月に吠える(『デジタル野性時代』2013年10月号・11月号)

鼠、初雪に凍える(『デジタル野性時代』2013年5月号・6月号)

7鼠、狸囃子に踊る2014年3月25日発売、角川文庫、ISBN 978-4-04-101292-5

鼠、影を踏む(『デジタル野性時代』2013年12月号・2014年1月号)

鼠、夢に追われる(『小説野性時代』2014年1月号)

鼠、狸囃子に踊る(『デジタル野性時代』2014年2月号・3月号)

鼠、狐の恋に会う(『小説野性時代』2014年2月号・3月号

8鼠、滝に打たれる2014年12月29日発売、角川書店、ISBN 978-4-04-102256-6
2016年3月25日発売、角川文庫、ISBN 978-4-04-103896-3

鼠、裏を返す(『小説野性時代』2014年4月号・5月号)

鼠、高砂やを謡う(『デジタル野性時代』2014年5月号・6月号)

鼠、滝に打たれる(『小説野性時代』2014年6月号・7月号)

鼠、怨み節を聴く(『デジタル野性時代』2014年7月号・8月号)

鼠、密談に探る(『小説野性時代』2014年8月号・9月号)

鼠、太鼓を打つ(『デジタル野性時代』2014年9月号・10月号)

9鼠、地獄を巡る2016年2月29日発売、角川書店、ISBN 978-4-04-103561-0

鼠、地獄を巡る(『小説野性時代』2013年11月号・12月号)

鼠、腹切り長屋を覗く(『小説野性時代』2014年10月号・11月号)

鼠、山道に迷う(『小説野性時代』2015年1月号・2月号)

鼠、今宵は月明り(『文芸カドカワ』2015年1月号・2月号)

鼠、戸を開ける(『文芸カドカワ』2015年3月号・4月号)

鼠、闇に数える(『文芸カドカワ』2015年9月号・10月号)


登場人物
次郎吉(じろきち)
〈甘酒屋次郎吉〉と呼ばれる遊び人。
甘酒を商っているわけではなく、その正体は、巷で〈鼠〉と呼ばれる盗っ人。盗みに入る際には、反撃する以外には無闇に人を傷つけない。盗みを働く相手も金満な大名や大店で、盗んだ金は私利私欲のためには使わない。小袖に、「(次郎吉兄さんは)迷惑をかけられるのが趣味」と言われるほど、困っている人を放っておけないいなせな江戸っ子気質。事情を抱えて困窮する人々や、罪をなすりつけられた人々を助けるために、自分の得にはならない仕事をつい引き受けてしまう。盗みで得た金を、博打で稼いだ悪銭だとうそぶいて困っている人々に渡すこともある。
小袖(こそで)
次郎吉の妹。小太刀の道場へ稽古に通っており、その腕前は巷間の侍とは比べものにならないほどで、襲われている市井の人々を助けたり、時には兄の裏の仕事を手伝っている。試合をした者の中には、「女武蔵」と呼ぶ者もいる。年頃の娘だが色恋には縁遠く、理想の相手は「自分を小太刀で負かす人」。
お国(おくに)
「鼠、幻をみる」より登場。12歳。口減らしで遊郭〈ひな菊〉に奉公に上がり、13歳になったら遊女にさせられるところだったが、ある事件の調査で偶然次郎吉と知り合い、次郎吉の意を汲んだ小袖が身請けし、次郎吉の身の回りの世話をするようになる。縁日で刃傷沙汰に巻き込まれ、大怪我を負い、長崎で蘭学を学んだ女医・千草に手当てを受け、千草のすすめで住み込みの助手になる。次郎吉の正体に気付いている。
仙田 千草(せんだ ちぐさ)
医師・仙田良安の娘。長崎で蘭学を学んだ女医。界隈でも優秀な医師として有名。次郎吉の正体に薄々感づいているが、あえて追及せずに付き合いを続けている。
米原 広之進(よねはら ひろのしん)
旗本の三男で、小袖と同じ道場に通っている。剣の腕はいまいちで、小袖に助けられることも多い。小袖に好意を寄せるが、彼女からは武家社会の情報源として利用されている。しかし、そんな侍らしくない彼の姿は小袖にとって大きな安らぎとなっている。もともとは、ドラマオリジナルキャラであったが、原作に逆輸入され、原作にも登場。
テレビドラマ

鼠、江戸を疾る
ジャンル
時代劇
原作赤川次郎
『鼠、江戸を疾る』
出演者滝沢秀明
製作
制作NHK

放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本

鼠、江戸を疾る
エンディング近藤真彦千年恋慕
放送期間2014年1月9日 - 3月20日
放送時間木曜20:00-20:43
放送枠木曜時代劇 (NHK)
放送分43分
回数9
公式サイト

鼠、江戸を疾る2
放送期間2016年4月14日 - 6月2日
放送時間木曜20:00-20:43
放送枠木曜時代劇 (NHK)
放送分43分
回数8
公式サイト
テンプレートを表示

2014年1月9日から3月20日(ソチオリンピック期間中は、オリンピック中継のため放送休止)までの9回シリーズで「木曜時代劇」(2013年度オリジナル第2弾)として放送された[1]


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