くろさわ あすか
黒沢 あすか
本名岡坂 あすか(旧姓)
生年月日 (1971-12-22) 1971年12月22日(52歳)
出生地 日本・神奈川県藤沢市
身長165cm
血液型A型
職業女優
ジャンルテレビドラマ、映画、舞台
活動期間1981年 -
配偶者梅沢壮一(2005年 - )
事務所オフィス・メイ
公式サイト公式プロフィール
受賞
ヨコハマ映画祭
助演女優賞
2011年『冷たい熱帯魚』
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黒沢 あすか(くろさわ あすか、1971年〈昭和46年〉12月22日[1] - )は、日本の女優。神奈川県藤沢市出身。オフィス・メイ所属。身長165cm、血液型A型。既婚で、3児の母でもある。 10歳から児童劇団に所属し子役として本名(旧姓)「岡坂あすか」名義で芸能活動をしていた[2]。 1992年、柳町光男監督の映画『愛について、東京』(1993年公開)のヒロインの中国人アイリーン役に抜擢(ばってき)され、大胆にヌードになる[1]。直後、『週刊文春』原色美女図鑑にてヌードを発表。 1993年、オフィス・メイに移籍と同時に黒沢あすかに改名。スコラ社よりヌード写真集『BIRTH』(横木安良夫撮影)を発表。同年のドラマ『あすなろ白書』(フジテレビ系)でトキエ役を演じ、『野菊の墓』(テレビ東京系)の民子役で主演[1]。その後、個性的な映画監督の作品で主演を務めるなどするも、積極的な活動をしているとはいえなかった。 2002年、塚本晋也監督の『六月の蛇』に主演したことで一躍脚光を浴びた。同作の演技により第34回シッチェス国際映画祭最優秀主演女優賞をはじめ、国内外で多くの賞を受賞[1]。このほか、2006年の『嫌われ松子の一生』でも個性を発揮。2011年の『冷たい熱帯魚』でエキセントリックな鬼気迫る演技が話題になり、ヨコハマ映画祭助演女優賞を受賞[1]。2016年には、マーティン・スコセッシ監督の『沈黙 -サイレンス-』でハリウッド映画にも出演[1]。2019年には短編映画『積むさおり』に主演し、アメリカ・サンディエゴで開催の「Horrible Imaginings Film Festival短編部門」で最優秀主演女優賞を受賞[1]。 2005年に特殊メイクアップアーティストの梅沢壮一と結婚。その後3人の息子をもうけた[3][4]。 2012年9月10日、同月上旬に稽古場で突発的末梢性眩暈症を発症し、同年10月より主演予定であった舞台、劇団、本谷有希子第16回公演『遭難、』を降板することを発表した。その後約4か月の自宅療養を経て、2013年1月、連続ドラマW『ヒトリシズカ』(WOWOW)以来半年ぶりの映像撮影となる主演短編映画『怯える女』の撮影で復帰した[3]。 子供の頃は、両親と4歳上の兄と暮らしていた[1]。当時住んでいた地域では同年代の女の子が少なく、年下の男の子が多かったことからよく彼らと遊んでおり、やんちゃな性格だった[1]。小学校高学年の頃のある夜、トイレに行く時にリビングの前の廊下を通ると、両親が見る大人向けのドラマをドアの隙間から偶然見たことで女優の仕事に興味を持った[注釈 1]。当時、土日には必ず新聞広告で『新人タレント募集』の記事が出ていたとのことで、親に内緒で色々と応募した。ある日このことが両親にバレたが、本気で芸能界での仕事をやりたいと告げたことで許可され、後日受かった劇団に入団した[1]。 映画『愛について、東京』のヒロインにオーディションで選ばれ、公開後に柳町光男監督から「君はパッと初めて見た瞬間から大地の匂いがしたから」と起用理由を告げられた[1]。本人は初めてのヌードやラブシーンについて抵抗は全く無く[注釈 2]、柳町からは「お前は肩幅があってお尻も大きい。一般的な日本人の女優さんのような華奢さがない(肉付きが良い)」と褒められた[注釈 3]。しかし翌年の主演ドラマ『野菊の墓』の民役では、あるスタッフから「何か今までの民さん[注釈 4]に比べたら骨太だよね。華奢さがないよね」と言われ、悔しい思いをしたという[1]。 映画『冷たい熱帯魚』の村田愛子役もオーディションだったが、当時3人目の子供を出産して間もない頃でお腹がたるんでいた[5]。しかし「この役を絶対やりたい」との強い想いで1か月間で体質改善してダイエットし、見事役を勝ち取った[5]。本人は、愛子役について「私が20何年やってきた女優人生の集大成」と評している[5]。 映画『沈黙 -サイレンス-』にもオーディションにより、セリフが一言もない主人公の妻役で出演した[6]。オーディションの前に「着物での所作が重要」と知り、所作指導の先生に着物での所作を細かく教わってから挑んだ[注釈 5]。本番では妻の心情を目の動き、表情、所作で見事に体現し、スコセッシからその演技を称えられた[注釈 6]。 趣味・特技は写真、作詞。ホームヘルパー2級の資格を持つ[4]。 2004年のホラー映画『き・れ・い?』に出演して梅沢壮一と出会い、翌年に結婚した[5]。2019年に主演した短編映画『積むさおり』では、梅沢が監督を務めた[1]。 長男は映画好きとなったが、高校生の頃までは黒沢の女優業については特に興味を持っていなかった[注釈 7]。その後大学生となった長男は、ある教授と映画の話をするようになり、後日たまたま女優・黒沢あすかの話題を出された[5]。その時「僕の母です」と打ち明けたことで教授から黒沢の女優業について熱弁され、“黒沢あすか”のすごさを知ったという[注釈 8]。 2012年に突発的末梢性眩暈症を発症して倒れてからは、夫や両親に家事などを支えてもらいながら自宅療養した[5]。「薬を飲んで眠る」という治療法をしていた所、病気について調べた夫が「有酸素運動にめまいを改善する効果があるらしい」との情報を見つけた[5]。倒れてから約2週間後にようやく起き上がれるようになり、有酸素運動であるウォーキングやスロージョギングなどを毎日行い、何とか病気を克服した[5]。
来歴
人物
子供時代
女優業
私生活
出演
テレビドラマ
花のあすか組! 第8話「おフロでピンチ!」(1988年6月6日、フジテレビ) - 明智光子 / 鬼 役 ※岡坂あすか名義
NEWジャングル 第21話「刑事の一言」(1988年6月10日、日本テレビ) - 坂上ナオコ 役
火曜サスペンス劇場(日本テレビ)
未青年 盛り場の行きずり殺人事件(1993年2月) ※岡坂あすか名義
だます女、だまされる女 7(2004年7月)
おかえりなさい(1993年6月、テレビ朝日)
日本名作ドラマ(テレビ東京)
野菊の墓(1993年9月) - 主演
彼と彼女の事情(1994年4月 - 6月、テレビ朝日) - 井上楓 役
金曜エンタテイメント(フジテレビ)
金田一耕助シリーズ5「犬神家の一族」(1994年10月)
腕まくり看護婦物語3 熱血編(1994年12月)
サラリーマン刑事1(1998年) - 沖田由美 役
ハートにS 第20話「フレンチ・ブルー」(1995年、フジテレビ)
土曜ワイド劇場(テレビ朝日)
襲われた二人(1995年2月、朝日放送制作)
京都の芸者弁護士2(1998年7月25日、朝日放送制作) - 染子、アンナ 役(二役)
タクシードライバーの推理日誌10「黒いひまわりの女」(1998年12月12日) - 小島信江 役
西村京太郎トラベルミステリー 津軽陸中殺人ルート(2000年9月30日)
渡り番頭・鏡善太郎の推理2(2001年6月2日) - 倉沢美智子 役
加賀百万石嫁とり殺人(2003年4月26日)
科学捜査研究所・文書鑑定の女2(2004年2月7日) ‐ 畑陽子 役
さっちゃんウソついてごめんネ(1995年9月、TBS)
金田一少年の事件簿 雪夜叉伝説殺人事件(1995年12月、日本テレビ) - 綾辻真理 役
月曜ドラマスペシャル(TBS)
俺は浪花の漫才師(1997年1月、毎日放送・TBS共同制作)
赤川次郎サスペンス 冠婚葬祭殺人事件(1997年8月25日)
ギフト 第5話(1997年5月14日、フジテレビ) - クニコ 役
新・半七捕物帳 第8話(1997年5月23日、、NHK総合) - 大坂屋花鳥 役
白線流し?19の春(1997年8月、フジテレビ)
家政婦は見た! 第8話(1997年11月27日、テレビ朝日) - 中野邦子 役
女医 第7話 - 第11話(1999年8月16日 - 9月13日、読売テレビ制作・日本テレビ) - 竹内真理恵 役
サイコメトラーEIJI2 第3話・第4話(1999年10月30日 - 11月6日、日本テレビ) - 実相寺碧 役
月曜ミステリー劇場(TBS)
金田一耕助シリーズ「人面瘡」(TBS)
演技者。「狂うがまま」(2003年6月17日 - 7月15日、フジテレビ) - 鳥羽 役
連続テレビ小説(NHK)
天花(2004年6月 - 8月) - 笹木順子 役
エール(2020年5月 - 11月) - カフェー「パピヨン」のママ 役
役者魂! 第1話(2006年10月17日、フジテレビ)
金曜プレステージ(フジテレビ)
十津川刑事の肖像4(2011年5月27日) - 堀本美也子 役
山村美紗サスペンス 黒の滑走路?禁じられた一族?(2012年1月13日) - 野上治美 役
明日の光をつかめ2(2011年7月 - 9月、東海テレビ製作・フジテレビ) - 磯山宏美 役
運命の人 第5話・第6話・第8話(2012年2月12日・17日・3月4日、TBS) - 坂元千恵子 役
小暮写眞館(2013年、NHK BSプレミアム) - 垣本保恵 役
連続ドラマW(WOWOW)
ヒトリシズカ(2012年10月 - 11月) - 伊東深雪 役
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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