黒柳 恒男(くろやなぎ つねお、1925年6月2日 - 2014年8月30日)は、日本のペルシャ語学者・ペルシャ文学者、翻訳家。日本国におけるペルシア語・ペルシア文学研究の礎を築き、普及に努めた[1]。アラビア語・ペルシア語・ウルドゥー語の辞書を編纂した[2]。
東京外事専門学校卒。東京外国語大学助教授、教授、1989年定年退官、名誉教授、大東文化大学教授。
著書
『イラン 栄光の過去と現在』(泰流社) 1975
『ペルシア文芸思潮』(近藤出版社、世界史研究双書) 1977
『ペルシア語会話練習帳』(編、大学書林) 1980
『ペルシアの詩人たち』(東京新聞出版局、オリエント選書) 1980
『ペルシア語四週間』(大学書林) 1982
『ペルシア語の話』(大学書林) 1984
『ペルシア語辞典』(大学書林) 1988
『日本語ペルシア語辞典』(大学書林) 1992
『現代ペルシア語辞典』(大学書林) 1995
『アラビア語・ペルシア語・ウルドゥー語対照文法』(大学書林) 2002
『新ペルシア語大辞典』(大学書林) 2002
『アラビア語・ペルシア語・ウルドゥー語対照辞典』(大学書林) 2008
『ペルシア文芸思潮 増補新版』(東京外国語大学出版会) 2022
共著
『アラビア語入門』(飯森嘉助共著、泰流社) 1976
『現代アラビア語入門』(飯森嘉助共著、大学書林) 1999
翻訳
『カーブースの書(ケイ・カーウース) / 王書(フェルドゥスィー)』(筑摩書房、世界文学大系68 アラビア・ペルシア集) 1964
『王書 ペルシア英雄叙事詩』(フィルドゥスィー、平凡社 東洋文庫) 1969
『ペルシア逸話集』(平凡社 東洋文庫) 1969
『七王妃物語』(ニザーミー、平凡社 東洋文庫) 1971
『ハーフィズ詩集』(ハーフィズ、平凡社 東洋文庫) 1976
『勇者プーリア イランに古くから伝わる物語より』(アリー・アクバル・サーデギー絵、ほるぷ出版) 1979
『ペルシアの神話 王書より』(編訳、泰流社) 1980、新版1989
『ルバーイヤート』(オマル・ハイヤーム、訳注、大学書林) 1983
『お金のいらない町』(ファード・カーウード文、ファード・アルファティーフ絵、ほるぷ出版) 1985
『薔薇園(ゴレスターン)』(サアディー、訳注、大学書林) 1985
『王書 ソホラーブ物語』(フェルドウスィー、訳注、大学書林) 1987
『ハーフィズ抒情詩集』(ハーフィズ、訳注、大学書林) 1988
『果樹園(ブースターン) 中世イランの実践道徳詩集』(サアディー、平凡社 東洋文庫) 2010
『鳥の言葉 ペルシア神秘主義比喩物語詩』(アッタール、平凡社 東洋文庫) 2012
脚注^ “ ⇒黒柳恒男先生のご逝去につき、イラン・イスラム共和国教育大臣より先生のご遺族・ペルシア語・イラン学の諸先生方へのお悔やみのメッセージがイラン・イスラム共和国教育大臣より届きました”. 在京イラン・イスラム共和国 (2014年11月21日). 2019年6月5日閲覧。
^ “ ⇒黒柳恒男さん死去”. 朝日新聞デジタル (2014年9月11日). 2019年6月5日閲覧。
参考文献
『現代日本人名録』(日外アソシエーツ) 2002
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