黒いオルフェ
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黒いオルフェ
Orfeu Negro

監督マルセル・カミュ
脚本マルセル・カミュ
ジャック・ヴィオ(フランス語版)
原作ヴィニシウス・ヂ・モライス
製作サッシャ・ゴルディーヌ(フランス語版)
出演者ブレノ・メロ(ポルトガル語版)
マルペッサ・ドーン(フランス語版)
音楽アントニオ・カルロス・ジョビン
ルイス・ボンファ(ポルトガル語版)
撮影ジャン・ブルゴワン(フランス語版)
編集アンドレー・フェイクス(フランス語版)
製作会社Dispat Films
Gemma Cinematografica
Turpan Filmes
配給 Lux Films
東和
公開 1959年6月12日
1959年6月30日
1960年7月7日
上映時間107分
製作国 フランス
ブラジル
イタリア
言語ポルトガル語
フランス語
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『黒いオルフェ』(ポルトガル語: Orfeu Negro、英語: Black Orpheus)は、1959年フランスブラジルイタリア恋愛映画。監督はマルセル・カミュ、出演はブレノ・メロ(ポルトガル語版)とマルペッサ・ドーン(フランス語版)など。フランス語版とポルトガル語版の2通りがある。

ヴィニシウス・ヂ・モライスによる1956年の戯曲『オルフェウ・ダ・コンセイサゥン(英語版)』を映画化したものであるが、試写会に招かれたヴィニシウスは「これは自分の作品でない」と強く否定した。

上記のように原作者の不興を買ったものの、第12回カンヌ国際映画祭ではパルム・ドール第32回アカデミー賞では外国語映画賞を受賞した。音楽ではルイス・ボンファの「カーニバルの朝(黒いオルフェ)」がエバー・グリーンとなった[1]
概要

ヴィニシウス・ヂ・モライスの『オルフェウ・ダ・コンセイサゥン』は、ギリシア神話オルペウス(オルフェ)とエウリュディケー(ユリディス)の物語の舞台を、公開当時のブラジル・リオデジャネイロに移しかえたものである。本作ではカーニバルを控えるリオデジャネイロ市内のファヴェーラが主な舞台となっている。

アントニオ・カルロス・ジョビンサウンドトラックを担当し、「カーニバルの朝」(別題「黒いオルフェ」、ルイス・ボンファ(ポルトガル語版)作曲)をはじめとしたボサノヴァを多く編曲・演奏した。
ストーリー

ユリディス(ユーリディスとも)という娘が田舎からリオデジャネイロに来る。何かから逃げ惑うユリディスの前に市内電車が止まり、市電の運転手・オルフェが「乗っていくかい?」とすすめる。ユリディスは市電に飛び乗り、たどり着いた車庫でオルフェの上司・ヘルメスに案内され、いとこのセラフィナの住む崖上のファヴェーラへ向かう。

勤務を終えたオルフェは婚約者のミラと役所を訪ねる。2人で窓口に婚姻届を出したところ、係の役人が「オルフェなら、妻の名はユリディスだろう?」とギリシア神話になぞらえた冗談を言われ、ミラは機嫌を損ねる。結婚指輪をねだるミラであったが、オルフェは「カーニバルに向けて質屋に預けたギターを請け出さないといけない」と取り合わない。オルフェはギターと歌の名手で、カーニバルで弾き語ることを楽しみにしていた。そのギターはオルフェが手に入れる前から「オルフェは私の主人」と書かれた奇妙な古いギターであった。

ユリディスはセラフィナの自宅を訪ねるなり、「謎の男に追われている。捕まれば殺される」と謎めいた言葉を告げる。一方、ギターを持ち帰ったオルフェはユリディスと再会して驚く。オルフェの家はセラフィナと隣同士だった。オルフェは娘の名が「ユリディス」であることに運命を感じる。

翌日、セラフィナはファヴェーラのサンバチーム「バビロニア」にユリディスを加入させ、衣装を与える。カーニバルの練習を通じ、オルフェとユリディスは恋に落ちてしまう。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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