黄金
The Treasure of the Sierra Madre
ポスター(1947)
監督ジョン・ヒューストン
脚本ジョン・ヒューストン
原作B・トレヴン
『黄金』(おうごん、The Treasure of the Sierra Madre)は、1948年のアメリカ合衆国のドラマ映画。監督はジョン・ヒューストン、出演はハンフリー・ボガートとウォルター・ヒューストンなど。3人の男たちの黄金探しの旅を通じて人間の欲望を描いている[2]。原作はB・トレヴン
(英語版)の小説『The Treasure of the Sierra Madre』。第21回アカデミー賞でジョン・ヒューストンが監督賞と脚色賞を、また実父ウォルター・ヒューストンが助演男優賞を受賞している。 時は1920年代のメキシコ、メキシコ革命の混乱はほぼ収まっていたが、地方では山賊がはびこり人々を脅かし続けていた。革命後の新しい政府により、地方の統制と山賊の排除は、フェデラルズと呼ばれる、有能ではあったが非情な連邦警察に任されていた。この話の主役ともなる3人のアメリカ人山師たちのような外国人にとって、山賊に出くわすことは死を意味するほど危険なことであった。同様に、山賊も一度フェデラルズに捕まれば、自分の墓穴を掘り、「最後の一服」を与えられ、銃殺されることは明らかだった。 そんな中、ダブズ、ハワード、カーティンの3人の白人がメキシコの港町タンピコで出会い、一攫千金を夢見てシエラ・マドレ山脈
ストーリー
コーディという一人旅の男が現れ仲間に入れてくれと申し出ている中、ゴールド・ハットたちが今度はフェデラルズのふりをして接近してきた。警察の証のバッジを持たない山賊の正体を男たちは見抜き、銃撃戦となった。コーディが銃弾に倒れ、形勢が不利になったと思われたところで本物のフェデラルズの一団が現れ山賊を蹴散らした。
やがて、砂金の生産が減り、十分な金を手にした男たちは、山を下りる決心をする。ロバを引く道すがら、インディオの少年を助けたハワードは村人に請われて礼を受けるため、残りの2人と一時別れることにする。ハワードを裏切り金を山分けにしようと言うダブズと、コーディも入れた4人で分けるべきだとするカーティンはついに対峙する。勝負に勝ったダブズは瀕死のカーティンを後に町へと向かうが、寸前で三度ゴールド・ハットに遭遇し、あえなく命を落とす。一方、カーティンは一命を取りとめハワードと合流する。2人はダブズを追い町に着くが既にダブズは死に、ゴールド・ハット一党も処刑されたと知らされる。ようやく砂金が捨てられた場所へと辿り着くも、折からの季節風が金を空中へと吹き飛ばしてしまうのであった。全ての冒険と苦労が無に帰したことを知った2人はもう笑うしかなかった。ハワードは彼を必要とするインディオの村へ、カーティンはコーディの残した家族に会うためテキサスへ、それぞれの道へと馬を向けるのであった。 ※括弧内は日本語吹替[要出典]
キャスト
フレッド・C・ダブズ: ハンフリー・ボガート(久米明)
ハワード: ウォルター・ヒューストン(池田忠夫)
ボブ・カーティン: ティム・ホルト(井川比佐志)