黄金の本格ミステリー(おうごんのほんかくミステリー)とは、毎年末に出版される『本格ミステリー・ワールド』(島田荘司監修、南雲堂)の中で、その年度に出版された本格ミステリーの中から合議によって特に優れたものを選び出して、「読者に勧める黄金の本格ミステリー」として顕彰するもの。ランキングではないので、その中で順位はつけられない。毎年10作を目安に選出されている。
黄金の本格ミステリーに選出された作品は作者による自作解説が掲載される。 『本格ミステリー・ワールド2007』、2007年2月発行対象:2005年11月?2006年10月発行書籍選者:小森健太朗、つずみ綾
各年の結果
2007年度
12作品(著者名50音順) 『本格ミステリー・ワールド2008』、2007年12月発行対象:2006年11月?2007年10月発行書籍選者:小森健太朗、つずみ綾
芦辺拓『少年は探偵を夢見る』(東京創元社)
天城一『宿命は待つことができる』(日本評論社)
石持浅海『顔のない敵』(光文社)
大倉崇裕『福家警部補の挨拶』(東京創元社)
加賀美雅之『風果つる館の殺人』(光文社)
島田荘司『溺れる人魚』(原書房)
島田荘司『UFO大通り』(講談社)
竹本健治『ウロボロスの純正音律』(講談社)
道尾秀介『シャドウ』(東京創元社)
三津田信三『厭魅の如き憑くもの』(原書房)
松尾由美『ハートブレイク・レストラン』(光文社)
アンソロジー『気分は名探偵』(徳間書店)
我孫子武丸、有栖川有栖、霧舎巧、貫井徳郎、法月綸太郎、麻耶雄嵩
2008年度
9作品(出版順) 『本格ミステリー・ワールド2009』、2008年12月発行対象:2007年11月?2008年10月発行書籍選者:小森健太朗、つずみ綾
歌野晶午『密室殺人ゲーム王手飛車取り』(講談社)
北山猛邦『少年検閲官』(東京創元社)
関田涙『晩餐は「檻」のなかで』(原書房)
高田崇史『毒草師』(幻冬舎)
三津田信三『首無の如き祟るもの』(原書房)
米澤穂信『インシテミル』(文藝春秋)
柄刀一『密室キングダム』(光文社)
有栖川有栖『女王国の城』(東京創元社)
島田荘司『リベルタスの寓話』(講談社)
2009年度
10作品(出版順) 『本格ミステリー・ワールド2010』、2009年12月発行対象:2008年11月?2009年10月発行書籍選者:小森健太朗、つずみ綾
岸田るり子『ランボー・クラブ』(東京創元社)
三雲岳斗『少女ノイズ』(光文社)
牧薩次『完全恋愛』(マガジンハウス)
三津田信三『山魔の如き嗤うもの』(原書房)
笠井潔『青銅の悲劇』(講談社)
門前典之『浮遊封館』(原書房)
法月綸太郎『しらみつぶしの時計』(祥伝社)
深水黎一郎『トスカの接吻』(講談社)
柄刀一『ペガサスと一角獣薬局』(光文社)
初野晴『1/2の騎士』(講談社)
2010年度
8作品(出版順) 『本格ミステリー・ワールド2011』、2010年12月発行対象:2009年11月?2010年10月発行書籍選者:小森健太朗、つずみ綾
松本寛大『玻璃の家』(講談社)
三津田信三『密室の如き籠るもの』(講談社)
柄刀一『奇跡審問官アーサー 死蝶天国』(講談社)
歌野晶午『密室殺人ゲーム2.0』(講談社)
北山猛邦『密室から黒猫を取り出す方法』(東京創元社)
深水黎一郎『花窗玻璃 シャガールの黙示』(講談社)
米澤穂信『追想五断章』(集英社)
麻生荘太郎『闇の中の猫』(東京創元社)
2011年度
8作品(出版順)
小島正樹『武家屋敷の殺人』(講談社ノベルス)