黄色いレモン
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「黄色いレモン」(きいろいレモン)は、1966年に発表された楽曲。橋本淳作詞、筒美京平作曲。筒美の作曲家デビュー作でもある。

1966年8月に藤浩一、9月に望月浩のシングル曲として発売され、その後は泉健二、ザ・チャレンジャーズ、リトル・パティ、ガス・バッカス、ドン・ホーらによる競作盤が相次いで発売された。
概要

1966年、渡辺プロダクション社長の渡辺晋は、青春歌謡アイドルとして人気が出てきた望月浩をさらに売り込むため、作曲家でTVディレクターのすぎやまこういちに、フジテレビ系音楽番組『ザ・ヒットパレード』へのレギュラー出演を依頼する[1]。すぎやまは望月にただ番組に出演するだけでなく、番組内でオリジナル曲を歌わせたいと考え、楽曲制作の準備を始めた[1]

同時期、すぎやまのアシスタントを務めながら作詞の仕事をしていた橋本淳は、大学の後輩で、日本グラモフォンの洋楽ディレクターをしていた渡辺栄吉(後の筒美京平)と共に楽曲「黄色いレモン」を制作[2]。その曲を聞いたすぎやまは、作品の出来の良さに、望月の新曲は自作曲の作品ではなく、「黄色いレモン」を採用することを決定した[1]

また当時すぎやまの弟子だった藤浩一にも「黄色いレモン」を歌わせることが決定[1]、競作という形で発売されることとなった。

なお、制作当時日本グラモフォン(現・ユニバーサル ミュージック ジャパン)の社員だった渡辺(筒美)が、本名で他社(望月が所属していた東芝音楽工業〈現・ユニバーサル ミュージック ジャパン〉)の仕事をするのは問題があったため、クレジットは「作曲:すぎやまこういち」として発売されている[2][3]
収録曲
藤浩一盤

「黄色いレモン」
藤浩一シングル
B面涙のナイト・トレイン
リリース1966年8月15日
規格シングルレコード
ジャンルポップス
時間2分45秒
レーベルポリドール/日本グラモフォン
作詞・作曲橋本淳(作詞)
すぎやまこういち筒美京平)(作曲)
藤浩一 シングル 年表

故郷の悲しき星
(1966年)黄色いレモン
(1966年)ハートで歌おう
(1966年)


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1966年8月15日、ポリドールレコード/日本グラモフォン(SDR-1229)。
黄色いレモン

涙のナイト・トレイン両曲とも、作詞:橋本淳 / 作曲・編曲:すぎやまこういち(筒美京平)

望月浩盤

「黄色いレモン」
望月浩シングル
B面あなたのおもかげ
リリース1966年9月5日
規格シングルレコード
ジャンルアイドル歌謡曲
時間2分24秒
レーベル東芝レコード/東芝音楽工業
作詞・作曲橋本淳(作詞)
すぎやまこういち筒美京平)(作曲)
プロデュース草野浩二
望月浩 シングル 年表

あの娘の瞳
(1966年)黄色いレモン
(1966年)星になるまで
(1967年)


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1966年9月5日、東芝レコード/東芝音楽工業(TP-1332)。
黄色いレモン

あなたのおもかげ両曲とも、作詞:橋本淳 / 作曲・編曲:すぎやまこういち(筒美京平)

泉健二盤

1966年11月25日ビクターレコード/日本ビクター(SV-504)。
バラのため息

作詞:高崎一郎 / 作曲:鈴木邦彦 / 編曲:川口真


黄色いレモン

作詞:橋本淳 / 作曲:すぎやまこういち(筒美京平) / 編曲:川口真


ザ・チャレンジャーズ盤

1966年11月1日、ロンドンレコード/キングレコード(TOP-1086)。インストゥルメンタル。
涙をふたりで(CRYING TOGETHER)

作曲:吉田矢健治 / 編曲:記載なし


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