鹿島田真希
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鹿島田 真希
(かしまだ まき)
誕生 (1976-10-26)
1976年10月26日(42歳)
職業小説家
言語日本語
国籍 日本
教育学士文学
最終学歴白百合女子大学仏文科
活動期間1999年 -
ジャンル小説
代表作『六〇〇〇度の愛』(2005年)
『冥土めぐり』(2012年)
主な受賞歴文藝賞(1999年)
三島由紀夫賞(2005年)
野間文芸新人賞(2007年)
芥川龍之介賞(2012年)
デビュー作『二匹』(1999年)
配偶者あり
影響を受けたもの

プルースト
ジュリア・クリステヴァ
マルグリット・デュラス

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鹿島田 真希(かしまだ まき、1976年10月26日 - )は日本小説家。特にフランス文学の影響を受けた前衛的な作品を執筆している。
目次

1 経歴

2 著書

2.1 アンソロジー

2.2 単行本未収録作品


3 脚注

4 外部リンク

経歴

東京都出身。高校時代にドストエフスキーなどのロシア文学に傾倒。作品世界への興味から教会に通うようになり、17歳のときに日本ハリストス正教会で受洗し正教会信徒となる[1]白百合女子大学文学部ではフランス文学科に進みプルーストなどを読む。卒論はジュリア・クリステヴァ。大学在学中の1999年、友人の勧めで応募した「二匹」で第35回文藝賞受賞しデビュー。2003年に日本正教会の聖職者(結婚当時伝教師、結婚後に輔祭)の男性と結婚。

2004年、『白バラ四姉妹殺人事件』で第17回三島由紀夫賞候補、2005年『六〇〇〇度の愛』で三島由紀夫賞受賞。受賞作はマルグリット・デュラス『ヒロシマ、私の恋人』を下敷きに、長崎の原爆を主題としたものであった。2006年「ナンバーワン・コンストラクション」で第135回芥川賞候補。2007年『ピカルディーの三度』で野間文芸新人賞受賞。2009年「女の庭」で第140回芥川賞候補、「ゼロの王国」で第5回絲山賞を受賞。2010年『その暁のぬるさ』で第143回芥川賞候補。2012年『冥土めぐり』で第147回芥川賞受賞。笙野頼子以来の純文学新人賞三冠作家となった。
著書

『二匹』( 1999年、
河出書房新社)のち文庫

初出:『文藝』1999年冬号


『レギオンの花嫁』(2000年、河出書房新社)

『一人の哀しみは世界の終わりに匹敵する』(2003年、河出書房新社)のち文庫 

天・地・チョコレート(『文藝』2001年秋号)

聖メリーゴーラウンド(『文藝』2001年冬号)

この世の果てでのキャンプ

エデンの娼婦

一人の哀しみは世界の終わりに匹敵する(『文藝』2003年夏号)


『白バラ四姉妹殺人事件』(2004年、新潮社

初出:『新潮』2004年3月号


『六〇〇〇度の愛』(2005年、新潮社)のち文庫 

初出:『新潮』2005年2月号


『ナンバーワン・コンストラクション』(2006年、新潮社)

初出:『新潮』2006年1月号


『ピカルディーの三度』(2007年、講談社

美しい人(『早稲田文学0』)

ピカルディーの三度(『群像』2007年3月号)

俗悪なホテル(『早稲田文学』2005年5月号)

万華鏡スケッチ(『en-taxi』2004年春号)

女小説家(『群像』2005年5月号)


『女の庭』(2009年、河出書房新社)

女の庭(『文藝』2008年秋号)

嫁入り前(『文藝』2006年夏号)


『ゼロの王国』(2009年、講談社)のち文庫 2012 

ゼロの王国(『群像』2008年1月号?2009年1月号連載)


『黄金の猿』(2009年、文藝春秋)のち文庫 

もう出ていこう

ブルーノート(『早稲田文学』2008年12月)

ハネムーン(『新潮』2006年3月号)

緑色のホテル(『新潮』2008年11月)

二人の庭園(『文學界』2008年11月)


『来たれ、野球部』(2011年、講談社)のち文庫 

『その暁のぬるさ』(2012年、集英社) 

『冥土めぐり』(2012年、河出書房新社)のち文庫

冥土めぐり(『文藝』2012年春号 )

99の接吻(『文藝』2009年夏号 )


『ハルモニア』(2013年、新潮社)

『少女のための秘密の聖書』(2014年、新潮社)

『選ばれし壊れ屋たち』(2016年、文藝春秋)

『少年聖女』(2016年、河出書房新社) 

アンソロジー

「」内が鹿島田真希の作品

『どうぶつたちの贈り物』(2016年、PHP研究所)「キョンちゃん」

『文学2015』(2015年、講談社)「ガーデン・ノート」

単行本未収録作品

強くなりたい(『
小説新潮』2006年5月号)

月が見ている(『小説新潮』2007年3月号)

女小説家の一日(『新潮』2007年8月号)

ふれないで(『小説新潮』2007年11月号)

川でうたう子ども(『文學界』2008年1月号)

冷たい月だった(『小説新潮』2008年10月)

パーティーでシシカバブ(『文學界』2009-2)

エスパーニャの神(『思想地図 vol.4』2009年11月)?「戦国BASARA」にキリスト教を混ぜたボーイズラブ同人的なパロディ作品。

湖面の女たち(『新潮』2009-8)

第三の愛(『群像』2009-9)

まあめいど(『文學界』2009-12)

脚注^ ドストエフスキーと正教会の関係は極めて濃密である。なお鹿島田を「ロシア正教徒」としている文章もあるが、「ロシア正教会」は組織名であり「正教会」「正教」が信仰するものの名であるため「正教徒」とするのが正しい。

外部リンク

すばる文学カフェ 今月のひと:鹿島田真希

ブックショートインタビュー










 第18回三島由紀夫賞
1980年代

第1回 高橋源一郎優雅で感傷的な日本野球

第2回 大岡玲 『黄昏のストーム・シーディング』

1990年代
第3回 久間十義 『世紀末鯨鯢記』

第4回 佐伯一麦 『ア・ルース・ボーイ』

第5回 該当作品なし

第6回 車谷長吉 『塩壺の匙』 / 福田和也 『日本の家郷』

第7回 笙野頼子 『二百回忌』

第8回 山本昌代 『緑色の濁ったお茶あるいは幸福の散歩道』

第9回 松浦寿輝 『折口信夫論』

第10回 樋口覚 『三絃の誘惑 近代日本精神史覚え書』

第11回 小林恭二 『カブキの日』

第12回 鈴木清剛 『ロックンロールミシン』 / 堀江敏幸 『おぱらばん』

2000年代
第13回 星野智幸 『目覚めよと人魚は歌う』

第14回 青山真治ユリイカ EUREKA』 / 中原昌也 『あらゆる場所に花束が……』

第15回 小野正嗣 『にぎやかな湾に背負われた船』


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