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この項目では、鳥について説明しています。

迷彩やステルス等の概念については「カモフラージュ」をご覧ください。

その他の用法については「カモ (曖昧さ回避)」をご覧ください。

「鴨」はこの項目へ転送されています。

同じ漢字で表記することもある鳥については「アヒル」をご覧ください。

その他の用法については「鴨 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

カモ
ヒメハジロ Bucephala albeola
分類

ドメイン:真核生物 Eukaryota
:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:鳥綱 Aves
:カモ目 Anseriformes
亜目:カモ亜目 Anseres
:カモ科 Anatidae
亜科:カモ亜科
:マガモ属 Anas
Linnaeus, 1758

学名
Anas
Linnaeus, 1758
タイプ属
マガモ Anas platyrhynchos
Linnaeus, 1758
和名
カモ(鴨)
英名
Duck

カモ(鴨、鳧、: Duck)とは、カモ目カモ科鳥類のうち、(カリ)に比べて体が小さくがあまり長くないものの総称。分類学上のまとまった群ではない。冬羽(繁殖羽)ではで色彩が異なるが、カルガモのようにほとんど差がないもある。
概要

日本では主にカルガモ、オシドリなどが通年生息し、日本全国の河川などで見られる。日本では多くが冬鳥であるため、冬季にはマガモコガモオナガガモスズガモなど多種が見られる。

野生種では生息数・生息地の減少から、ワシントン条約や日露渡り鳥保護条約[1]、日中渡り鳥保護協定[2]、日米渡り鳥保護条約[3]ボン条約 (日本は未加盟) などの適用を受けている種も多く、生息地がラムサール条約に登録されることもある。日本では鳥獣保護法において狩猟可能な種と時期、地域、猟具などが定められている。

日本語と異なり英語の duck などヨーロッパの言語では、基礎語彙のレベルでは野生の鴨(: wild duck)と家禽のアヒル: domestic duck)を区別しないので、翻訳に際して注意が必要である。バリケンも鴨の範疇に入る。雄は drake ともいう。中国語(?/鴨、y?)においても、日常会話では認知的に両者を区別していないため注意が必要である。
利用
食材鴨肉料理シンガポール鴨飯

鴨肉は食用とされ、日本料理では鴨鍋じぶ煮すき焼き鴨南蛮、焼き料理などに使われる。生食は避けるべきという意見もあるが、新鮮な鴨肉をたたきで提供する店もある[4]。現代ではアイガモを養殖して食用にすることが多く、国内消費の9割は輸入で賄われている[4]。鴨には臭みが強く食用に適さない種もある。鴨鍋はネギのほか、セリと煮ることもある[4]

鴨は日本では古代から好んで食べられており、各地の貝塚から発見される鳥の骨の中で最も多いのがマガモの骨である。奈良時代の『播磨国風土記』には「鴨の」が登場する。しかし時代が下るに連れ、貴族や支配階層の間ではなどが好まれるようになり、鴨は庶民が食べる下等なものとされていった。

肉食が一般的でない明治維新前の日本で、鴨を含め庶民向けとされる野鳥類は生類憐れみの令など一時の例外を除き肉食禁断令の対象外で、一部の地域で食用とされた数少ない鳥獣類であった(「日本の獣肉食の歴史#江戸時代」参照)。


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