鴇色
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.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目ではを扱っています。閲覧環境によっては、色が適切に表示されていない場合があります。

鴇色
ときいろ
英語: pale gentle pink 
16進表記#f9a1d0
RGB(249, 161, 208)
CMYK(0, 35, 16, 2)
HSV(328°, 35%, 98%)
マンセル値7R 7.5/8
備考色名一覧では鴇色を16進表記で#f5c9c6としている。
日本の色の一覧では鴇色を16進表記で#f3a696としている。
出典JIS慣用色名
(JIS Z 8102:2001『物体色の色名』付表1)

鴇色(ときいろ)は、トキ風切羽の色である。ややに近い淡いピンク。黄がちなピンクを想像する人もいる。朱鷺色や桃花鳥色とも表記する。古名は鴇羽色(ときはいろ)。

江戸時代の染色指南書である『手鑑模様節用』には、「とき羽色一名志ののめいろ」とあり、東雲色(曙色)と同色とされている。特に若い女性の小袖の地色として、現代も好んで使われている。

若い女性の顔色の形容として使われることもある。
舞台・文学、現在上の鴇色

歌舞伎の大役「三姫」のうち、既婚者である『祇園祭礼信仰記』の雪姫のみ、姫役の代名詞である赤い振袖ではなく、鴇色の振袖を着ることがある。

二葉亭四迷の『浮雲』に登場する18歳の美少女・お勢は、黄八丈の小袖に藍鼠の帯、帯上に時色(ときいろ)縮緬という姿で菊見に出かける。当時の若い女性らしい「上品なこしらえ」である。

谷崎潤一郎の『痴人の愛』のヒロイン・ナオミが「白っぽい、ふわふわした、薄紫の葡萄の模様のあるモスリンの単衣」と「幅の広い、派手な鴇色のリボン」を身につけるシーンがある。若々しいがやや浮ついた印象の服装である。

渡辺温の『アンドロギュノスの裔』には「抜け落ちてしまって一つかみにも足りない髪を、大きな鴇色のリボンで結んだ」、自称13歳の年を食った売春婦が登場する。痛々しい若づくりの象徴が鴇色の大きなリボンである。

上越新幹線の車輌にはこの色を用いられることがとても多い。

関連項目

東雲色(曙色)

参考文献

福田邦夫『すぐわかる 日本の伝統色』東京美術
ISBN 4-8087-0784-5

吉岡幸雄『日本の色辞典』紫紅社 ISBN 4-87940-549-3


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